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  • かぜ[かぜ症候群]

発熱を伴う場合は思わぬ病気が隠れている可能性も。症状が長引くときは医療機関を受診してほしい

一般に「かぜ」として知られるかぜ症候群は、鼻水や咳、発熱などを伴う感染症です。ウイルスなどに感染し、のどの痛みや鼻づまりなど上気道の症状が現れるようになります。よく耳にする「鼻のかぜ」「咳のかぜ」はかぜ症候群で間違いありませんが、「お腹のかぜ」といわれるものは存在せず、正式には「感染性胃腸炎」などの診断がつきます。同じようにかぜ症候群も細かく検査をしてみると「上気道炎」や「急性気管支炎」だと分かることもあります。とはいえコロナ渦においては、発熱があると受診できなかったり、PCR検査しかしてもらえなかったりするケースも少なくないようです。一方で発熱の原因はかぜや新型コロナウイルス感染症に限りませんので、症状が長く続くときは医療機関を受診し。原因となっている病気を見つけてもらうことが大事です。特にお子さんの場合は自分の症状をうまく伝えることができませんから、保護者の方にはぜひ、お子さんの様子に目配りをして適切な対応を取っていただきたいと思います。

遠井 敬大 院長
my CLINIC
遠井 敬大 院長
北本市/石戸/北本駅
●内科 ●小児科 ●外科
  • 多疾患併存

患者さんの状況を考え、優先度をつけて対応することが大切に

多疾患並存という考え方があります。複数の疾患を同時に抱えている状態です。異なる科目の疾患を複数抱えていますと、通院の負担もありますし、場合によっては、運動や食事など、生活上の注意が重なることがあり、それが患者さんの生活の質を損なってしまうということがあります。多疾患並存では、あらゆる病気に対してベストの治療をすることが難しくなりますから、優先度をつけて対応することも求められます。その患者さんにとって最適な形となるよう、調整をするということですね。多疾患並存と関連するものとして、ポリファーマシーという言葉があります。ご高齢の方の場合、複数の疾患を抱え、10種類を超える服薬をされている方は決して珍しいことではありません。しかし、多くのお薬を飲むことで相互作用が生じたり、「大変だから」と患者さんが自己判断でいくつかのお薬を中断し、思ったように治療が進まないというケースもあるのです。多疾患並存とポリファーマシーはセットと考えても良いかもしれません。その人の状況に合わせ、受診する科を絞り、お薬を調整することが求められる時代となっています。

喜瀬 守人 院長
久地診療所
喜瀬 守人 院長
川崎市高津区/久地/久地駅
●内科 ●消化器外科 ●婦人科 ●小児科 ●胃腸内科 ●消化器内科 ●乳腺外科 ●訪問診療 ●健診・検診

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歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 不正咬合

上下の歯が噛み合わない「不正咬合」は原因を正しく特定することが大切

不正咬合とは、上下の歯がうまく嚙み合っていない状態のことを指します。ひと昔前に比べて現代人が小顔になりつつあるのに対して、歯のサイズは大きくなる傾向にあります。これを人類の進化と捉えることもできますが、小さくなった顎に対して大きすぎる歯がうまく並ばないことで不正咬合が起こりやすくなっていることは事実です。

顎の狭さを理由に不正咬合になっている場合、小学生くらいのお子さんであれば床矯正による治療が可能です。床矯正は取り外し可能な装置を使うため、歯にワイヤーを固定する治療よりも身体的な負担が少なく、金銭的な負担も軽減できるなどのメリットがあります。

通常よりも歯の本数が多かったり(過剰歯)、歯肉の中に歯が埋まっていたり(埋伏歯)する場合は、抜歯をしたうえで歯並びを整えることが一般的です。また、親知らずを抜いて歯を奥のほうへと誘導する方法も選択肢の一つです。一方で歯が極端に大きい場合などは、安全な範囲でエナメル質のみを削れば、歯を抜かずに治療できる場合もあります。いずれのケースにおいても、さまざまな検査の結果をもとに総合的に判断して治療法を決定することになります。

鈴木 聡 理事長
登戸クローバー歯科・矯正歯科
鈴木 聡 理事長
川崎市多摩区/登戸/登戸駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●訪問歯科診療
  • 過剰歯

お子さんの歯が多く生えていませんか?放置すると歯並びに影響する恐れも?!

