犬の白内障の原因・症状とは?

犬の白内障(イヌノハクナイショウ)の原因

加齢による水晶体の衰えに加え、遺伝性や糖尿病や低カルシウム血症などの疾患、白内障以外の眼の疾患で起こることもある。緑内障が併発することも多い。

犬の白内障(イヌノハクナイショウ)の症状

眼の水晶体が白く濁ってしまう疾患。物にぶつかるようになったり、階段の昇り降りを嫌がったり、視覚障害による行動異常が見られる。進行すると失明に至る疾患。

犬の白内障(イヌノハクナイショウ)の治療

点眼薬等により疾患の進行を遅らせることはできるものの、根本的治療としては外科手術が必要となる。術後、点眼薬の投与などのケアをしていく必要がある。

【受診科目】

4人の医師がこの病気について述べています

獣医師に聞いた
犬の白内障の原因・症状・治療方法

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『白内障』になったら何をすべき?「目薬」はよく効かない?!

「白内障」と診断されて、進行抑制を目的として点眼薬をもらっている人が多いのですが、白内障ではなく、水晶体の核の硬化症である場合が多いと思います。この病態は視覚は保たれますから治療の必要はありません。実際に自分の犬が白内障になったときは進行予防に力を入れるよりは、病気の進行に伴って炎症を起こしてくる場合があって、これによって緑内障などの痛みを伴う状態になる事があります。白内障の末期にの過熟白内障では眼内炎への治療が必要になります。

田口 正行 院長

田口動物病院

田口 正行 院長

  • 児玉郡上里町/七本木/神保原駅
  • 犬 ●猫

根本治療は外科手術。併発の場合は原因の病気をしっかり治して

白内障は、水晶体が濁り視力が低下してしまう症状で、犬によく見られる病気です。原因は遺伝的なものから、他の病気がきっかけで併発してしまうなど様々です。老齢だから白内障になるとも一概には言えませんし、目が白っぽくなっていても実は白内障ではない場合もあります。飼い主さんが気づく症状としてわかりやすいのは、目が白くなることが挙げられます。しかし初期の段階では痛みやかゆみなどの症状もなく、飼い主さんの方でわかるのはかなり進行してからになります。初期の段階ですと、動物病院で専用の顕微鏡で検査をしないとはっきりとした診断が下せないことが多いです。ある程度症状が進行すると痛みが出てくることもあり、進行を遅らせる点眼薬などもありますが、完全に治療するには外科手術が必要になります。遺伝が原因となると1~2歳から白内障になってしまうこともあり、この場合は予見予防というのは難しいです。目の炎症や糖尿病など他の原因がある場合は、まずその原因となる病気の治療をしっかりとすることです。健康診断を定期的に受診し不調を見逃さないことも大切です。愛犬の様子は日頃から気をつけて見て、物にぶつかりやすくなるなどの異常があらわれたら一度獣医師にご相談ください。

近藤 竜太 院長

白金高輪動物病院

近藤 竜太 院長

  • 港区/白金/白金高輪駅
  • 犬 ●猫

8歳、9歳で起こることが一般的な目の疾患

目の中にはレンズ様のものが入っています。このレンズが硬くなってしまったり、溶けていって形を保てなくなるのが白内障です。交通事故等で目を強くぶつけてしまったりして起こることもありますが、白内障の最たる原因は加齢です。加齢の場合、症状は徐々に進行していきます。具体的には、目を気にするそぶりが見えたり、普段は見えない白目の部分が見えるようになり、赤くなるなどの症状があります。また、黒目の部分が白っぽく見えるものもあります。黒目の部分が白っぽく見えるものには、他に核硬化症が考えられます。核硬化症は歳をとるとシワなどが出るのと同じで、病気ではありませんので心配はありません。
白内障の進行度合いは4段階に分かれます。もっとも軽度、早期発見であれば、目薬を使うことで進行を遅らせるのが一般的です。それ以降の段階となると、治すには手術が必要になります。目の中にメスを入れてレンズをクリーニングしたり、状態によってはレンズを人工のものに置き換えるものになります。手術の適応は状態によっても違ってきますので、よくよく相談されたほうがいいでしょう。

石野 将彬 院長

Be犬猫病院

石野 将彬 院長

  • 大田区/南馬込/西馬込駅
  • 犬 ●猫

加齢によって発症することが多いが、中には若年性の白内障も

犬の白内障の多くは加齢によって生じるものの、遺伝性や糖尿病に起因する場合は若くても発症し進行も速いことが多くあります。症状としては目が白くなるほかに、目の内部に強い炎症が起こって痛みを伴い、場合によっては緑内障や網膜剥離を併発することがあります。

白内障の治療は犬の年齢や症状の程度によって異なります。軽度であれば経過を見ることもできますが、一方で若くして白内障を発症したり、痛みを伴ったりする場合には、手術を行った方が将来のために良いこともあります。

ほかの病気と同じように白内障も早期発見・早期介入が大事です。早い段階で病気を見つけることができれば、それだけ治療の選択肢が広がります。愛犬の目が白く感じられるようならば早めの受診をおすすめします。

林 大介 院長

新丸子ペットクリニック

林 大介 院長

  • 川崎市中原区/丸子通/新丸子駅
  • 犬 ●猫
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