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医師による病気の解説一覧

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新小岩眼科の先生が解説

網膜剥離について

硝子体手術と強膜内陥術という、2通りの方法

人の目をカメラに例えると、網膜はフィルムに相当します。網膜は、目の最奥にあるシート状の組織で、通常は目の後ろの壁にピタリと貼り付いているのですが、強い刺激が加わったり、体質的に弱い部分があると、一部分に孔(あな)が開いてしまいます。その開いた孔から水が入り込むようになって網膜が浮いた状態となります。これが、網膜剥離です。ボクシングで網膜剥離という病気を知った方も多いと思いますが、実際には、体質的に網膜に弱い部分を抱え、それが元でこの病気になる方が大半を占めます。 網膜に孔が開いただけの状態であれば、レーザーによって治療は可能ですが、網膜剥離の状態になってしまうと、手術が唯一の選択肢となります。手術は2通りあり、1つが硝子体手術、もう1つが強膜内陥術(強膜バックリング術)というものになります。2つの手術の違いを一言で言うならば、目の中からアプローチするものと、目の外からアプローチするもの、ということになってきます。硝子体手術は、目の中からアプローチするもので、具体的には針穴ほどの小さな穴を目に開け、そこから硝子体というゼリー状の部分を取り出した上で、空気の力で剥がれた網膜を再び接着するものです。これに対して強膜内陥術とは、白目を部分的に外から押し込み、内側に陥没させることで開いた孔を閉じていきます。シリコンスポンジ(バックル)という材料を眼の外に縫い付けて、網膜を冷凍することで接着を促すものです。強膜内陥術については網膜を冷凍する装置が必要になり、その設備があるのは限られた施設になります。

渡辺 貴士 院長 & 東 岳志 副院長

新小岩眼科

渡辺 貴士 院長 & 東 岳志 副院長

  • 葛飾区
  • 新小岩
  • 新小岩駅
  • 眼科

くすの木クリニックの先生が解説

うつ病について

あらゆる世代にリスクがある「うつ病」を解説

うつ病は、子どもから高齢者まで誰にでも起こり得る病気です。家庭内や職場での人間関係、高齢者であれば身体的な不調などがきっかけになり、気分が落ち込む、頭が回らない、体がだるい、喜びを感じられないなど、さまざまな症状が現れます。 うつ病の治療は原因や症状によってアプローチが異なりますが、適切な治療によって社会復帰できるケースがほとんどです。治療を進めるなかで不安がやわらぎ、十分な睡眠が取れるようになると、心身の休養が整って少しずつ気持ちが前向きになっていきます。身の回りのことができるようになり、集中力が回復してくれば、職場への復帰も期待できるようになります。 このように、うつ病の症状は劇的によくなるというより、階段を1段ずつ上がるようなイメージで回復していきます。「消耗するエネルギー」が「回復するエネルギー」を上回る状態が続いていると、うつ病を発症しやすくなるかもしれません。そのため、日頃から十分な睡眠や栄養をとるとともに、周囲に気を遣い過ぎないこと、ストレスを上手に発散することも大切です。

柳澤 雄太 院長

くすの木クリニック

柳澤 雄太 院長

  • 千葉市中央区
  • 新田町
  • 千葉中央駅
  • 心療内科 ●精神科

下高井戸整形外科の先生が解説

腰椎圧迫骨折について

高齢者や女性に多い骨折で多くは骨粗しょう症が原因

『腰椎圧迫骨折』は高齢者や女性に多い背骨の骨折で、主に『骨粗しょう症』が原因となります。いちばん起こりやすい場所は胸腰椎移行部といって、胸椎の下部から腰椎の上部にかけての背骨の中でも一番負担がかかりやすい部分です。『骨粗しょう症』が進行する70歳くらいから徐々に増加して、80歳くらいの人がいちばん多い疾患になります。 脆弱(ぜいじゃく)性骨折といって、普通では骨折することがない軽い尻もちや重い荷物を持ったりすることでひどい腰痛を起こして受傷される方が多いです。場合によっては、何も覚えがないけれど、背骨の椎体が潰れてきて腰が曲がってしまう人もいます。 治療は基本的には保存治療といって痛みをコントロールして安静を保つことで骨が自然に固まるのを待ちます。しっかりしたコルセットをすることで腰が曲がってしまうのを防ぎます。大体、骨がくっついて痛みがとれてくるのは1ヶ月〜1ヶ月半くらい。コルセットをつける期間は、大体3ヶ月くらいかかることが多いですね。骨折の程度がひどい場合には手術が必要になることもあります。 予防としては骨粗しょう症を早いうちに診断して、治療を開始することが重要です。「DEXA法」という正確に骨密度を調べる検査を行って一定の値よりも低いようであれば、薬物治療を開始します。骨粗鬆症の程度、年齢、骨折の既往の有無等を検討して適切な治療薬を選択することが重要です。骨密度が低下しないように適度な運動・バランスの取れた食生活・適度な日光浴をすることも大事です。それから『転倒の予防』ですね。下肢筋力をつけて、しっかり歩行ができ、転ばないように足腰の筋力をしっかり保って、バランス能力を保つことが大事です。最近では地域の自治体などで、転倒予防教室を実施しているところもあります。

