脂肪肝の原因・症状とは?
脂肪肝(シボウカン)の原因
脂肪肝にはアルコール性と非アルコール性があり、前者の場合はアルコールを過剰に摂取することによって脂肪肝が生じる。アルコールの摂取がない場合であっても、肥満やメタボリックシンドロームによって脂肪肝が生じることもあり、これを非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と言う。このほかに薬剤の影響や妊娠などによっても脂肪肝が生じることがある。
脂肪肝(シボウカン)の症状
初期の脂肪肝では明らかな症状がみられないことが多い。症状が進行するにつれて倦怠感、食欲不振、お腹の右上部分に鈍い痛みを感じることがある。脂肪肝が進行して肝硬変や肝がんを引き起こし、それらが悪化した場合には、むくみや腹水などが現れるようになる。
脂肪肝(シボウカン)の治療
アルコール性・非アルコール性によって治療法が異なり、アルコール性脂肪肝の場合はアルコール摂取を控えることが大前提になる。NAFLDの原因が肥満やメタボリックシンドロームだと分かっている場合は、運動療法や食事療法によって減量するよう指導されることがある。脂肪肝は肝臓を健康な状態に戻せる可能性があるため、早期発見・早期治療が求められる。
【受診科目】
- 消化器内科
※7人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
脂肪肝の原因・症状・治療方法
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甘いもの・アルコールを控え、適度な運動を心がけて
脂質異常症とは、採血で、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が高い事を言います。
脂質異常症の患者さんの大半は、超音波検査で肝臓が真っ白に見える脂肪肝です。食事療法と運動療法を組み合わせて、まずは内臓脂肪を落とす必要があります。
食事療法では、悪玉コレステロールを増やさないために、お肉であれば脂身よりも赤身を選ぶようにし、揚げ物、フライ、炒め物や、甘いものやアルコールの取り過ぎに注意しましょう。一方で、適度な運動を心がけることも大切です。ジムでトレーニングをするというより、1日30分間のウォーキングを取り入れるようにするとよいでしょう。
こうした生活習慣の改善に取り組み、それでもコレステロール値が改善されない場合は、お薬を使った治療を行うことになります。特に閉経後の女性は悪玉コレステロール値が高くなる傾向がありますので、継続的にお薬を使いながらコレステロール値を適切に管理する必要があります。健康診断などで悪玉コレステロールが139mg/dlを超えた場合は、速やかに医療機関を受診していただきたいと思います。
医療法人成秋会 井本医院
井本 千秋 院長
- 川口市/上青木/鳩ヶ谷駅
- 内科 ●小児科 ●皮膚科 ●婦人科
2、30年後に悲惨な経過とならぬよう、今から注意喚起することが求められる
肝機能障害を健康診断等で指摘され、脂肪肝であることがわかるケースが大半です。一般的には高血圧や高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣病を合併している方が多く、脂肪肝だけを診るというより、全身に気を配っていく必要があります。脂肪肝が肝硬変に移行した場合、肝機能の低下とともに、黄疸が見られたり、腹水や全身のむくみなどが表れ、合併症として食道の静脈瘤が起こりやすくなり、吐血することも珍しくありません。肝硬変が末期の状態になると、壮絶と申しましょうか、非常に辛い経過をたどることになります。そういうことにならぬよう、できるだけ早期にフォローアップをしていくことが我々には求められてきます。
辛い症状が出始めると、改善に向かうのは難しいのが現実ですが、それ以前に早期に発見し、生活習慣全般を見直したり、運動を取り入れるなどすれば、病気の進行をゆるやかなものにすることは十分に可能です。現在、40代、50代の方にとっては、2、30年後の未来を見据えての治療ということになりますが、いつまでも健康で長生きしていただくために必要なものであることを、今、ご理解いただくことが大切と認識しています。
ぎょうとく内科・内視鏡クリニック
行徳 芳則 院長
- 台東区/浅草橋/浅草橋駅
- 内科 ●消化器内科 ●肝臓内科
肝機能の改善には“スルフォラファン”が有効
脂肪肝はアルコールを過剰に摂取することによって生じるもの、生活習慣病などによって生じるものの2つのタイプがあります。脂肪肝になると肝臓の柔軟性が失われて肝硬変になり、肝がんを発症するリスクが高まります。また脂肪肝の人は血液中の脂肪量が増加して内臓脂肪や皮下脂肪が増える“メタボ”の状態であることが多く、動脈硬化によって心筋梗塞や脳梗塞を発症する恐れがあるため注意が必要です。
脂肪肝の治療は食事療法や運動療法からスタートすることが一般的です。果物の取りすぎに注意したり、間食を控えたりするほか、当院では体成分組成計を用いて体幹部の筋力を評価し、運動指導を行うことで基礎代謝の亢進から脂肪肝を改善させる取り組みを行っています。アフターコロナ時代に寝たきりにならない意味でも非常に重要です。また脂肪肝の改善には、スルフォラファンを多く含むブロッコリースプラウトの摂取も有効です。私の臨床データで裏付けされており、テレビCMにも出演し提唱しております。アルコールを控えて運動習慣を身につけていただくのはもちろん、ブロッコリースプラウトやサプリメントの摂取を心がけていただくとよいでしょう。
用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック
菊池 真大 院長
- 世田谷区/用賀/用賀駅
- 内科 ●消化器内科 ●肝臓内科 ●内視鏡内科
第一に食事や運動などの生活習慣の改善が重要
脂肪肝とは、肝臓に過剰な脂肪が蓄積された状態を指します。脂肪肝には、主にアルコールと関連するものと非アルコール性(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患;MASLD)に分けられ、後者は飲酒習慣のない人にも起こります。MASLDは、肥満、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と関連しており、近年増加傾向にあります。MASLDのうち20~30%程度の方で、脂肪の蓄積に加えて、肝臓に炎症と線維化が加わった状態にある代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)と推定されています。MASHは、将来肝硬変や肝がんに進展する可能性があります。診断には血液検査、超音波検査、必要に応じてCTや肝生検を行い診断を行います。治療は、生活習慣病との関連が強く、まず食事や運動などの生活習慣の改善が重要で、体重を減らすことが脂肪の蓄積や肝機能の改善につながります。健診で脂肪肝を指摘された方は、医療機関での管理や病気が進行する前に生活習慣を見直すことで予防・改善を行うことが大切です。
大久保メディカルクリニック
大久保 知美 院長
- 印西市/鹿黒南/千葉ニュータウン中央駅
- 内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●循環器内科 ●整形外科 ●リハビリテーション科
患者数が増加傾向にある「脂肪肝」とは?
