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  • 大腸ポリープ

重症化予防のカギは食習慣の見直しと定期的な内視鏡検査

大腸ポリープはいわゆる「食の欧米化」によって近年増加傾向にあるといわれます。日本古来の食物繊維が多く含まれる食生活から、食生活が欧米化へしたことにより、大腸にポリープが発生するリスクは高まっています。大腸ポリープは初期の段階では無症状のことが多く、症状から見つけることは非常に困難です。会社で受けた健康診断の「便潜血検査」で陽性になり、大腸カメラ検査をして初めて見つかるといったケースも少なくありません。

便潜血検査で異常があった場合は、できるだけ早く大腸カメラ検査を受けることが大事です。検査でポリープが見つかっても、小さなものであればそのまま切除することができるからです。特に痔の症状のある方は大腸ポリープや大腸癌の可能性を否定せずに、積極的に検査を受けるようにしましょう。ポリープががん化してからでは手術での治療が必要になることもあるので、注意が必要です。

大腸ポリープは食の欧米化が大きな要因になっているとはいえ、食生活の改善だけで予防できるものではありません。大腸ポリープの早期発見にもっとも有効なのは内視鏡検査ですから、ポリープの既往がある方は1~2年に1回、異常がない方でも最低3年に1回は検査を受けるようにしましょう。特に、50歳を過ぎると発症リスクが高まりますので積極的な検査をおすすめします。

杠葉 良 院長
ゆずりはクリニック
杠葉 良 院長
横浜市保土ケ谷区/峰岡町/星川駅
●内科 ●消化器内科 ●外科
  • 誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎を予防する意識が大切に

年齢を重ねていくと、身体機能は多かれ少なかれ衰えていきます。それに伴い、飲み込みの機能も衰え、食べ物をこぼしてしまったり誤嚥したり、それが原因で比較的軽症の場合は気管支炎でおさまることもあれば、肺炎を起こしてしまい、酸素を取り込めなくなり、酸素投与が必要な状況に陥ってしまうこともあります。これが、誤嚥性肺炎です。
中年以降、「むせることが多くなった」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、むせることができているということは、誤嚥してしまったものを自力で外に出すことができているということです。つまり、機能の衰えは、むせる力も含めて、飲み込む力が弱くなってしまっているということなのです。
飲み込みの機能の衰えは、老いのせいでもありますから、自然なことと言えるかもしれません。ですが、予防は十分に可能です。8020運動に代表されるように、歯を残して噛む機能を維持し、口腔内を清潔に保つことで誤嚥性肺炎のリスクを軽減することが可能になります。治療も大切ですが、この疾患については予防が重要になっていくでしょう。

野口 拓哉 院長
ときわ在宅クリニック墨田
野口 拓哉 院長
墨田区/江東橋/錦糸町駅
●内科 ●小児科 ●訪問診療
  • アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー]

アレルギー性鼻炎には3つの柱が大切!スムーズで的確な治療をおこなう。

アレルギー性鼻炎には、検査・指導・舌下免疫療法の3つの柱で治療を行なっていきます。
まず、検査をしてどのアレルギーがあるのかハッキリさせることが大切です。風邪との見分けつかないことも多くあります。しっかりと原因突き止めることで治療にスムーズに入っていけますよ。今は、指先をチクっとするだけで41種類のアレルギーを調べられる検査機器もあります。これによって子供のアレルギー検査もスムーズに行えるようになりました。
なんのアレルギーか分かったら、的確な指導に入ります。原因を特定すれば、どんな症状が、いつ、どれくらいの強さで出るのかを予測し、対策を行えます。例えば、ダニが原因のアレルギーの場合、「ダニが増えるのは6-7-8月で、ピークは9-10月」なのでその時期に重点的に対策をというわけです。
治療法は子供は内服が中心、大人は内服とレーザー治療を並行して鼻詰まりよくしたり反応薄くしたりすることが出来ます。レーザーは、内服しても鼻が詰まることによる頭痛や寝苦しさを解消してくれます。また、5歳以上になるとスギとダニに対する舌下免疫療法も取り入れることが出来るので選択肢の幅は広がってきます。
短期の治療には内服薬や点鼻薬、中期的な治療は2年ほど効果が持続するレーザー治療、長期的なものは4年続けることで体質改善を行なう舌下免疫療法です。アレルギー性鼻炎はこれらの短期・中期・長期の治療の組み合わせることで対応していきます。

竹村 栄毅 院長
レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科
竹村 栄毅 院長
越谷市/レイクタウン/越谷レイクタウン駅
●耳鼻咽喉科 ●アレルギー科 ●気管食道外科
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

