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全身症状

発熱[42]

体温が上昇した状態のこと。正常な体温は人によって異なり、また1日の中でも変動がみられる。一般的に39℃以上を高熱、38℃台は中程度の発熱、37℃台は微熱とされる。子どもはさまざまな感染症によって発熱することがしばしばあるが、熱の高さは必ずしも原因の深刻さを表すものではない。ただし、長引く発熱や38℃を超える高熱には注意が必要。

かぜ[かぜ症候群]

カゼ

発熱、悪寒、鼻水、鼻づまり、咳、痰、頭痛などの症状に、倦怠感、筋肉痛、関節痛をともなうことがある。
  • 内科
  • 呼吸器内科
  • 小児科
  • 耳鼻咽喉科

この病気について2人の医師の見解があります。

インフルエンザ

インフルエンザ

39度前後の急な高熱と悪寒から発病。頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの全身症状が2~3日続き、その後、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどがおこる。
  • 内科
  • 呼吸器内科
  • 小児科
  • 耳鼻咽喉科

急性扁桃炎

キュウセイヘントウエン

38度以上の発熱と悪寒に加えて、扁桃部やのどの奥が赤く腫れて痛む。かぜの症状の1つとして現われることが多い。
  • 耳鼻咽喉科

急性喉頭炎

キュウセイコウトウエン

のどに乾燥感、痛み、かゆみなどが生じ、発熱して咳が出る。声が枯れることもある。
  • 耳鼻咽喉科

急性咽頭炎

キュウセイイントウエン

のどが赤く腫れてヒリヒリし、乾燥感を感じる。発熱、倦怠感をともなうこともある。
  • 耳鼻咽喉科

急性気管支炎

キュウセイキカンシエン

38度前後の発熱と乾いた咳が出る。強い咳のため胸痛をともなうこともある。
  • 内科
  • 呼吸器内科
  • 気管食道内科
  • 外科

扁桃周囲炎

ヘントウシュウイエン

多くはのどの片側に痛みや腫れがおこり、進行すると膿がたまってのどが赤く腫れ上がる。高熱とのどの激しい痛みが特徴。
  • 耳鼻咽喉科

肺炎

ハイエン

38~39度のの発熱、悪寒、咳、痰、胸痛、動悸などがみられる。高齢者は症状が現われにくく、発熱しないこともある。
  • 内科
  • 呼吸器内科

おたふくかぜ[流行性耳下腺炎]

オタフクカゼ

37~38度の発熱に加え、耳の下が腫れる。口を開けたり触ったりすると痛む。2~7歳までに感染することが多い。
  • 小児科

急性副鼻腔炎

キュウセイフクビクウエン

鼻づまりや黄緑がかった粘り気のある鼻汁がみられる。小鼻周辺の炎症部分に痛みがおきるのが特徴で、目の内側の痛みや頭痛、発熱をともなうこともある。
  • 耳鼻咽喉科

急性中耳炎

キュウセイチュウジエン

耳の強い痛みで始まり、めまいや発熱をともなうことがある。耳だれや、音が聞こえにくくなることもある。
  • 耳鼻咽喉科

肺結核

ハイケッカク

初期はほとんど無症状。咳、痰、胸痛、息切れ、微熱などかぜに似た症状が続き、血痰や体重減少、呼吸困難などが起こることもある。
  • 内科
  • 呼吸器内科

胸膜炎[肋膜炎]

キョウマクエン

胸痛、咳、発熱、胸部圧迫感などの症状がみられる。進行すると呼吸困難をおこすことがある。
  • 内科
  • 内科

急性腹膜炎

キュウセイフクマクエン

激しい腹痛、嘔吐などがあり、痛みの部位は広がって、吐き気、発熱、ふるえ、頻脈などをともなう。急速に進行するとショックをおこすこともあり、緊急な治療が必要。
  • 消化器内科
  • 外科

急性心膜炎

キュウセイシンマクエン

深呼吸をしたりあおむけになったりすると胸痛が強くなり、動悸、呼吸困難をともなうこともある。
  • 内科
  • 循環器内科

肝炎

カンエン

発熱、倦怠感、食欲不振などかぜに似た症状がおこり、数日中に黄疸が現われる。場合によっては無症状のまま進行することもある。
  • 内科
  • 消化器内科

この病気について1人の医師の見解があります。

急性胆嚢炎[胆嚢炎]

キュウセイタンノウエン

食事をして3~4時間後に右上腹部に痛みを感じ、発熱や悪寒、ふるえ、吐き気などがおこる。
  • 内科
  • 消化器内科
  • 外科

急性胆管炎

キュウセイタンカンエン

右上腹部に痛みを感じ、発熱や悪寒、ふるえ、吐き気などがおこる。黄疸が現われるのが特徴。
  • 内科
  • 消化器内科
  • 外科

急性膵炎

キュウセイスイエン

上腹部痛とともに、吐き気、発熱、おなかの張りがおこる。痛みは背中や肩までにおよぶことがあり、あおむけに寝ると強まり、腹這いになると改善する。
  • 内科
  • 消化器内科
  • 外科

急性腎盂腎炎

キュウセイジンウジンエン

悪寒をともなう発熱とともに、腰や脇腹、背中などに鈍痛がおこる。吐き気、嘔吐、排尿時痛、頻尿などがおこることもある。
  • 内科
  • 泌尿器科

この病気について1人の医師の見解があります。

風疹[三日はしか]

フウシン

38~39度の発熱と同時に、赤く細かい発疹が現われる。また、耳のうしろや後頭部のリンパ節が腫れるのも特徴。
  • 内科
  • 小児科

はしか[麻疹]

