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  • 心房細動

早期発見が何よりも大切

不整脈の一種である心房細動は、年齢に従って増えてくる疾患です。心房細動は具体的な症状に乏しく、実に5割の方は気がついていないと言われています。心房細動にも様々なタイプがあり、普段は正常な脈で時々症状の出るタイプ、何日間が続いて症状が消えてしまうタイプなど、いくつかに分かれます。症状が続いているようであれば心電図で見つかりますが、そうでない方の場合、自覚症状がなければ気が付かないことが多いのです。心房細動で危惧されるのは、心臓の中に血栓が生じ、血液の流れに乗り、脳血栓に代表される重大な疾患を引き起こしてしまうことです。かつては、心房細動がたまに起こる場合には危険性はさほどでもないと言われていた時代がありました。ですが、心房細動による脳血栓は、脳の大きな領域の血栓に繋がりやすいと言われており、甘く考えることは禁物です。
発症する要因は複合的なものがほとんどであり、動脈硬化を起こす高血圧や糖尿病等の疾患がベースになると考えられています。年齢とともに頻度が上がっていくことから見て、1番の原因は年齢と考えることができ、動脈硬化が進んでいくと考えることも出来ます。
治療としては、アブレーションが代表的です。アブレーションとは、カテーテルを用い、心臓の中に管を入れ、電気の力で原因となる箇所を焼灼(しょうしゃく)する治療のことで、若い方の場合、脳血栓を予防するためのお薬を長期的に服用することは避けたいですから、アブレーションが積極的に採用されます。逆に高齢者の場合、血管そのものがもろくなってしまっていることもあり、リスクが生じます。また、心房細動が起こってから時間が経過していると、治療そのものが難しくなり、再発が起こりやすくなる傾向があります。
いずれにしても、早期発見が何よりも大切であり、そのためには健康診断を定期的に受けることが重要になります。

谷 正人 院長
サルスクリニック武蔵境
谷 正人 院長
武蔵野市/境/武蔵境駅
●内科 ●循環器内科 ●腎臓内科 ●糖尿病内科
  • 高血圧症

日々の体調チェックが重大な病気を防げる

日本の高血圧の患者さんの数はおよそ4300万人程度と言われており、これを読んでおられるご自身もしくはそのご家族が血圧を下げる薬(降圧薬)を飲んでいるという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。しかし高血圧という状態の危険性を真剣に受け止めて日々の生活を改善したり薬の内服を“意識的に“している方はかなり少ないと思われます。健康診断で降圧薬を内服している方には必ず薬の名前を尋ねるようにしています。即答できる方は大体100人に聞いて2人程度、うる覚えの方が10人いるかといった感じです。処方する側の医師の説明不足も大きな一因と考えられますが、高血圧症の危うさの理解不足が表れているように思えます。これは高血圧それだけでは基本的にはすぐに症状が出ないことが原因でしょう。しかし長い時間が経過すると血管に負担がかかり続けることで大動脈解離や心筋梗塞、脳出血・脳梗塞といった致死的な病気を発症してしまう可能性があります。腎臓の血管も硬くなり透析導入の原因となることがあります。つまり症状が出た時には命に関わる病気となってしまっているのが高血圧症です。そうならないためには日々のメンテナンスが重要です。高血圧と言われたことがある方や降圧薬を内服している方は血圧を記録しましょう。



①ご自宅で血圧を1日2回測定し記録。座って2分程度落ち着いてから測定。

朝測定:起きたらトイレに行ってその後すぐに測定。

夕測定:寝る前に測定。測定前にタバコ・飲酒・カフェイン摂取はダメ。

②1週間の平均値が135/85 mmHg を超えていたら、その記録を持ってクリニックへ。

注:面倒だなと思った方はまだ高血圧の怖さが分かっていないと思われます。



誰でもすぐにできるメンテナンスとしては禁煙・減塩(1日6g)・運動(1日30分か週180分)・節酒(1日量の目安:ビールなら500ml、焼酎なら1杯、ワインなら3杯程度)などがあります。症状がなくても今始めないと結果は重大です。できることからすぐに始めましょう。

