
物忘れがひどい[6]
一般的に高齢者の物忘れには、加齢によるものと認知症などの病気によるものとに区別される。その物忘れが体験の一部であるのか、体験の全部なのかで認知症の判別の助けになることも。
- アルツハイマー型認知症
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物忘れがひどい、記憶が混乱する(記憶障害)、日時や自分のいる場所・相手がわからない(失見当識)、失語障害や歩行障害など。
- 精神科
- 脳神経内科
- 初老期うつ病
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初老期(40~60歳代)になって初めてうつ状態がおこるもの。不眠、頭痛、食欲不振といった身体症状がみられ、不安、焦燥感、被害妄想などの精神的な症状が現われる。
- 精神科
- 慢性硬膜下血腫
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頭部打撲、あるいは薬剤投与から3週間から数ヶ月して症状が現われる。外傷を忘れたころに手足のまひ、物忘れ、性格の変化、吐き気や嘔吐などの症状を示す。
- 脳神経外科
- 脳血管性認知症
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物忘れがひどい、言語障害、歩行障害など。感情の起伏が激しく、感情のコントロールができない(感情失禁)という特徴がみられる。
- 精神科
- 脳神経内科
- 甲状腺機能低下症
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だるさやむくみ、寒がり、皮膚の乾燥、貧血などがみられる。物忘れや動作が緩慢になることもあり、うつ状態に似ていることがある。
- 内分泌内科
- 代謝内科
- 内科
- アルコール依存症
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アルコールが途絶えると、手のふるえ、発汗、幻覚などの禁断症状が現われる。アルコールを摂取すると症状が消える。
- 精神科