ハシカ

38度前後の発熱、鼻水、くしゃみ、目の充血などの症状に続いて頬の裏の粘膜に白い小さな斑点が出る。その後再び高熱となり、今度は赤い小さな発疹が出る。
  • 小児科

ツツガムシ病

ツツガムシビョウ

虫に刺された部分が赤くなり、小さな水泡が現われる。その後、38~40度の発熱と頭痛に加え、刺し傷の近くのリンパ節に腫れがみられる。
  • 内科

ウイルス性脳炎・髄膜炎

ウイルスセイノウエン・ズイマクエン

高熱と激しい頭痛のほか、嘔吐やけいれん、意識障害、呼吸困難などが生じることもある。症状は急速に現われる。併発することの多いウイルス性髄膜炎では、首のうしろが硬くなり、前に曲げると痛む項部硬直がみられる。
  • 内科
  • 脳神経内科

破傷風

ハショウフウ

外傷後8週間以内に首や肩の張りが生じ、嚥下障害、発語障害、手足の筋肉硬直などが急速におこり、不安感、不眠、微熱などが生じて全身にけいれんがおこる。
  • 内科
  • 感染症内科
  • 外科
  • 小児科

心筋炎

シンキンエン

発熱や頭痛、倦怠感などかぜに似た症状が現われ、数日後に動悸や息切れ、むくみ、脈のみだれなどがおこる。
  • 内科
  • 循環器内科

肝膿症

カンノウヨウ

発熱、右上腹部痛、全身の倦怠感、食欲不振などがみられる。
  • 内科
  • 消化器内科
  • 外科

腸チフス

チョウチフス

倦怠感、関節痛とともに発熱し、40度以上の高熱がしばらく続く。下痢、咳、頭痛、発疹などがおこる。
  • 内科
  • 外科

伝染性単核球症

デンセンセイタンカクキュウショウ

初期に微熱やのどの痛みがみられ、1週間ほどしてリンパ節の腫れ、発疹などがみられる。
  • 内科

この病気について2人の医師の見解があります。

亜急性甲状腺炎

アキュウセイコウジョウセンエン

発熱などかぜの症状で始まり、甲状腺の痛みと腫れ、動悸や息切れなどの症状をともなう。30~40代の女性に多くみられる。
  • 内科

全身性エリテマトーデス

ゼンシンセイエリテマトーデス

発熱、全身の倦怠感、体重の減少などの症状とともに、関節炎や日光過敏症、脱毛などの症状も現われる。鼻から頬にかけて蝶が羽を広げたような紅斑がみられるのが特徴で、寒い時には手指が青白くなることもある。
  • 内科
  • 代謝内科
  • 内分泌内科
  • アレルギー科
  • リウマチ科
  • 皮膚科

白血病

ハッケツビョウ

出血しやすくなり、感染症にかかりやすくなる。貧血や発熱の症状がみられ、全身の倦怠感や動悸、リンパ節の腫れがみられることもある。
  • 内科
  • 小児科

悪性リンパ腫

アクセイリンパシュ

首、腕、足のつけ根などに痛みのない“ぐりぐり”が現われる。進行すると発熱、体重減少、寝汗などがみられる。
  • 内科
  • 血液内科
  • 小児科

マラリア

マラリア

頭痛や微熱などが続いたあと、激しいふるえとともに突然40度以上の高熱が生じる。その後も発熱と解熱を一定周期で繰り返す。
  • 感染症内科

サル痘

サルトウ

サル痘ウイルスによる感染症。発熱や頭痛、主に口腔内、隠部に発疹などが見られる。多くは2〜4週間で回復するが、ごくごく稀に小児などで重症化することがある。
  • 腫瘍内科

急性虫垂炎(盲腸)

キュウセイチュウスイエン

右下腹部の痛みが次第に強くなり、吐き気や嘔吐、微熱をともなうこともある。突然の上腹部痛や下痢、発熱などの前兆がみられることもある。
  • 消化器内科
  • 外科

この病気について1人の医師の見解があります。

感染性心内膜炎

カンセンセイシンナイマクエン

  • 循環器内科

この病気について1人の医師の見解があります。

アルコール性肝疾患・脂肪性肝疾患

アルコールセイカンシッカン・シボウセイカンシッカン

  • 消化器内科

この病気について1人の医師の見解があります。

咀嚼障害

ソシャクショウガイ

  • 歯科

この病気について1人の医師の見解があります。

C型肝炎

シーガタカンエン

感染から一定期間を経て、倦怠感や疲労感のほか、食欲不振・おう吐・悪心(おしん)などが現れることがある。こうした症状に続いて黄疸(おうだん)がみられることもある。ただしC型肝炎は症状が軽いと言われ、ほとんど自覚症状がないとされる。
  • 消化器内科

この病気について1人の医師の見解があります。

誤嚥性肺炎

ゴエンセイハイエン

食べ物や唾液が誤って気道内に入ってしまうことを誤嚥と言う。誤嚥性肺炎は、誤嚥によって発症する肺に炎症が起こるもの。症状としては、咳や痰、発熱、全身の倦怠感などが症状として見られるが、明らかな症状が見られないことも多い。
  • 内科
  • 呼吸器内科

この病気について2人の医師の見解があります。

膠原病・リウマチ

コウゲンビョウ

発熱、だるさ、疲れやすい、関節痛、発疹などがみられる。膠原病は自己免疫疾患とも呼ばれ、関節リウマチ、全身エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎などがその代表。
  • 内科
  • 整形外科
  • リウマチ科

この病気について1人の医師の見解があります。