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  • 脂肪肝

甘いもの・アルコールを控え、適度な運動を心がけて

脂質異常症とは、採血で、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が高い事を言います。
脂質異常症の患者さんの大半は、超音波検査で肝臓が真っ白に見える脂肪肝です。食事療法と運動療法を組み合わせて、まずは内臓脂肪を落とす必要があります。

食事療法では、悪玉コレステロールを増やさないために、お肉であれば脂身よりも赤身を選ぶようにし、揚げ物、フライ、炒め物や、甘いものやアルコールの取り過ぎに注意しましょう。一方で、適度な運動を心がけることも大切です。ジムでトレーニングをするというより、1日30分間のウォーキングを取り入れるようにするとよいでしょう。

こうした生活習慣の改善に取り組み、それでもコレステロール値が改善されない場合は、お薬を使った治療を行うことになります。特に閉経後の女性は悪玉コレステロール値が高くなる傾向がありますので、継続的にお薬を使いながらコレステロール値を適切に管理する必要があります。健康診断などで悪玉コレステロールが139mg/dlを超えた場合は、速やかに医療機関を受診していただきたいと思います。

井本 千秋 院長
医療法人成秋会 井本医院
井本 千秋 院長
川口市/上青木/鳩ヶ谷駅
●内科 ●小児科 ●皮膚科 ●婦人科
  • 急性声門下喉頭炎

呼吸の苦しさや声の変化に注意し、迅速に対応することが求められる

クループ症候群(急性声門下喉頭炎)は、声門と呼ばれる喉の部分が腫れることで起こる病気です。特徴的なのは、声が低くハスキーになり、犬やオットセイの鳴き声のように聞こえることです。また、咳が止まらず、呼吸が苦しくなるのも大きな症状です。原因は特定のウイルスや細菌に限らず、風邪など様々な感染症から発展することがあります。病態としては、もともと狭い声門が腫れることでさらに通りが狭くなり、呼吸が困難になるため、夜間に症状が急に悪化することもあります。

治療は緊急対応が基本です。まず、吸入によって腫れを一時的に和らげますが、それだけでは症状が再発することがあります。そこで、炎症を抑えるステロイドを通常量の数倍投与し、腫れを引かせて呼吸困難を防ぎます。残念ながらクループ症候群を予防する方法は確立されておらず、症状が出た時点で早急に医療機関を受診することが重要です。特に、ハスキーな声や咳で眠れない状態になった場合は、一刻も早い受診が必要です。

鈴木 琢真 院長
新川崎こどもと家族のクリニック
鈴木 琢真 院長
川崎市幸区/新川崎/新川崎駅
●皮膚科 ●小児科
  • 片頭痛

片頭痛には専門的な治療が不可欠

片頭痛は、はっきりとした原因はわかっていませんが、脳の血管周囲にある三叉神経の炎症が原因であるという説が有力です。三叉神経末端から炎症物質が放出されて血管に影響を及ぼし痛みを引き起こすというものです。血管が収縮・拡張する際に拍動性の痛みが生じます。市販薬でカバーしている方もいらっしゃると思うのですが、片頭痛は市販薬の場合、効きが悪くなって頭痛薬の服用量が多くなってしまい、その結果、薬物使用過多による頭痛に変わってしまい、難治性になることがあります。また、片頭痛の多くは首や肩の痛みを伴うため、緊張型頭痛と間違われることもありますが、日常生活への支障のあるなしが診断の基準となります。片頭痛には専門的な治療が必要です。

治療法としては、片頭痛専用の頭痛薬や予防薬のほか、星状神経節ブロック療法やトリガーポイント注射が効果的です。これらの治療を繰り返すことで頭痛の頻度や強さを軽減し、薬に頼らず日常生活を送れる状態を目指します。

自分でできる予防法としては、頭痛のきっかけとなることを避けることです。例えば、ストレスや睡眠不足を避けることや、肩こりしないようにすることなど。片頭痛を誘発する食べ物がある人は、それを避けることも大切です。ワインやチーズなどが知られています。パソコンなどを使う仕事をされている場合は、仕事の合間のストレッチや、週2回程度の運動をするのもよいでしょう。筋肉がほぐれ、気分転換が図れます。意識してリラックスすることが大切です。ただし、片頭痛の治療には専門的な診療が不可欠です。長く片頭痛に悩んでいる方は、ぜひ専門医に相談してみてください。