堀澤 伸 院長
ファミリークリニック草加
堀澤 伸 院長
草加市/高砂/草加駅
●訪問診療
  • 過活動膀胱

頻尿の症状の裏に、膀胱結石や膀胱がん、生活習慣病が隠れていることも

急に起こる我慢出来ないような強い尿意(尿意切迫感)を主症状とする、症候群です。
中年以降によく見られるのですが、若い方でも見られることがあります。原因としては脳血管障害や脊椎疾患などがあげられますが、前立腺肥大や加齢でも過活動膀胱が起こることがあり、原因は多岐に渡ります。
過活動膀胱は症状に基づく病気ですので、自覚症状の評価が最も重要です。
過活動膀胱の治療では、膀胱の収縮を抑える抗コリン剤が用いられることが一般的ですが、最近ではβ3アドレナリン受容体作動薬やボツリヌス療法なども使用されるようになりました。過剰な飲水摂取の抑制、唐辛子やカフェインなどの刺激物摂取の抑制が必要です。理学療法として、膀胱訓練や、骨盤底筋体操を行います。骨盤底筋体操は自己流で行うと逆効果になることもありますので、最初はクリニックでの指導を受けた方がいいかもしれません。ただの頻尿と思っていたら、実は膀胱結石や膀胱がんが隠れていたり、高血圧や糖尿病、心疾患などが隠れているケースもあります。専門医の診察を受け、その頻尿が何で起こっているのかを突き止め、早めの治療をすることをお勧めします。

塩見 誉 院長 & 美帆 副院長
富士見台ほまれクリニック泌尿器科・糖尿病内科
塩見 誉 院長 & 美帆 副院長
練馬区/貫井/富士見台駅
●内科 ●泌尿器科 ●女性泌尿器科 ●糖尿病内科 ●内分泌内科 ●アレルギー科
  • 痛風

尿酸が高い状態が続くと、より重大な結果を生む可能性がある

足の親指の付け根が腫れて痛みを持つのが典型的な症状で、人によっては肘や膝が腫れる方もいらっしゃいます。原因は尿酸です。尿酸とは、プリン体が肝臓で分解されることによって生じる最終代謝産物で、血中尿酸値という値で評価されます。この尿酸値ですが、男性は5前後、女性は4前後が平均なのですが、平均を超えていくと尿酸は結晶化します。道端で鳩のフンを見かけますよね。あの“白”は、結晶化した尿酸によって生じたものです。その結晶化した尿酸が親指の付け根の関節内などにでき、炎症を起こすのが痛風という疾患です。
痛いのは辛いですが、痛み止めで治すことができれば、見方によってはまだマシ、と言えるかもしれません。と言いますのも、尿酸が高い状況が続くと動脈硬化症の原因の1つとなると言われています。それは大きなリスクであり、だからこそ日頃から気をつけていただくことが大切です。具体的には魚卵やレバーなどのプリン体を多く含む食物を避けることがまず肝要になります。そしてもちろん、お酒もです。また、アルカリ性食品として生野菜を多く摂ることも大切ですね。

内田 俊也 院長
神田西口うちだ内科
内田 俊也 院長
千代田区/内神田/神田駅
●内科 ●循環器内科 ●腎臓内科 ●糖尿病内科 ●アレルギー科
  • がん

なぜ「がん」になるの?気をつけるべきことは?