早期であれば内視鏡による治療が可能。予防のためにできることを知り、少しずつ実践していくことが大切

大腸がんは、現在では男女ともに罹患率および死亡率の高いがんのひとつです。特に40歳を過ぎると発症リスクが高まるとされています。しかし、大腸がんは「予防できるがん」「早期に見つければ治るがん」でもあります。だからこそ、今の私たちができることを知り、少しずつ実践していくことが大切です。
最も基本的かつ効果的な対策は、定期的な検診です。便潜血検査は手軽で、多くの自治体で受けることができ、大腸がん発見のきっかけになります。ただし、より確実な早期発見を目指すには、大腸内視鏡検査が有効です。内視鏡検査では、がんを直接確認できるだけでなく、「がんの前段階」である大腸ポリープをその場で切除することができ、発症予防にもつながります。特に、ご家族に大腸がんの既往歴がある方は、早めの検査を強くおすすめします。
また、日々の生活習慣を見直すことも大腸がん予防には有用と考えられます。動物性脂肪や加工肉の多い食事はリスクを高める一方で、野菜・果物・豆類・穀物などに含まれる食物繊維は、腸内環境を整え、有害物質の排出を助ける働きがあります。たとえば、野菜をもう一皿増やす、肉料理の代わりに魚や大豆製品を取り入れるといった、小さな工夫から始めてみましょう。
さらに、運動習慣の確立も予防に効果的と考えられます。運動不足や座りっぱなしの生活は腸の動きを鈍らせ、便秘や腸内環境の悪化を招きます。毎日30分ほどのウォーキングや軽い筋トレでもよいので、無理なく継続できる習慣を意識してみてください。
加えて、喫煙や過度の飲酒も大腸がんのリスクを高めることが分かっています。ストレス解消や習慣の一部になりがちですが、健康への影響を考えて見直す機会を持つことが大切です。
「予防」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちの日々の選択――食事、運動、定期検査――の積み重ねが、将来の健康を大きく左右します。大腸がんは早期であれば内視鏡による治療が可能で、生活への影響も最小限に抑えることができます。まずは検査を受けて、自分の体についての理解を深めましょう。

金子 建介 院長 & 金子 佑香 副院長
新宿内視鏡クリニック
金子 建介 院長 & 金子 佑香 副院長
新宿区/西新宿/西新宿五丁目駅
●内視鏡内科 ●消化器内科 ●内科 ●肛門外科 ●健診・検診

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歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 知覚過敏

知覚過敏は治るまでに時間がかかるケースも

知覚過敏は、治るまでに時間がかかるケースがあります。染みる症状がある場合、例えば、むし歯や歯周病、あるいは酸蝕症などによる影響が考えられます。また、歯みがきの際のブラッシング圧が強すぎ、歯ぐきが下がってしまったことによる影響も考えられます。原因が明らかな場合、その治療をまず優先しておこなっていきます。その次のステージとして、知覚過敏が生じるリスクを減らす方法が採られます。高濃度フッ素や硝酸カリウムが含有された歯みがき粉を使用することもその1つです。さらに、歯の表面にコーティング剤を塗布し、知覚を鈍くし、症状を抑える方法もあります。当院の場合、多くはコーティング剤で改善するケースが多いのですけども、それでも長引く場合では、歯ぎしりや食いしばりによる影響が考えられます。歯ぎしりや食いしばりは、歯を失う「第三の原因」とも言われており、多方面に影響をもたらします。知覚過敏もその1つの症状であり、保険診療で可能なマウスピースによる治療をおこないます。

安東 未央 院長
ステラデンタルクリニック
安東 未央 院長
文京区/千石/千石駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
  • むし歯[う蝕・カリエス]

むし歯は予防できるもの。食生活を整えるとともに鼻呼吸などを心がけて

むし歯の原因には細菌や歯質などがあるとされていますが、私は「食べ物」の影響がもっとも大きいと考えています。これは野生に生きる動物たちにむし歯がみられないことからも明らかであり、自然のものを食べていればむし歯にならないと言えるでしょう。つまり、むし歯にならないためには「食べ物を整える」ことが大事なのです。

たとえば「甘いものを食べたい」と考えて、お皿の上のチョコレートケーキを食べたとしましょう。このとき、食べ終わったお皿は洗剤をつけて洗わないときれいになりませんが、これはチョコレートケーキを食べた後の歯も同じです。一方で、同じ甘いものでもリンゴなどの果物であれば、簡単に水で洗い流すことができるでしょう。このように汚れを落としてむし歯を予防するためには食生活はとても重要なものであり、当院はそこを大切にしています。また、食べることは生きることと言われるように、身体をつくるのも食べ物です。全身健康を守っていくためにも、食生活を見直していきたいですね。

