犬・猫の中毒の原因・症状とは?
犬・猫の中毒(イヌネコノチュウドク)の原因
身近な食品や植物、人工甘味料などに含まれる成分が体内で有害に働くことで生じる。チョコレートに含まれるテオブロミンやカフェイン、ネギ類の有機化合物、犬に強い毒性を示すキシリトール、犬で急性腎不全を引き起こすブドウ・レーズン、そして猫に極めて危険なユリなどが代表的な原因物質となる。これらはいずれも動物種や体重により感受性が異なり、少量摂取でも重篤な症状に進行することがある。
犬・猫の中毒(イヌネコノチュウドク)の症状
症状は原因物質によって大きく異なる。チョコレートでは嘔吐や下痢、興奮状態やけいれん発作、不整脈などがみられる。ネギ類では赤血球が破壊されることにより、貧血や黄疸、尿の色の変化、運動不耐性などが生じる。キシリトールでは急激な低血糖により嘔吐、虚脱、発作などが現れ、高量摂取では肝不全に至ることがある。ブドウ・レーズンは摂取後の消化器症状に続き、48時間以降に急性腎不全が起こる危険がある。ユリを摂取した猫では短時間で嘔吐や元気消失がみられ、その後急速に腎障害が進行する。
犬・猫の中毒(イヌネコノチュウドク)の治療
治療は摂取からの時間と症状に応じて行われる。早期であれば催吐処置、胃洗浄、活性炭投与などによって体内への吸収を抑えることが中心となる。進行している場合には、輸液療法、痙攣や不整脈への対症療法、貧血に対する輸血、低血糖に対するブドウ糖投与、肝不全や腎不全に対する支持療法が必要となる。特にブドウ・レーズンやユリ中毒では、症状が軽くても早期の集中治療と継続的な血液検査が重要となる。いずれの中毒も早期対応が予後を大きく左右するため、疑われる場合は速やかな受診が重要となる。
【受診科目】
- 犬
- 猫
※2人の医師がこの病気について述べています
獣医師に聞いた
犬・猫の中毒の原因・症状・治療方法
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猫はブドウも食べちゃダメなの??
犬猫の中毒として、チョコレートはよく知られていると思いますが、そのほかにも与えると良くないものが色々とあり、その中の1つにブドウがあります。ブドウの成分の何が悪いかまではまだ定かではないのですが、一説には皮に含まれている成分が関係していると言われています。「中毒」と聞くと急性的な症状を連想される方が多いと思いますが、ブドウに関していうと、特に猫は腎不全になってしまうリスクが指摘されています。
中毒症になるかどうかには、個体差があります。チョコレートなどもそうですが、たくさん摂取してしまっても大丈夫な子も中にはいますが、全体を見ればそれは稀なケースでしょう。ブドウの場合、慢性的に中毒が進行していくものになりますので、将来のリスクを考え、避けていただくのが賢明だと思います。
あず動物病院
金﨑 俊介 院長
- 大田区/北糀谷/梅屋敷駅
- 犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●鳥
中毒性のある物質の誤食
身の回りには、犬や猫などのペットにとって中毒性のある物質がたくさんあります。人間には無害でも、ペットにとって有害なものはたくさんあり、それらはペットにとっては中毒物質と呼ばれます。多くはオーナーによる管理上の不注意ですが、知識不足からくるものや、予想外の出来事によってもこれらを摂取してしまうことがあります。
食べてから数時間以内であれば、吐かせる処置をすることによって、中毒を最小限に抑えることができる可能性があります。 もちろん、必ず吐くわけではないですし、吐かせることのリスクもあります。メリットとリスクのバランスを考えて処置をご提案します。また、時間が経過していても、中毒を緩和したりすることができることもありますので、治療は推奨されます。
摂取した直後は、中毒症状が出ていないことが多く、「元気そうだから様子を見てた」という事例が多くありますが、中毒は、多くの場合、数時間から数日経ってから症状が出ます。しかし、上述の通り、吐かせる処置は摂取してからのタイムリミットもありますし、治療は早いに越したことはありません。 様子を見るまでもなく、まずはご連絡いただければと思います。
また、中毒量に満たない場合でも、楽観視するには危険です。感受性の違いによる個体差があります。一般的な中毒量に満たない量でも、中毒になってしまう子も多くいます。たとえ少量でも、すみやかな処置をお勧めします。
夜間救急における症例の半数は誤飲・誤食によるトラブルとなっております。少しでも摂取した可能性があるならば、気付いた時点で夜間動物病院の受診をお勧めします。最大限のリスクを想定して行動することで、ペットの安全を守れるかもしれません。
港区夜間救急動物病院-麻布PETクリニック
三浦 弘路 執行役員
- 港区/麻布台/麻布十番駅
- 犬 ●猫
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