犬・猫の変形性関節症の原因・症状とは?
【受診科目】
- 犬
- 猫
※1人の医師がこの病気について述べています
獣医師に聞いた
犬・猫の変形性関節症の原因・症状・治療方法
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気が付きにくいが、多くの犬猫が実は抱えている疾患
変形性関節症(OA)は、関節に長期間負担がかかることで、クッションの役割を果たす軟骨がすり減ったり、骨が変形したりして、痛みや動きにくさを引き起こす進行性の病気です。人では比較的よく知られている病気ですが、犬や猫でも決して珍しいものではありません。四足歩行で生活する犬猫では、膝や股関節だけでなく、肩や肘、手首・足首、さらには背骨など、さまざまな関節に発症する可能性があります。
原因は加齢だけではなく、体重の増加や過去のけが、関節への負担なども関係しています。特に犬では、膝蓋骨脱臼(パテラ)や前十字靱帯の損傷、股関節形成不全などがきっかけとなって変形性関節症へ進行することも少なくありません。一方、猫では加齢や体重の影響が大きく、12歳以上では約9割が発症しているとも報告されています。
この病気で注意したいのは、痛みを我慢する動物が多く、飼い主が異変に気づきにくいことです。「寝ている時間が増えた」「散歩を嫌がるようになった」「階段やソファに上らなくなった」といった変化のほか、猫では「爪とぎをしなくなった」「トイレを失敗するようになった」といった行動の変化が、実は関節の痛みのサインである場合もあります。
診断では、レントゲンなどの画像検査で骨の変形を確認できることがありますが、現在の獣医療では根本的な治療法は確立されていません。そのため、痛みを和らげる薬やサプリメントによる治療に加え、適正体重の維持や、段差を減らすなど生活環境を整えることが重要になります。動物の年齢や性格、症状に合わせて継続的に管理し、痛みを軽減しながら生活の質(QOL)を維持・向上させることが最大の治療目標となります。
今の様子を「高齢だから」と決めつけず、治療をしてあげることで楽しく活発に生活できる状態を長く保ってあげられるかもしれません。気になる方や症状に心当たりのある方はぜひ一度、動物病院へ相談してみてください。
トリトン動物病院
穐山 遥 院長
- 台東区/寿/田原町駅
- 犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●モルモット ●リス
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