使い終わったお皿を水につけておくと簡単に汚れが落ちるように、お口の中を清潔に保つには「唾液」が十分に分泌されている必要があります。唾液の分泌を促すためには、適度にリラックスした状態で鼻呼吸を心がけることが大事です。お口の病気を遠ざけるためにも(1)舌が上顎にくっついている(2)きちんと口を閉じている(3)上と下の歯に隙間ができている――ことを意識して、正常なポジショニングを身につけていただくとよいでしょう。

渡辺 勝 院長
わたなべ歯科
渡辺 勝 院長
春日部市/中央/春日部駅
●歯科 ●小児歯科

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獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は「聴診」で診断可能。定期的な受診と適切な治療介入を

心臓には4つの「弁」があり、血液が逆流するのを防いでいます。4つある弁のうち、左心室と左心房を隔てる弁を僧帽弁(そうぼうべん)と言い、僧帽弁閉鎖不全症は僧帽弁が十分に機能しない状態を指します。何らかの原因によって僧帽弁がしっかり閉じないと、正常な循環が妨げられることになります。本来は全身に送られるはずの血液が肺に逆流してしまうと肺高血圧症や肺水腫を引き起こし、中には死に至るケースもあります。

僧帽弁閉鎖不全症は、初期には症状がないことが多いものの、進行すると咳き込むようになり、やがて一日中咳が続くようになります。治療はお薬で症状をコントロールする方法もありますが、根治を望むのであれば機能不全となった弁を人工弁に置き換える手術が必要です。

僧帽弁閉鎖不全症であるかどうかは「聴診」で判断できることがほとんどですから、愛犬に気になる様子がみられたら早めの受診をおすすめします。特にキャバリアなどは僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすい犬種とされていますので、8歳を目安に定期的なチェックを心がけていただくとよいでしょう。

五十嵐 眞一 院長
三崎動物愛護病院
五十嵐 眞一 院長
三浦市/三崎/三崎口駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット ●鳥
  • 犬・猫の腎臓病

初期の腎臓病は食事・サプリでの対策が可能

腎臓病は犬や猫の死因の上位に入る病気ではあるものの、はっきりとした原因はまだ分かっていません。遺伝性のこともあれば、食生活が原因になることもあり、肉食のネコちゃんの場合は。長期にわたりたんぱく質を摂取し続けることが腎臓に負担をかけると考えられています。
そのため、若い年齢からの生活環境によっても、将来的な腎臓病の発症リスクを下げることは可能です。

腎臓には尿をつくる役割がありますから、何らかの障害があると「おしっこ」に異常がみられるようになります。とはいえ飼い主さんが尿を見ただけでは異常があるかどうかの判断が難しいため、すでに腎臓に軽く問題がある場合は2~3か月ごと、そうでなくても6か月ごとに定期的に検査を受けていただくことをおすすめしています。もちろん総合的に検査をしないと腎臓病の発見が遅れてしまう可能性もあるかとは思いますが、尿検査のみの検査でも腎臓の状態を把握するための手段としてはすごく良い検査だと考えています。1年に何回も定期的に身体全体の検査をするのは大変なことだと思いますので、毎回ではないにしてもそれを尿検査だけに置き換えることを考えた場合、負担が軽くなるのではないかと思います。

腎臓病はステージによって治療法が異なり、初期であれば食事内容を見直すだけでも腎臓の機能維持に役立ちます。最近は腎臓病の子のための食事やサプリメントなどさまざまなタイプがありますから、治療のハードルもそれほど高くないのではないでしょうか。

その子その子の生活スタイルに合わせて、一緒にご相談しましょう。

天野 祐太 院長
阿佐谷北動物病院
天野 祐太 院長
杉並区/天沼/阿佐ケ谷駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●その他
  • 犬のチェリーアイ

「チェリーアイ」はどんな病気?なりやすい『犬種』は?

