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  • 糖尿病

どのタイプの糖尿病であっても早期に適切に治療を行うことが合併症予防に大切

血糖が正常より上昇してしまう糖尿病は適切に治療を行わない場合には、血管が固く、狭くなり、長期的には腎臓病、心臓病、脳卒中など全身の病気に進展してしまいます。このような合併症を防ぐために早期の発見、治療開始が重要になります。
糖尿病は大きく分類して1型と2型があります。一般的に多くみられる糖尿病は2型糖尿病となります。2型糖尿病は過食や運動不足といった生活習慣によって血糖が上昇して発症することが多いですが、実は発症しやすい体質も大きくかかわっています。生活習慣を改善させようと努力されていてもなかなか改善しない場合には、こうした患者さん個人の体質にも配慮した治療が必要であると考えています。幸いにも現在までに多くの種類の糖尿病治療薬が使用できるようになりましたので、患者さんの生活習慣や体質に寄り添った治療がしやすくなっています。
1型糖尿病は自己免疫といって、自身の体の中で自身の膵臓がダメージを受けて、膵臓から分泌されるインスリンという血糖を下げるホルモンが少なくなって発症します。患者さんの数は2型糖尿病の患者さんに比べてかなり少ないです。現時点でインスリンは飲み薬として体内に補完できませんので、1日に数回インスリンを注射することが必要となります。ただ注射の仕方は進歩しており、インスリンポンプという小型機器を用いてインスリンを持続的に皮下に注入する方法や、さらに近年では血糖値をリアルタイムでモニターしながら投与するインスリン量を調整できるインスリンポンプも登場しています。
繰り返しになりますが、どのタイプの糖尿病であっても早期に適切に治療を行うことが合併症予防に大切です。血糖値が気になる方は、はやめに医療機関に受診されることをお勧めします。

永島 秀一 院長
永島メディカルクリニック
永島 秀一 院長
さいたま市見沼区/南中野/大宮駅
●内科 ●糖尿病内科 ●内分泌内科 ●健診・検診
  • 誤嚥性肺炎

再発予防まで必要な『誤嚥性肺炎』の治療。フレイルや疾患のコントロールで予防を

誤嚥性肺炎というのは唾液や食物などが気管に入ることが原因で起こる肺炎をいいます。
本来であれば、唾液も食べたものも飲み込むときには気管に入らない(誤嚥しない)ような仕組みがあるんですが、脳血管疾患やパーキンソン病などの神経疾患や加齢によってその仕組みが上手く働かなくなってしまいます。また、認知症の進行により嚥下が困難になることも誤嚥性肺炎のリスクになります。
一般的な肺炎であれば抗生剤の投与で炎症が改善すれば治療は終了ですが、誤嚥性肺炎の場合は再発予防のための「誤嚥しないように食べる練習」も必要になります。肺炎治療が終わってから「食べる練習(嚥下訓練)」を行いますので入院は長期化することが多いですね。また、練習を重ねても上手く飲み込めない場合には誤嚥を繰り返さない状態を作る必要があります。「胃ろう」や「高カロリーの輸液」など、患者さんの生活や介護状況まで配慮した処置を考える必要があるため、誤嚥性肺炎の治療は複雑で、一筋縄ではいきません。
予防としては、神経疾患のコントロールや口腔内を清潔に保つことを心がけると良いでしょう。

伊藤 嘉晃 病院長
大森山王病院
伊藤 嘉晃 病院長
大田区/山王/大森駅
●内科 ●リハビリテーション科 ●老年内科
  • 虚血性心疾患

危険因子をしっかりと治療、コントロールし予防する

虚血とは血が巡らなくなることを意味します。心臓の周りにある冠動脈という栄養血管が狭くなったり、詰まったりすることで狭心症や心筋梗塞が起こり、心臓機能が悪くなって胸に痛みや息苦しさが出る、これが虚血性心疾患です。治療法はカテーテル治療や、飲み薬だけでもしっかりと治療ができるものもあります。治療後の経過を見ていく段階では薬が増えがちになりますが、薬を変更する、やめるというタイミングについては、一般内科の医師では判断しかねるケースもありますので、循環器の専門医の判断を仰ぐのが望ましいです。虚血性心疾患の予防法は、まずはその患者さんの危険因子となるもの、例えば血圧やコレステロール値が高い、喫煙や糖尿病などをきちんとコントロールすることです。睡眠時無呼吸症候群も血圧を上げ、動脈硬化に直結する病気なので治療してほしいところですが、これは自覚しにくい疾患でもあります。日中の過度な眠気や集中力の低下、疲労感が取れない場合は一度受診し相談することをおすすめします。

高昌 秀安 院長
新中野なべよこ内科
高昌 秀安 院長
中野区/本町/新中野駅
●内科 ●循環器内科 ●腎臓内科

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歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 上唇小帯付着異常