『過剰歯』というのは小児歯科ではよく問題になる症状で、文字通り『余分に歯があること』です。人間の歯の本数は決まっていて、乳歯20本、永久歯28本、親知らずをいれると32本になり、余分に生えている歯を過剰歯といいます。一方で、数が不足するケースを『先天欠如』といい、歯の数が多くても少なくても異常です。過剰歯の原因は不明なことが多く、レントゲンを撮って偶然発見されることも珍しくありません。また、いつの間にか余分な歯が出てきたと気づくこともあって、子どもの歯から大人の歯に生え変わるときに気づいて来院されるケースもあります。また、怪しいなと思ってレントゲンを撮ってみると過剰歯が発見されること多いものです。治療法は永久歯の歯並びに悪影響があると予想される場合には、抜歯を行います。過剰歯はいろいろな生え方があり、どこに歯が存在するかによって放置しておくかどうかが決まります。また、抜歯が難しいこともあり、手術が必要なときは子どもの年齢を考慮しなければなりません。日頃からお子さんに過剰歯がないか注意して観察することが大切です。日常的にみてあげて、何か気になることがあれば、すみやかに歯科医に相談してください。レントゲンを撮って必要であれば処置をする、もしくはそのまま様子見であれば経過観察をしていくことになります。

河野 隆之 院長
河野歯科医院
河野 隆之 院長
越谷市/越ケ谷本町/越谷駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●訪問歯科診療
  • メタルフリー治療

メタルフリー治療とは?──金属を使わない、見た目と健康にやさしい歯科治療

歯の治療というと、銀歯を思い浮かべる方も多いかもしれません。けれど、最近では「金属を使わない治療=メタルフリー治療」が広まりつつあります。
メタルフリー治療とは、かぶせ物や詰め物などに金属を使わず、セラミックやコンポジットレジンといった白くて自然な素材を用いる治療方法です。天然の歯に近い色や質感を再現できるため、笑ったときも治療跡が目立ちません。
さらに、金属アレルギーの心配がないという大きなメリットもあります。金属の詰め物は長い年月の中で体に影響を与えることがあり、歯ぐきが黒ずむ原因になることも。メタルフリーならそのようなリスクを減らせます。
保険診療では銀歯などの金属を用いる治療が多く行われていますが、見た目や金属アレルギーへの配慮から、セラミックなどのメタルフリー素材を選ばれる方も増えています。
「銀歯を白くしたい」「アレルギーが心配」「できるだけ自分の歯に近づけたい」——そんな方におすすめの治療法です。

吉武 礼子 院長
グランティース武蔵小山歯科
吉武 礼子 院長
品川区/小山/武蔵小山駅
●歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科 ●訪問歯科診療

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獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬の股関節形成不全

歩き方や運動を嫌がる素振りが見られたら、早めにご相談を

犬に多くみられる「股関節形成不全」は、遺伝的な要因によって股関節の構造に異常が生じる病気です。通常であれば骨盤と大腿骨の関節はしっかりとかみ合い、安定した状態を保ちます。しかし、この病気の犬では関節がゆるく、歩くたびにぐらつきが生じます。その結果、関節の摩耗や炎症が進み、骨の変形や痛みが強くなっていきます。発症自体は生まれつきですが、症状に気づかれるのは5〜8歳ごろのことも少なくありません。

ただし、注意深く診察することで、早ければ生後3か月の段階で見つけることができます。しかもこの時期には「恥骨結合癒合術」という比較的負担の少ない手術で、骨盤の発育方向をコントロールし、股関節の適合性を改善することが可能です。しかし、この手術は5か月を過ぎると効果が得にくくなるため、早期発見と迅速な判断が極めて重要になります。

股関節形成不全は放置すると犬の生活の質を大きく損なう病気ですが、早期に診断し、適切な治療を行うことで改善の可能性があります。歩き方の違和感や運動を嫌がる様子に気づいたら、早めに動物病院を受診することが大切です。

大塚 元貴 院長
古谷動物病院
大塚 元貴 院長
品川区/旗の台/荏原町駅
●犬 ●猫
  • 猫の甲状腺機能亢進症

早期発見が肝要。過剰な甲状腺ホルモンの分泌の抑制を

猫の甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰になって新陳代謝が活発になり過ぎる症状です。かんたんに言うとすごく元気が出てしまう病気で、高齢の猫に多く見られます。人間もそうですが、高齢になってからシャキシャキ動けて食欲もあるとつい嬉しくなってしまい、それが病気であることに気づけないことが多いです。代謝が活発になっているので、食べているのにどんどん消耗して痩せてしまう、落ち着きがなくなり攻撃的になるなどの特徴が見られます。動いていないのにホルモン的には全力疾走をしているような状態が続くので、心臓に負担がかかる、結果としてほかの病気を併発して余命を縮めてしまうことにも繋がります。猫の甲状腺機能亢進症の治療は、薬の服用で甲状腺ホルモンの分泌を抑制していく方法が一般的です。ただし予防法がないので、早期に発見することが肝要になります。診断はとても簡単で、甲状腺ホルモンを測ることで病気はすぐ発見できますので、猫が食べているのに痩せてしまう、落ち着きがなくなるなどの異変が見られた場合は、獣医師に相談し検査をすることをお勧めします。