河手 眞理子 院長
西荻ペインクリニック
河手 眞理子 院長
杉並区/松庵/西荻窪駅
●ペインクリニック内科 ●内科

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歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 根尖性歯周炎

歯が健康な状態であれば治療の選択肢が増える

根尖性歯周炎とは、歯根の先にある根尖という部分から細菌が出て、周りの組織に炎症を起こす病気です。一度歯根の治療をしている歯で、根尖に見えないひびが入るなどして細菌が溜まり、膿が出て痛みや腫れが起こります。治療法としては、その歯の被せ物を外した際に歯根にヒビが入ってしまっている場合、炎症がかなり進行し残存歯質量が少なくなってしまった場合は、抜歯をすることになります。歯根にヒビがなく、残存歯質量も多い、歯周病もない状態であればマイクロスコープを用いた再根幹治療が高い成功率で有効です。症状がある程度進行した状態でも、口腔外科処置で歯根端切除術を行うと、90%以上は歯を残せるというデータもあります。しかし、根尖性歯周炎の重要なポイントは、歯がどれほど健康な状態でいるかが治療の選択肢に大きく関わってくることです。歯周病などで歯がグラグラした状態では歯根の治療はできません。歯みがきをして、できる限り歯を健康な状態にしておくことで治療の幅が広がりますよ。

竹田 敦 院長
町田マルイ はごころ歯科口腔外科・矯正歯科クリニック
竹田 敦 院長
町田市/原町田/町田駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
  • インプラント

インプラントは治療後のメンテナンスこそが大切。喫煙を避け、定期的な受診を心がけてほしい

インプラントは失った歯を補うときに選択肢の1つとなる治療法です。顎の骨の中に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けることで「新しい歯」をつくります。いわゆる「入れ歯(義歯)」に違和感や抵抗感がある方にとっては第一選択肢となる反面、顎の骨の量が十分でない場合には適応とならないことがあります。

インプラントの大きなメリットは、周囲の歯を削るなどの負担をかけずに済むことです。また、単に歯を1本つくるだけでなく、インプラントを基礎にして部分入れ歯を取り付けるなど、治療のバリエーションが広がることも患者さんの利益につながるでしょう。一方で、インプラントは保険が適用されない自由診療となるため治療費が高額になる傾向があります。

インプラントはご自分の歯と同じようにお使いいただけますが、あくまでも人工物です。治療の際はまずお口の中のコンディションを整える必要があり、治療後も定期的なメンテナンスによって歯周病(インプラント周囲炎)を予防する必要があります。せっかく高額な治療したのに、再び歯を失うようなことは避けなければなりません。口腔環境に悪影響を及ぼすとされる「たばこ」を控えると同時に、日々のケアや定期的な受診を心がけていただくとよいでしょう。

松生 哲也 院長 & 松生 悦子 副院長
まつお歯科
松生 哲也 院長 & 松生 悦子 副院長
三郷市/早稲田/三郷駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
  • 歯周病

バイオフィルムと歯周病の関係

皆さんは「バイオフィルム」という言葉を聞いたことがありますか? バイオフィルムとは、細菌のかたまりが歯の表面などに付着してできた膜のようなものです。実は、このバイオフィルムが歯周病を引き起こす大きな原因の一つなのです。

お口の中には、たくさんの種類の細菌が住んでいます。これらの細菌は、ただ単独で存在しているのではなく、互いにくっつき合って集団を形成しています。これがバイオフィルムです。お風呂場の排水溝や台所などの水回りがぬるぬるするのもバイオフィルムですね。バイオフィルムは、歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目、入れ歯、詰め物など、あらゆる場所に付着します。また、抗菌薬に対して強い耐性を持つことも知られています。そのためマウスウォッシュなどで完全に除去することは不可能と言われています。

なぜバイオフィルムが歯周病の原因になるのでしょうか。バイオフィルムの中の細菌は、歯周病の原因となる物質を作り出します。これらの物質が歯ぐきに炎症を起こし、歯周病へと進行していくのです。バイオフィルムは、歯磨きだけでは完全に取り除くことが難しく、細菌にとって安全で快適な住処となっています。そのため、バイオフィルムを放置すると、歯周病菌が増殖し、炎症が悪化しやすくなります。

バイオフィルムをコントロールすることが、歯周病予防の鍵となります。そのためには、毎日の丁寧な歯磨きが重要です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯と歯の間や歯周ポケットに入り込んだバイオフィルムを効果的に除去することができます。
また、歯科医院での定期的なクリーニングも大切です。専門的な器具を使ったクリーニングで、バイオフィルムを徹底的に除去し、歯周病を予防しましょう。