涙の分泌腺である瞬膜腺があり、「炎症」によって腫れて拡大し、目の落ち込んだところ(眼下)に収まりきらず、ふちから突出してしまう症状を「チェリーアイ」といいます。

治療は「目薬」で腫れを引かせても、かなりの頻度で膜が出てきてしまいます。目薬以外の治療だと「外科手術」になり、膜が飛び出さないように目の奥の方へ固定する手術をします。

なりやすさは「頭の骨格」が関係していて、たとえば「チワワ」「シーズー」「パグ」といった『鼻ぺちゃで目が大きくクリッとした犬』は、なりやすい犬種です。というのも、もともと眼下の受け皿が浅いためです。どんな犬でも発症する可能性はあるものの、圧倒的に犬種や頭の骨格によってなりやすさが関連しているといえます。

病院へ行くべきサインは、目の内側からピンク色の「かたまり」が飛び出て見えたときです。命に関わる病気ではなく、膜が出たままでも生活できます。ただ「見た目の悪さ」が著しく気になって、飼い主さんが「何とかしたい」と思うことが強い病気だと思います。

術後にまた腫れたり、収まりが悪かったり、少し見えているけど収まるケースもあるので、治療については整形に近いところがあります。跡が少し残ってしまったときに、果たして再手術をすべきなのか、このままでいいのか悩むことも。基本的には「再手術」をして元に戻すことになるのですが、「見た目」の問題、再手術の「費用」の問題、さらには「予後」として後から出てくるかもしれないけど、今は落ち着いていることもあります。基本的には手術すればほぼ戻る病気ですが、飼い主さんが「どこを目指すか?」によってゴールが異なってきます。

飛髙 健太郎 院長
タロウ動物病院
飛髙 健太郎 院長
久喜市/東大輪/東鷲宮駅
●犬 ●猫
  • 犬の骨折

近年増えているトイ犬種の橈尺骨骨折

病院でよくみる骨折の1つに前足の骨折である、「橈尺骨骨折」があります。近年、外飼いの子が減りトイ犬種の人気により、最近では「トイ犬種の橈尺骨骨折」がとても多いです。
骨折の原因としては、交通事故などの強い衝撃というよりも、ソファや飼い主様の手からの落下などの比較的低いエネルギー外傷によって生じることが多いです。
骨折の症状としては、足をあげるなど歩き方がおかしい、触ると痛がる、元気がないなどわかりやすい症状を出すことが多いです。
当院では、トイ犬種の橈尺骨骨折の治療において、ほとんどの症例でプレート法を採用しております。
プレート法では、皮質骨( 骨の硬い部分、レントゲンで白く見える部分) 同士をピッタリ合わせて骨の細胞(骨芽細胞、破骨細胞)を行き来させて骨をくっつけていきます(骨癒合)。
インプラントにはLCP、Fixin microのようなロッキングプレートやToy cuttable plateなどがあり、患者様の体重、動き、骨幅により使い分けております。
骨折は、手術をしたらそれで終わり、ではなく再発予防には、退院してからの飼い主様のご協力が必要不可欠です。
骨折をする多くの子は運動性が高く活発な子が多いため、ある程度骨がくっつくまでは、安静にさせて頂く必要があります。定期的に身体検査やレントゲン検査を実施し、徐々に運動制限を解除し完治に向けて経過チェックを行います。
なにか上記疾患でお困りの際には当院へお気軽にお問い合わせ下さい。

橋本 涼 院長
ワラビー動物病院
橋本 涼 院長
蕨市/南町/西川口駅
●犬 ●猫 ●その他
  • 犬の破折

気づきにくい犬の「破折」、歯を残すには早期発見がカギ

破折(はせつ)とは歯が折れたり、欠けていることを言います。

わんちゃんの場合は硬いおもちゃや硬い食べ物を噛むことによって奥歯(第4前臼歯)を折ることが多く、ネコちゃんは落下など外傷によって犬歯を折るケースが多いですね。破折そのものは病気ではありませんが、折れた歯が露髄(歯の神経がでている状態)している場合は感染症の原因となるため、抜歯や神経の治療などの外科的な処置が必要になります。


多くの場合、感染が進んだ段階で出てくる、目の下の頬の腫れや目やになどの症状で気づきます。

はじめは眼や皮膚の病気が疑われますが、実は歯が折れたことが原因で頬が腫れたり、膿が出ることも多いですね。そこまで感染が進行してしまうと、治療は抜歯しか選択できないことが多いです。


わんちゃんねこちゃんたちは痛みがあっても隠してしまう子が多いので、感染が進行する前に気づくためには歯磨きの習慣をつけて、歯の状態を観察することが有効です。歯磨きのときに痛がる部分があるときは、歯科が得意な獣医師を受診していただくことで、早期発見につながり歯を残す治療も可能です。

鈴木 憲人 獣医師
hanaペットクリニック
鈴木 憲人 獣医師
文京区/水道/江戸川橋駅
●犬 ●猫

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