急性虫垂炎(盲腸)の原因・症状とは?
急性虫垂炎(盲腸)(キュウセイチュウスイエン)の原因
大腸のはじまりの部分に付着している虫垂に炎症が起こるもの。暴飲暴食やかぜ、便秘などによる虫垂への細菌感染が原因とみられているが、明らかではない。
急性虫垂炎(盲腸)(キュウセイチュウスイエン)の症状
右下腹部の痛みが次第に強くなり、吐き気や嘔吐、微熱をともなうこともある。突然の上腹部痛や下痢、発熱などの前兆がみられることもある。
急性虫垂炎(盲腸)(キュウセイチュウスイエン)の治療
症状が軽いカタル性虫垂炎の場合は、抗菌薬を用いて保存療法をする場合もあるが、虫垂炎が発見されれば、原則、虫垂の切除手術を受けることが必要になる。近年は腹腔鏡手術でおこなうことも増え、傷が小さくてすみ、日帰り手術も可能になっている。
【受診科目】
- 消化器内科
- 外科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
急性虫垂炎(盲腸)の原因・症状・治療方法
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ストレス社会に潜む、虫垂炎
虫垂炎の原因ははっきりとはわかっていないのが現状です。おそらく、過度のストレスや過労であろうと言われています。虫垂というのは腹部の右下にありますが、最初の症状としては胃の痛みなど、上腹部に痛みを訴えて来院される方が多い印象です。内臓の痛みというのは、実に不思議なもので、全く違う部位に痛みを感じることがあるのです。例えば、胆嚢炎を起こした患者さんで右肩や歯に痛みを感じるという方がいらっしゃいました。虫垂炎の場合は主に腹痛で、その痛みが今まで感じたことのない痛さで、吐き気も出てきます。そのうちに痛みは右下へ集中し、熱も上がってくるといった経過を辿ります。治療法としてはまず抗生剤を使います。医療も進歩し、良い抗生剤も出ているので、3人に2人くらいは抗生物質を点滴をして治療が終了します。ただ、この場合は根本を取り除いたわけではないので再発の可能性があります。そういう場合は手術を行います。今は全身麻酔をして腹腔鏡手術を行うことが多いと思います。とはいえ、抗生剤で抑えることができるので昔に比べて手術する頻度は少なくなったように感じます。
予防には、とにかく疲れやストレスを溜めないということが大切です。
杉浦医院
杉浦 敏之 理事長
- 川口市/本町/川口駅
- 内科 ●外科 ●消化器内科 ●循環器内科
軽視しがちな「盲腸(急性虫垂炎)」腹部に違和感があれば相談を
急性虫垂炎は、10数人に1人がかかると言われるくらい一般的な頻度の高い疾患です。
「盲腸」という呼び名で馴染みがある方も多く他疾患に比べると軽視されがちなケースが多いですが、放っておくと大事に至る疾患ですので注意が必要です。
症状としてよく知られるのは右下腹部の痛みですが、初期症状としては「何となくお腹が痛い」とか「何となく気持ちが悪い」というぼんやりとしたものも多くみられます。
効果的な予防方法はありませんが、早期発見し治療に繋げることが大切です。
何かしら腹部に普段とは違う違和感を感じた場合は、まずは医療機関にご相談されることをおすすめします。
川崎駅東口内科クリニック・アレルギー科・小児科
東 康晴 院長
- 川崎市川崎区/駅前本町/川崎駅
- 内科 ●アレルギー科 ●小児科
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