歯周病は、お口の中だけの問題ではありません。歯周病菌が血液中に入り込むことで、糖尿病や心臓病、肺炎などの全身疾患のリスクを高めることが知られています。お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることにもつながります。
毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科医院でのクリーニングで、バイオフィルムをコントロールし、歯周病を予防しましょう。

眞部 慶 院長
相模原まなべ歯科
眞部 慶 院長
相模原市中央区/すすきの町/相模原駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科
  • 口臭

口臭はその要因から大きく2つに分類される

口臭の種類は以下のように大きく分類されます。
1)生理的口臭
2)病的口臭

1)の生理的口臭は人間だれもが持ち合わせているものであり、
1,起床時口臭
2,空腹時口臭
3,疲労時口臭
4,緊張時口臭
5,飲食後の臭気(飲食物残の臭気)
6,口腔内局部からの臭気(ブリッジや特定の部位からの自覚的臭気)
7,咽頭や鼻腔内からの臭気
8, 関連臭気
口腔内清掃用具の臭気(歯ブラシやフロス等)体臭

などが該当します。

2)の病的口臭は歯科的、内科的、耳鼻科的な病気によってひきおこされる口臭です。これらは病気や症状の治療によって軽快していくことが多いです。

また、「口臭」と区別されるものとして、「口身症」というものがあります。「口身症」とは、治療や検査をしても、治った気がしない…そういう症状が出るものです。ひととおりの治療や検査を終えて、それでも治らないと判明したところからスタートします。症状が軽快していくのに時間がかかることが多いです。

「口身症」の治療では、精神療法、心理療法が選択肢に入ってきます。精神療法に詳しい歯科医師の関与が重要になりますし、精神療法の相談にのってもらえるかどうかがポイントになります。ぜひカウンセリングでしっかり確認してみて下さい。信頼関係がとても大切ですから、良く話して決めていくと良いですね。

荒木 美幸 院長
口臭専門ベル歯科
荒木 美幸 院長
中野区/沼袋/沼袋駅
●歯科
  • 狭窄歯列弓

あごの横幅が十分に発育しないために、歯並びがガタガタになりやすくなる

狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)
症状…狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)では、歯が重なったりデコボコになったりする「叢生」が代表的な症状です。また、歯の咬み合わせがうまく合わず、食べ物を噛みにくくなったり発音に影響が出ることもあります。さらに、笑ったときに歯が見えにくい、口元が狭く見えるなど、見た目の問題にもつながります。口呼吸をしやすくなる場合もあり、健康面や生活習慣にも影響が出ることがあります。

原因…狭窄歯列弓の主な原因は、あごの横幅が十分に発育しないことです。これは生まれつきの骨格や遺伝の影響のほか、口呼吸、指しゃぶり、舌のクセなどの習慣によっても起こります。あごが小さいと歯がきれいに並ぶためのスペースが不足し、歯並びがガタガタになりやすくなります。乳歯を早く失った場合も、永久歯が正しい位置に生えられず、結果として歯列が狭くなる原因となります。

治療…お子さんの場合、骨がまだ柔らかい間は拡大装置を使ってあごの横幅を広げる治療が有効です。あごの成長を利用することで、歯がきれいに並ぶスペースを確保できます。大人の場合は成長が止まっているため、必要に応じて外科的な処置を併用する場合もありますが、MSE(Maxillary Skeletal Expander)という矯正用インプラントを併用した拡大装置を用いて、上のあごを拡げることが可能です。治療によって噛み合わせや見た目の改善だけでなく、鼻腔が拡がり呼吸のしやすさや発音などの機能面を整えることもできます。

飯塚 清人 院長
VAN矯正歯科
飯塚 清人 院長
所沢市/日吉町/所沢駅
●矯正歯科

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獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬・猫のけいれん発作

症状が起きたら動画撮影を!どの年齢にも起こりうる”発作”

