犬の常同障害の原因・症状とは?

犬の常同障害(イヌノジョウドウショウガイ)の原因

スキンシップの不足、過度の行動抑制などによる強いストレスが原因と考えられるが、遺伝も影響するという説もある。

犬の常同障害(イヌノジョウドウショウガイ)の症状

自分のしっぽを追いかけてクルクル回ったり、ずっと体をなめたり、同じ行動を続けるなどの行為が見られる。噛んだり、なめ続けることにより、口が届く範囲の脱毛などが確認できることも。

犬の常同障害(イヌノジョウドウショウガイ)の治療

環境や生活の改善によってストレスを解消できるよう努めるとともに、動物行動治療の専門家によるトレーニングも推奨される。

【受診科目】

2人の医師がこの病気について述べています

獣医師に聞いた
犬の常同障害の原因・症状・治療方法

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早期発見が大事!運動不足やスキンシップ不足からくる「犬の常同障害」

月齢の若いワンちゃんに多い症状で、エネルギーが有り余って発散しきれないことが原因ですね。
たとえば、室内でゲージに入れたままにしたり散歩に行けなかったりすると無駄吠えや多動行動がみられます。一日の過ごし方や生活環境の改善が必要になりますが、環境は飼い主様の日常でもありますから無意識にストレスのある日常になってしまっているかも知れません。
予防方法は「適度な運動をとりいれること」
犬本来の行動ができる環境が理想ですが、まずは運動の目安として「1回30分以上、一日2回」を目標にしていただきたいです。できればノンリードで走り回れるような場所があると良いですね。
また月に1回程度の診察も異常行動の早期発見につながりますので、不安な行動が見られる前にご相談いただければと思います。

井上 大輔 院長

ペテモ動物病院 羽生

井上 大輔 院長

  • 羽生市/川崎/羽生駅
  • 犬 ●猫

総合的な観点から症状を鑑別していくことが大切

犬の常同障害のひとつとして手足を舐めたりかじったり、尻尾を追いかけ回したりといった行動を繰り返すことがあります。行動学的に言えば、何かしらのストレスによって異常行動が起こるという見方や、皮膚に何らかの病変が起こっているために起こる、という見方もある一方で、神経学的な感覚異常によって起こるケースも少なくありません。例えば、前足を氣にする場合、実際は首を痛めていて、神経の異常が前足の感覚異常につながっているケースもあります。また、柴犬に多いのですが、巻いている尻尾を振りますよね。それが尾骨を痛め、結果、尾を追っかけて回る、という行動につながるケースがあります。同じ行動を繰り返すという行為が、果たして心理的なものによるのか、身体的なものなのか、はたまた環境的な要因によるものか、総合的に観察し、診断につなげていくことが重要です。多方面から原因をとらえ、その上で改善しなければ、安定した状態に落ち着くことは難しいでしょう。

志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師

都岡動物病院

志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師

  • 横浜市旭区/都岡町/鶴ケ峰駅
  • 犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●鳥
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