インプラント・義歯に関する症状一覧

歯牙移植

シガイショク

歯牙移植とは、むし歯や歯周病などで歯を失った部位に、健康な親知らずや、噛み合わせに関与していない自分自身の歯を移植する治療。人工物を用いるインプラントや義歯とは異なり、天然歯そのものを活用できる点が特徴で、ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、義歯より違和感が少ない。また、歯根膜が残ることで噛み応えの感覚を自然に保てることも大きな利点となる。 一方、移植にはいくつかの条件が求められる。移植に用いる歯が健康であること、歯根膜が十分に保たれていること、歯根形態が複雑すぎないこと、などである。特に歯根膜は移植歯を骨に結びつける重要な組織で、これが損なわれている場合は適応が難しい。また、抜歯後時間が経って骨が硬くなると、骨の削合量が増えるなど治療難度も上がる。 治療の成功率は条件に左右されやすく、10年生存率はおよそ7割程度と報告されている。インプラントよりやや低い数値ではあるが、利用可能な歯がある場合には「自分の歯を生かす」という観点から選択肢となり得る。義歯が安定しにくいケースで、移植歯が支えとなって噛み合わせが改善することもある。ただし、移植後に歯根膜の癒着不全や歯の吸収、骨との癒着などのトラブルが起こる可能性もあり、これらのリスクを理解したうえで検討する必要がある。

【受診科目】

  • 歯科
  • 歯科口腔外科

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