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。アルコール性と非アルコール性に分けられ、初期には症状が現れないことが一般的です。
アルコール性脂肪肝は過度な飲酒が原因ですから、飲酒量を減らすことが治療になり、予防につながります。一方の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の場合は、食生活を見直し、適度な運動習慣を心がけることが大事です。
脂肪肝は血液検査の結果(AST・ALT・γ-GTP)をもとに診断されますが、これらの数値が基準値内であっても脂肪肝が疑われるケースがあります。こうした「隠れ脂肪肝」を見逃さないためにも、健診結果などで異常を指摘された場合は、積極的な受診をおすすめします。
三田医院
奥山 秀平 院長
- 港区/芝/三田駅
- 消化器内科 ●内視鏡内科 ●肝臓内科
できることから少しずつ、着実に食生活を変えていくことが大切
脂肪肝とは、肝臓の細胞である肝細胞の中に脂肪が過剰に蓄積している状態を指します。脂肪が増えることで肝臓が大きくなることもありますが、体の内側で起きている変化のため、自覚症状がほとんどないのが特徴です。そのため、健康診断の血液検査や画像検査などをきっかけに見つかることが少なくありません。
脂肪が過剰に蓄積すると肝細胞の働きが弱まり、細胞が傷ついたり壊れたりすることがあります。そうした状態が続くと炎症が起こり、体はそれを修復しようとして組織を固めるように変化していきます。この過程で線維化と呼ばれる状態が進み、やがて肝臓が硬くなる「肝硬変」に進行することもあります。脂肪肝は一見軽い病気のように思われがちですが、放置すると将来的に命に関わることもあるため注意が必要です。
現在のところ、脂肪肝そのものを直接治す確立した治療法や薬はなく、基本となるのは生活習慣の見直しです。特に食事の内容や量を見直すことが重要とされています。例えば、外食が多い場合は回数を減らしたり、夕食の量を控えめにするなど、日常の食習慣を少しずつ整えていくことが勧められます。三食をきちんととりながらも、夜は比較的軽めの食事にするなど、無理のない形で続けていくことが大切です。
また、脂肪を減らそうとするあまり味付けが濃くなり、塩分が多くなってしまうケースもあるため、薄味を意識することも重要です。生活習慣の改善は一度にすべてを変えるのは難しいものです。まずはできることから少しずつ見直していくことが、脂肪肝の予防や改善につながっていきます。
佐川医院
佐川 孝臣 院長
- 品川区/南大井/立会川駅
- 内科 ●小児科 ●胃腸内科
生活習慣に関連する脂肪肝「MASLD(マスルディ)」とは?
脂肪肝とは、肝臓の細胞に中性脂肪が過剰に蓄積した状態です。「太っている人の病気」というイメージがあるかもしれませんが、実際にはBMIが正常範囲の方にも脂肪肝は認められます。男性の約4割、女性の約2割に脂肪肝があるとされており、今や特別な病気ではありません。
2023年に国際的な名称が変更され、生活習慣に関連する脂肪肝は「MASLD(マスルディ)」と呼ばれるようになりました。糖尿病や高血圧、脂質異常症との関連がより重視されるようになったためです。
脂肪肝の多くは自覚症状がなく、健診の血液検査でγ-GTPやALTの上昇を指摘されて初めて気づくケースがほとんどです。「症状がないから大丈夫」と放置される方も多いのですが、一部は炎症を伴う脂肪肝炎(MASH)に進行し、肝硬変や肝がんにつながる可能性があります。
2023年には日本肝臓学会から「奈良宣言」が出され、健診の血液検査の数値から肝臓の線維化リスクを簡易的にスクリーニングすることが推奨されるようになりました。当院でもこの指針に基づき、健診結果をお持ちいただければ、FIB-4 indexというスコアを用いて肝臓の状態を評価しています。
治療の基本は食事と運動による生活習慣の改善です。体重を5〜7%減らすことで肝臓の脂肪量や炎症が改善するとされています。また海外ではMASH治療薬の開発も進んでおり、今後日本でも新たな治療選択肢が広がることが期待されています。
当院では肝臓専門医である院長自身が腹部超音波検査を行い、その場で所見をご説明しています。健診で肝機能の数値を指摘された方は、症状がなくても一度ご相談ください。
たかしま内科クリニック
髙島 基樹 院長
- 豊島区/長崎/椎名町駅
- 内科 ●肝臓内科 ●消化器内科
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