もし、愛⽝•愛猫に発作が起きたら、”動画を撮る”ということを覚えておいてください。発作というのは、”どのようなタイミングで、どのような時間に、 どのようなことが起きたのか”というのが治療を⾏う上でとても⼤切になりま す。そのため、発作が起きたら、難しいとは思いますが、焦らず動画を撮 り、そのまま動物病院にいっていただけたらと思います。
⽝•猫ともに、発作が起きる原因は確率の⾼い順に、内蔵、⼼臓、脳の順に分かれています。原因が内臓の場合は⾎液検査を⾏い、もし⼼臓であれば聴診で⼼臓の⾳を確認し、レントゲン検査や⼼臓エコー検査を⾏います。これらの検査をしても問題がないという場合には、脳に原因があると考え、MRI検査を⾏うという流れが主な治療の流れです。発作が起きる時はご家庭であることがほとんどですので、獣医師がその症状を確認出来ません。何度もお伝 えしますが、原因特定のためにも、飼い主さんの認識と獣医師の認識を⼀致 させるという意味でも動画が⼤切になってきます。これは、発作だけでなく、どの病気も動画や写真などの客観的なデータが⼤切なので、可能であれば撮影をしていただけると治療がスムーズになると思います。 また、発作が起きた際には、緊急のものと、様⼦を⾒ることが出来るものとに分かれてきます。その判断としては、発作が起きた際に⾆の⾊を⾒ていただくことがポイントです。発作が起きて⾆の⾊が⻘紫⾊になっている場合は、”チアノーゼ=酸素が⾜りない状態”です。この症状が10秒程度で収まる場合は様⼦を⾒ていただいても⼤丈夫ですが、⻑時間続くようなら緊急性が⾼い証拠です。すぐに病院に相談してください。また、痙攣発作の場合は、10分を超えるようなものすぐに病院へ連れて⾏ってください。もし1分以内であれば様⼦を⾒てもいいと思います。
チアノーゼが起きた際は、応急処置として、カセット酸素などを吸わせるなどが効果的です。
発作は、年齢によって正確に原因を突き⽌めるということは難しいのですが、可能性として考えられる主な原因が以下の通りです。 ⽣後4ヶ⽉までは低⾎糖発作であることが多いです。⾷事を⻑時間⾷べていなかった時、痙攣発作を起こすことがあります。対処法としては、砂糖⽔を飲ませてください。 1歳弱から7歳くらいまでは脳の病気や炎症、てんかんが多い印象です。 また、10歳を超えると脳ではなく内蔵、⼼臓の病気の可能性が出てきま す。
ただ、痙攣はどの年齢にも起こりうる症状です。兎にも⾓にも、発作が起き たら、⾒守るより動画を撮ってください。10秒ほどでも⼤丈夫です。

桂⽥ 樹明 院長
ペテモ動物病院 浦和美園
桂⽥ 樹明 院長
さいたま市緑区/美園/浦和美園駅
●犬 ●猫
  • 犬のチェリーアイ

「チェリーアイ」はどんな病気?なりやすい『犬種』は?

涙の分泌腺である瞬膜腺があり、「炎症」によって腫れて拡大し、目の落ち込んだところ(眼下)に収まりきらず、ふちから突出してしまう症状を「チェリーアイ」といいます。

治療は「目薬」で腫れを引かせても、かなりの頻度で膜が出てきてしまいます。目薬以外の治療だと「外科手術」になり、膜が飛び出さないように目の奥の方へ固定する手術をします。

なりやすさは「頭の骨格」が関係していて、たとえば「チワワ」「シーズー」「パグ」といった『鼻ぺちゃで目が大きくクリッとした犬』は、なりやすい犬種です。というのも、もともと眼下の受け皿が浅いためです。どんな犬でも発症する可能性はあるものの、圧倒的に犬種や頭の骨格によってなりやすさが関連しているといえます。

病院へ行くべきサインは、目の内側からピンク色の「かたまり」が飛び出て見えたときです。命に関わる病気ではなく、膜が出たままでも生活できます。ただ「見た目の悪さ」が著しく気になって、飼い主さんが「何とかしたい」と思うことが強い病気だと思います。

術後にまた腫れたり、収まりが悪かったり、少し見えているけど収まるケースもあるので、治療については整形に近いところがあります。跡が少し残ってしまったときに、果たして再手術をすべきなのか、このままでいいのか悩むことも。基本的には「再手術」をして元に戻すことになるのですが、「見た目」の問題、再手術の「費用」の問題、さらには「予後」として後から出てくるかもしれないけど、今は落ち着いていることもあります。基本的には手術すればほぼ戻る病気ですが、飼い主さんが「どこを目指すか?」によってゴールが異なってきます。

飛髙 健太郎 院長
タロウ動物病院
飛髙 健太郎 院長
久喜市/東大輪/東鷲宮駅
●犬 ●猫

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