なぜ人は「がん」になるのでしょう?一説によれば、私たちの身体は、60兆個もの細胞でできていて、そのうち3000〜4000億個の細胞が毎日死んでいき、それとほぼ同じ数の細胞が生まれているといわれています。身体の中では日々新しい細胞が生まれているわけですが、なかには遺伝子異常などの要因によって、異常な細胞が生まれてくることがあります。たとえば、放射線を浴びることによって遺伝子の一部が傷つけられ、異常な細胞が生まれることがあります。これががん細胞です。健康な人でも毎日3000個から5000個のがん細胞が生まれているといわれていますが、誰もががんになるわけではありません。なぜなら私たちの身体の中には変化した遺伝子を監視する仕組みや、傷ついた遺伝子を修復する機能、異常な細胞が増えることを抑え、取り除く機能があるからです。しかし、異常な細胞がこの監視の目をすり抜けてしまうことがあり、異常細胞が増殖して悪性腫瘍(がん)となってしまうわけです。

さて、私たちの日常生活の中で食べ物や化学薬品などががんに関係することをどこかで聞いたことある方も多いでしょう。がんの発生には慢性炎症が絡んでいるといわれています。炎症を起こす原因として感染症、喫煙、アルコール、炭水化物の過剰摂取や高脂肪食(特に飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪)等の高カロリー食、紫外線や放射線の被爆などがあります。炎症を起こすような食べ物を食べ続けると、発がんのスイッチが入ってがんが生まれやすくなります。ですから、炭水化物や動物性脂肪をひかえ、植物性脂肪や魚類の脂肪等に多く含まれる不飽和脂肪酸や食物繊維を積極的に摂取する等の炎症を起こしにくいような食事にすることで、がんになりにくいカラダをつくり、がん予防につながるといえます。

佐藤 忍 院長
横浜サトウクリニック
佐藤 忍 院長
横浜市中区/山下町/日本大通り駅
●腫瘍内科

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歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 顎関節症

治療法は順序立てて実践。生活の見直しで予防も可

顎関節症は肩こりやストレス、歯ぎしりなどに起因し、口が開けづらい、口を開けると音が鳴る、顎が痛い、顎が疲れやすいなどの症状が出ます。これはストレスを感じやすい若い世代にも多く見られ、口の開け閉めをする筋肉が弱ってくるご高齢の方にも多く見られます。治療法もいくつかありますが、お顔のマッサージ、改善が見られなければ薬の服用、マウスピースの作成・装着などの方法を順序立てて施します。特に口が開けられないというのであれば、いきなりマウスピースを装着するのも難しいもので、まずはマッサージからやっていくのが基本です。顎関節症は生活習慣と大きく関わってきますので、日々の生活を見直すことで予防もできます。マッサージは方法を覚えればご自身でケアできますし、大きなあくびを控える、パンはちぎって食べたりするなどして、口を大きく開けずに食べることが効果的です。日常から大きく口を開けることが多いと痛みが出て顎関節症になりやすいので、そこに気をつけることで予防が期待できますよ。

木村 翼 院長
鴻巣ファミリー歯科
木村 翼 院長
鴻巣市/東/鴻巣駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
  • 咬合性外傷

一番の原因は被せ物の不具合! 自分ではなかなか気づかない疾患だからこそ、ちょっとした違和感は要注意。

伵合性外傷とは、歯並びや顎のかみ合わせが悪いことが影響して、歯そのものや歯周組織、顎の関節を傷つけてしまっている状態のことを指します。 この疾患は、患者さん自身が気づいていないことが多いです。というのも、レントゲンを見てもなかなか気付きづらいからです。異常はないと言われているが、違和感が残っているという方はこの疾患の可能性があります。レントゲンを撮って診察しても虫歯ではない、歯もしっかり残っているけれど患者さんは違和感があるという場合はこの疾患を疑ってみてください。また、歯軋り・食いしばりで自分が思っている以上に歯の高さが低くなっていて噛み合わせがずれていてる場合がありますから、見た目に問題なくても、レントゲン、模型を撮って噛み合わせを直すことで答えが見つかることがあります。
一番の原因は被せ物の不具合で、被せ物をしている方なら誰でも起こりうるので注意が必要です。入れた時は問題がなくても、何年か立って他の歯が削れたり、他の歯が動いたりして、その歯に負担がかかりすぎて歯の神経や歯根膜に影響しいきます。見た感じ虫歯でなくても、歯槽膿漏でなくても、違和感がある場合は注意してください。
この疾患は色んな症状や病気につながることがあるため、きちんと対処することで、歯槽膿漏や歯が折れてしまう歯牙破折、顎関節症の予防にもつながります。
自分では気づきにくい疾患です。少しでも気になるところがあったらメンテナンスの時にチェックして、早めに処置をしてください。