腰塚 周平 院長

下高井戸整形外科

腰塚 周平 院長

  • 世田谷区
  • 赤堤
  • 下高井戸駅
  • 整形外科 ●リハビリテーション科

新宿目白 胃・大腸内視鏡と肛門 うえひら消化器クリニックの先生が解説

腸活について

正しい腸活は、健康で快適な毎日と若々しさを支える第一歩に

近年、「腸活(ちょうかつ)」という言葉をよく耳にするようになりました。腸活とは、腸内環境を整える生活習慣を意識することで、健康増進や美容効果、さらには疾患リスクの低減を目指す取り組みが可能です。 私たちの腸の中には100兆個以上もの腸内細菌が住んでおり、これを総称して「腸内フローラ」と呼びます。この腸内フローラのバランスが、消化・吸収だけでなく、免疫力、ホルモンバランス、さらには心の健康にまで深く関わっていることが、研究で明らかになってきました。 腸内環境が乱れると、便秘や下痢、腹部の不快感といった消化器症状が出るだけでなく、肥満や糖尿病、動脈硬化、さらには大腸がんなど生活習慣病のリスクにもつながるとされています。また、肌荒れや老化の進行にも腸内環境が関わっており、美容の観点からも腸活は注目されています。 腸活の基本は、食生活と生活習慣の改善です。食物繊維や発酵食品を取り入れ、バランスの良い食事を心がけること。適度な運動や規則正しい睡眠も、腸内フローラを整える上で欠かせません。しかし「自分の腸内環境がどうなっているのか」を知ることなく腸活を続けても、効果が見えにくく、正しい方法を選べないこともあります。 そこで役立つのが「腸内フローラ検査」です。腸内にどのような菌が多いのか、バランスがどうかを客観的に把握することで、あなたに合った腸活のアドバイスが可能になります。たとえば便秘傾向に強い菌が多い場合や、免疫に関わる菌が少ない場合など、検査を通じて一人ひとり異なる腸の状態を明らかにできます。 クリニックでは、腸内フローラ検査を取り入れています。結果をもとに、食生活や生活習慣の具体的な改善方法をご提案し、健康維持や美容、病気予防につながる腸活をサポートします。 腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、全身の健康に大きな影響を与える臓器です。腸活に興味がある方はもちろん、便秘や下痢を繰り返す方、将来の病気予防に取り組みたい方も、ぜひ一度ご相談ください。正しい腸活は、健康で快適な毎日と若々しさを支える第一歩です。

上平  大輔 院長

新宿目白 胃・大腸内視鏡と肛門 うえひら消化器クリニック

上平  大輔 院長

  • 新宿区
  • 下落合
  • 目白駅
  • 内視鏡内科 ●肛門外科 ●消化器内科 ●胃腸内科

けやき脳神経リハビリクリニックの先生が解説

脳梗塞[脳血栓]について

言葉が出にくい、手足の麻痺、顔がゆがむなどの症状を自覚されたら、一刻も早く病院に

急に手足の麻痺が起きたり、急に意識を失う症状があり、その原因が脳の血管にある場合、これを総称して脳卒中と言います。その脳卒中の原因の約7割を占めるのが、脳梗塞です。脳梗塞は脳の血管が詰まることによって起こります。手足の麻痺や意識の消失に加え、言葉が話しにくくなったり、顔がゆがむ、といった症状が顕著なサインです。特に、身体の片側だけに麻痺が起こることが多く、両手や両足にそれが及ぶのは違う疾患の可能性が考えられます。一旦、症状があれば、できる限り早く病院に行き、急性期治療を受けることが非常に大切です。 脳梗塞はいくつかのタイプに分かれます。このうち、動脈硬化が起きて、脳の血管自体が狭くなっていたところに小さな血の塊(血栓)が詰まって起こるものを血栓性脳梗塞と呼びます。血栓性の脳梗塞は再発のリスクが高いことが特徴です。問題が起こった血管だけではなく、他の部位の血管も動脈硬化による影響を強く受けていることが考えられますので、動脈硬化の治療や高血圧、高脂血症、糖尿病など、生活習慣病の治療をしっかり続けていかなくてはなりません。また、脳の病気全般に言えることですが、リハビリをすることで神経が活性化し、症状が改善するということがわかっていますので、治療と並行し、リハビリをしっかり行っていくことも大切です。

林 祥史 院長

けやき脳神経リハビリクリニック

林 祥史 院長

  • 目黒区
  • 下目黒
  • 不動前駅
  • 脳神経外科 ●内科 ●リハビリテーション科

ゆうハートクリニック大泉学園の先生が解説

高血圧症について

病気のサインを見逃さず早めの受診を心がけてほしい

高血圧症には本態性高血圧症と二次性高血圧症の2つがありますが、一般に「高血圧症」と言う場合は前者のことを指します。 本態性高血圧症は、加齢など原因がはっきり特定できない高血圧症です。治療としては食事療法と運動療法を基本に、必要があればお薬を使った治療によって血圧をコントロールします。最近では「高血圧治療補助アプリ」が保険適用になるなど、治療の選択肢が増えてきています。 二次性高血圧症は何らかの病気が原因で血圧が高くなっている状態をいい、治療法は高血圧の背景にある病気の種類によって異なります。たとえば腎臓の血管が細くなっているのなら血管を広げるような治療を行い、腫瘍が原因になっているならば切除手術を行います。 いずれの場合も適切な診断のもとに治療を行うことが大事になりますので、健康診断などで血圧の高さを指摘された場合は、専門的な知識を持った循環器内科専門医を受診していただくと良いでしょう。

土屋 勇輔 院長

ゆうハートクリニック大泉学園

土屋 勇輔 院長

  • 練馬区
  • 東大泉
  • 大泉学園駅
  • 内科 ●循環器内科 ●呼吸器内科 ●アレルギー科
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