低ナトリウム血症の原因・症状とは?
低ナトリウム血症(テイナトリウムケッショウ)の原因
嘔吐や下痢、時に利尿薬の使用などにより、血管内の水分量に比してナトリウムの減少量が大きくなったために起こるものと、ホルモンの分泌異常、もしくはネフローゼ症候群や腎不全などの疾患によって起こる。
低ナトリウム血症(テイナトリウムケッショウ)の症状
血液中の塩の濃度(ナトリウム濃度)が低い状態。元気の消失などがみられ、重症化すると意識がなくなることもある。
低ナトリウム血症(テイナトリウムケッショウ)の治療
水分の摂取とナトリウムの投与を状態によって調整することが必要となる。利尿薬が原因となっている場合は、その使用を改めることになる。
【受診科目】
- 腎臓内科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
低ナトリウム血症の原因・症状・治療方法
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原因を突き止め、時々に応じた対処が大切
低ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が低い状態のことを指します。この状態は、細胞の動きすべてに関わってきますから、症状も多彩なものになります。例えば、意識がぼんやりしている、吐き気、食欲不振、転倒しやすくなる、といったものです。原因としては、心不全や腎不全、あるいは肝硬変などの容態が悪化した場合が代表的ですが、そのほか、マラソン等、運動で大量に汗をかいてしまい、塩分を充分に補給できずになるケースもあります。
治療としては、利尿剤等を用い、余分な水分を外に出してあげることが優先となります。運動後、脱水が伴っている時は塩分を補ってあげるだけでいいのですが、脱水が伴っていない低ナトリウム血症の状態では、塩分を摂るだけで事足りるとは限りません。原因を突き止め、適切なナトリウム量やバランスを見ながら治療をしていくことが大切です。
サルスクリニック日本橋
山下 徹志 院長
- 中央区/日本橋/日本橋駅
- 内科 ●腎臓内科 ●糖尿病内科 ●循環器内科
見落とされやすい低ナトリウム血症は、採血で発見することが重要
低ナトリウム血症とは、血液中のイオンのバランスが乱れている病気で、特にナトリウムの濃度がとても低い状態になっています。ナトリウムは、体にとって主要な電解質であり、バランスが崩れると多種多様な症状をきたします。その症状には、頭痛やふらつき、筋肉のひきつり、痙攣発作が見られます。
低ナトリウム血症の原因は、排泄過多による影響が多いと考えられています。高血圧の薬や心不全の薬、利尿剤などの薬剤製によるもの、腎臓の機能障害によるもの、1日10L以上の大量飲水などが挙げられます。
採血によって発見はできますが、診察をしただけでは低ナトリウム血症の発見は難しく、見落とされることが多い病気の一つになっています。また、ゆっくりと進行している場合は、無症状で気付きにくいことが特徴的です。ただし、定期的に採血をしていることで、早期に発見できます。一方、急に発症した低ナトリウム血症では、すぐに診断がつきにくいでしょう。体のだるさや不調を訴えても採血をしなければ、低ナトリウム血症と気付きにくいものです。原因の特定は複雑であり、患者さんの服薬状況や採血した結果から判断していきます。よって、低ナトリウム血症を見落とすことなく発見するためには、この病気を疑って採血をすることが大切です。
稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック
後藤 泰二郎 院長
- 稲城市/平尾/栗平駅
- 内科 ●小児科 ●皮膚科