永久歯が生え始めるまでの経過観察が大切!上唇小帯付着異常。

上唇小帯付着異常とは、先天性・生まれ持ったもの疾患で、程度には個人差があるます。何か病気を持っているというよりは、たまたま生まれつきそういった特徴をあったと認識した方がいいと思います。治療が必要な場合は、付着部位を切って癒着部分を移動させる必要があります。癒着したままだと、それによって唇の動きが悪くなり、食べ物が挟まりやすくなったり、歯ブラシが難しくなったりします。
ただ、全員が全員、処置が必要なわけではありません。継続的に診察をしてもらい、永久歯が映えるタイミングで治療が必要かどうか見極めてもらってください。歯茎の高さは永久歯が生えてくるときに変わってくるので、ほとんどのケースは切らなくても大丈夫です。
ただ、極端な症例では、早い段階で麻酔をしてその部分を切って位置を変えるなどの処置をします。
見つけ方としては、唇を引っ張って、そこにあるスジが歯の真ん中の部分に近ければ、歯科医に診てもらった方がいいと思います。1歳半検診や3歳検診の歯科検診で指摘され、歯科医院を受診するということが多いと思います。

小帯はいろんなところにあって、舌下にもあります。舌小帯がくっついている場合は滑舌が悪くなりますし、うまく発音できないなどの症状が見られます。そういう方は舌小帯を切って処置をしています。この上唇小帯付着異常そういったものと基本的には同じなので、もし見つかっても、あまり思い詰めず、経過観察をしてかかりつけ医と相談してみてください。

正東 脩平 院長
上福岡エスデンタルクリニック
正東 脩平 院長
ふじみ野市/上福岡/上福岡駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
  • 咀嚼障害

頬杖や就寝時の癖が咀嚼障害を引き起こす可能性も

患者さんが「噛めない」「噛みづらい」と感じたのであれば、それがすなわち、咀嚼障害、ということになります。咀嚼障害の原因は多岐に渡ります。補綴物の不調和もそうですし、歯並びなどの先天的な問題も原因となります。また、頬杖を付いたり、どちらかに体を傾けて寝るなど、生活習慣における態癖も要因となります。矯正治療は力を加えることで歯を動かすものですが、態癖も力を同じ方向にかけ続けてしまうことで噛み合わせなどが変化してしまうのです。
咀嚼障害の治療としては、原因に応じた治療を個々におこなっていくことになります。もう1つ、咀嚼障害を引き起こす要因となるものに、欠損が考えられます。欠損とは歯を失うことですが、アメリカではむし歯や歯周病などと並列して、欠損を病気と捉えることが一般的になっています。というのも、欠損に対してアプローチをしていかないと、欠損部位以外の歯や噛み合わせに悪影響をもたらすからなのです。ひとまず噛めるからいい、ではなく、それがもたらす影響もお考えいただければと思います。

矢作 達也 院長
桜新町駅前歯科・矯正歯科
矢作 達也 院長
世田谷区/桜新町/桜新町駅
●歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科

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獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬の膿皮症

細菌感染で起こる犬の膿皮症は、皮膚の状態を適切に保つことで予防を

犬の膿皮症は、皮膚に赤や白色のブツブツができ、皮膚のかさぶたが付着している状態であり、夏場の犬に多くみられる症状です。黄色ブドウ球菌などによる細菌感染症の一つとして、症状の出現にはさまざまな背景が考えられます。特に、夏の高温多湿な環境で、細菌が繁殖しやすかったり、アトピーやアレルギーなどの基礎疾患を持っていたりといったことが原因です。また、フレンチブルドッグなどの犬種による特異的な要因もあります。
膿皮症になった犬は、日常生活において皮膚を痒がる仕草や、赤くなったりかさぶたが多く出ていたりといった症状が多くみられるでしょう。そのような様子があれば、まずは皮膚の細菌検査を行い、細菌の有無を確認します。細菌の繁殖がみられた場合は、適した抗生剤を処方します。ご家庭でできることとして、定期的なシャンプーの実施と消毒薬の塗布などの外用治療を組み合わせていきます。
まずは、膿皮症を予防するために、定期的なシャンプーと保湿を行い、皮膚のコンディションを保ってあげましょう。アトピーやアレルギーを持っている場合は、根本的な治療をしっかりと行い、膿皮症になることを防ぐことが大切です。

徳永 葵 主任
光が丘動物病院
徳永 葵 主任
練馬区/旭町/光が丘駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●鳥 ●フェレット
  • 鳥の膨羽

なぜ鳥は羽を膨らませるのか?寒いだけが理由ではない

羽を膨らませている鳥は、寒がっている、低体温の状態を示しているだから温めようとしているといわれています。ここからは個人的な見解になりますが、羽を膨らませている理由には低体温以外症もあるのではないかと思っています。実際には気分が悪かったり、頭痛や腹痛があったり、体のどこかが痛いという不調がある場合でも、羽を膨らませていることはあるのではないでしょうか。ありがたいことに、みなさんは一般的な知識として「羽を膨らませている時は温めて、○○度にする」と教わっているので、温めてみたけれど治らずに病院へ来るケースが多くあります。一方でしかし、温めて様子見する期間を見誤っている方が多いとも感じています。たとえば「一週間くらい温めてみたけれど良くならない」と聞いてどう思うでしょうか?もし温めて様子見をする期間を区切らせてもらうとしたら、半日から一日です。この症状は温めても治らないのだと見切りをつけられない、様子見期間の長い気づかない方が非常に多いと感じます。来院適期は変化に気づいたときです。明日行こうではなく、今日行きましょう。

松岡 滋 院長
あず小鳥の診療所
松岡 滋 院長
さいたま市南区/南浦和/南浦和駅
●鳥 ●ハムスター ●ウサギ ●その他

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