犬の膵炎の原因・症状とは?

犬の膵炎(イヌノスイエン)の原因

感染症や中毒、高脂肪分の食事の摂取のほか、外傷や麻酔による血流の低下などが関係すると見られるが、原因を特定することは難しいとされる。

犬の膵炎(イヌノスイエン)の症状

インスリンなどのホルモンを分泌する膵臓に炎症が起きるもの。急性膵炎と慢性膵炎とに区別される。急性膵炎では嘔吐・下痢、背中を丸めるなどの症状が見られる。慢性膵炎では嘔吐・下痢、食欲減退などの症状が見られる。比較的、中年齢の肥満気味のメスに多いと言われる。

犬の膵炎(イヌノスイエン)の治療

点滴や痛みの緩和をはかる鎮痛剤を用いると同時に、1日以上の絶食をおこない、膵臓の活動を抑制する処置がおこなわれる。

【受診科目】

2人の医師がこの病気について述べています

獣医師に聞いた
犬の膵炎の原因・症状・治療方法

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放置すると死に至ることも。定期的な血液検査でリスクを軽減

膵炎とは膵臓に炎症が起きる病気で、嘔吐や腹痛などの症状が出ます。原因は人間と同じようにストレスや高脂血症のことが多く、空腹時の中性脂肪が500の数値を超えると、膵炎の発症リスクは5倍以上に跳ね上がると言われています。ミニチュア・シュナウザーなどがそうですが、遺伝的に高脂血症になりやすい犬種もあります。急性膵炎は発症すると1~2割がそのまま亡くなってしまうこともあり、看過するのは危険な病気のひとつです。膵炎は根本的に治す方法がなく、痛みや吐き気を抑えることで治癒力を高めていくことになります。症状が出た際は、点滴をして膵臓への血流を良くする処置が必要です。膵炎の予防としては、定期的な血液検査で高脂血症がないかどうかを診ること、ストレスをなるべく軽減することです。高脂血症が見られるようであれば、高脂質なものを避ける食事療法や中性脂肪を下げる薬を服用し発症のリスクを抑えていくことが肝要です。他にも、ワンちゃんが突然吐いたり食欲がなくなったりすることがあれば、一度病院で相談することをお勧めします。

郡司 尚人 副院長

草加みどり動物病院

郡司 尚人 副院長

  • 草加市/遊馬町/見沼代親水公園駅
  • 犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ

低脂肪食を心がけることが「膵炎」の予防につながる

嘔吐や下痢、食欲不振などが生じる膵炎は、クッシング症候群、高脂血症、高脂肪食、自己免疫疾患など複合的な要因によって引き起こされると考えられています。胃腸炎のような症状が現れるために診断をつけるのは難しいですが、獣医師による診察に加えて血液検査や画像検査を行って総合的に判断することが一般的です。

もしも急性膵炎との診断が付いた場合は入院した上で、痛みをやわらげることを目的に点滴などによる治療が行われます。犬の膵炎はクッシング症候群や高脂血症が原因の1つだとされていますから、これらの病気を治療したり、低脂肪食を心がけたりすることが予防につながると考えられます。

米田 拓高 院長

あまの動物病院

米田 拓高 院長

  • 立川市/幸町/砂川七番駅
  • 犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット
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