半澤 直紀 院長
半澤歯科医院
半澤 直紀 院長
桶川市/寿/桶川駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
  • インプラント

あらゆる状況に適応できるよう進化してきたインプラントの歴史

インプラントは60年を超える長い歴史を有する治療となってきました。この間に、かつては「できない」と言われていたことが多く実現するようになっています。例えば以前であれば、インプラントを埋入するための十分な骨の量がなければ難しかったものも、骨を作ることでそれが可能な時代となってきています。インプラントのみならず、矯正治療なのもそうですが、長い研鑽の歴史の結果、どんな症例にも対応できる時代になってきているのです。

インプラント治療の良さは、その他の選択肢に比べたとき、周囲の歯に負担をかけない、ということに集約されるでしょう。他の歯を残していく上で、これは非常に大きなメリットです。一方でインプラント治療は「痛み」「怖さ」というものがマイナスなイメージとなっていましたが、各分野で低侵襲な治療が求められる時代となり、インプラントもその流れに準じたものとなっています。今では手術直後であっても、痛みや腫れは非常に軽微なものになっていますね。

森本 哲郎 理事長
海岸歯科ORALCARE(オーラルケア)
森本 哲郎 理事長
千葉市中央区/南町/蘇我駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科

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獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬・猫の異物誤飲

リミットは3時間。胃の中に異物があれば回収可能だが、リスクはゼロではない

動物が異物を飲み込んでしまった場合、口から喉、食道を通って胃袋に落ち着きます。異物誤飲の発生からおおむね3時間以内、異物が胃の中にあることが確認できれば、異物を取り出す方法として3つの選択肢をご提案できます。

1つ目の方法は、薬剤の副作用を利用して異物を吐き出させる方法です。ごく簡単な方法のように思われるかもしれませんが、リスクがまったくないとは言えません。2つ目は内視鏡(胃カメラ)とピンセットを使って異物を取り出す方法、3つ目は実際にお腹を開いて異物を取り出す外科手術です。どちらも全身麻酔下で行うためにリスクがつきまとい、手術の場合は傷口から感染する恐れもあります。つまり、いずれの方法も何らかのリスクを伴うものですから「胃の中に確実に異物がある」ことを確認したうえで処置を行う必要があります。

このため異物を取り出す処置を行う前には、レントゲンやエコー(超音波)などの画像検査によって異物の有無、緊急性の有無を判断します。飲み込んだ異物の形状が鋭利なものであれば内臓を傷つける恐れがありますので、早急に外科手術をして異物を取り出す必要があるでしょう。一方で飲み込んだのがビニールやティッシュのようなものであれば、しばらく様子を見ることも一つの方法です。まずは「飲み込んだものは何か」「確実に飲み込んでいるのか」といった情報を集めることが大切になります。

飼い主様にお願いしたいのは、もし噛みちぎった破片を見つけたら受信時にお持ちいただくこと、異物誤飲が疑われる場合はためらわずに受診していただくことです。私たち獣医師はいつでも飼い主様の味方です。「飼い主様が目を離したせい」などと責めることは決してありませんので、大切な家族のためにもできるだけ早期の受診をおすすめします。

吉田 一万 院長
シーズ動物病院
吉田 一万 院長
朝霞市/根岸台/朝霞駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●その他

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