吉池 正喜 院長
よしいけ動物病院
吉池 正喜 院長
横浜市神奈川区/三ツ沢下町/三ツ沢下町駅
●犬 ●猫
  • 犬の前十字靭帯断裂

犬の前十字靭帯断裂は、加齢性変化が要因の1つに

前十字靭帯断裂とは、前十字靭帯という靱帯が部分的または完全に断裂することであり、断裂の程度により部分断裂と完全断裂に分かれます。前十字靭帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ靭帯で、脛骨の前方変位(前方への動き)と内旋(内側にひねる動き)を制御しているため、断裂すると膝関節に不安定が生じ、正常に歩くことはできなくなります。
人ではよくスポーツ選手などが外傷により発症しますが、犬では多くが靭帯の加齢性変化に力学的因子が加わることで発症します。生後、年数を重ねて靭帯の線維が弱くなっている状態で過度な力が加わった時に断裂しやすくなるのです。ここで言う「加齢性」とは、「老齢性」とは意味が異なり、単に「年数を経て」ということを指しますので、若齢や中齢でも発生します(つまり、老齢に至らなくても靭帯の線維は脆弱化します)。
一方の脚で前十字靭帯断裂を発症した犬の60%が2年以内に対側肢でも発症したという統計がある他、特に小型犬において、膝蓋骨内方脱臼(膝のお皿の脱臼症)を基礎疾患に持つ犬では、そうでない犬より7倍発症しやすかったという研究結果も報告されています(膝蓋骨内方脱臼の存在により、普段から内旋方向への力が掛かっているため)。
また、前十字靭帯を断裂した場合、断裂の程度に関わらず変形性関節症(DJD)と呼ばれる関節疾患を続発し、これは治療の有無に関わらず進行します。DJDは、損傷した関節軟骨を修復しようとして関節に隣接する骨に骨棘(こっきょく)が現れます(ボコボコとした骨の増生所見)。前十字靭帯を治療したとしても、DJDによる症状(寝起きや歩き始め、長時間運動後の挙上=足を持ち上げる動作)は残ることがあります。ただしDJD自体は珍しい疾患ではなく、無症状なことも多く、1歳齢以上の20%の犬が罹患しているとも言われています。
予防するのは難しい疾患ですが、体重管理(適正な体重に減量)により膝にかかる負担を小さくすることは有効な予防策です。

治療としては、内科療法、または外科療法(手術)が選択されます。
内科療法は、数週間の消炎鎮痛剤内服と安静により、軟部組織(骨以外の組織)が関節を固めてくれるのを待つ方法です。ただし、一般的に内科療法が有効なのは体重が10kg以下の小型犬で半月板損傷を伴わない場合に限られます。半月板は、大腿骨と脛骨の間に存在する構造物でクッションの役割を担います。半月板は前十字靭帯断裂時に同時に損傷することが多く、一般的な検査で損傷しているかどうかを診断するのは困難です。
外科療法では様々な術式が存在します。当院では関節外法(flo法)と脛骨高平部水平化骨切り術(TPLO法)を実施しています。flo法とは、関節の外に人工靭帯を設置する方法です。腓腹筋種子骨と脛骨粗面に開けた穴を糸で結び、靭帯の代替とします。手術の侵襲がTPLO法に比べ少なくて済みますが、小型犬のみが適応対象である他、軟部組織で関節が固まる前に糸が緩んでしまうリスクがあります。
TPLO法は、脛骨を切断し、膝の構造自体を変更して固定する方法です。犬は脛骨高平部に角度があるため、歩く度に、脛骨に前方へ変位しようとする力が加わります。本術式では脛骨高平部の角度を適正(5-7°)に矯正することで、機能自体を安定化します。侵襲が大きい手術ですが術後の再発は少なく、flo法よりも早い時期に機能が回復します。

廣間 純四郎 院長
みなみ野動物病院
廣間 純四郎 院長
八王子市/みなみ野/八王子みなみ野駅
●犬 ●猫
  • 犬の骨折

小型犬を抱っこするときの落下事故、フローリングなど居住空間にご注意を

日本では住環境の制限などから小型犬が好まれる傾向があります。小型犬の中でもチワワやトイプードル、イタリアングレーハウンドなどはちょっとした弾みで骨折することがあるため、十分な注意が必要です。

骨折が発生するタイミングとして最も多いのは、わんちゃんを家族に迎えたばかりの時期です。ペットショップから初めて小さなわんちゃんを連れて帰り、慣れない抱っこをしたときに思いがけず落下させてしまうケースが多く、自宅に迎え入れた翌日に骨折し、入院生活となってしまったケースもあります。トイプードルなど小型犬の前肢の骨(橈骨とうこつ・尺骨しゃっこつ)は非常に細く、3~5mmほど。つまり、割り箸よりも細いです。落下事故のほかに「ご家族様の膝から飛び降りる」「フローリングで滑ってしまう」といったことでも簡単に折れてしまいます。

小型犬の前肢の骨(橈尺骨)は、折れやすく癒合しづらい骨です。初期治療をきちんと正確に行わなければ、癒合不全(ゆごうふぜん)を引き起こし、治療が非常に困難になります。骨折を未然に防ぐためには、滑りやすいフローリングをクッション性のある滑りにくい素材にすること、わんちゃんを抱っこするときは慎重に扱っていただくことが大切です。

有藤 翔平 院長
日本動物医療センター
有藤 翔平 院長
渋谷区/本町/幡ヶ谷駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット

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