犬の肺水腫の原因・症状とは?

犬の肺水腫(イヌノハイスイシュ)の原因

肺炎や心臓疾患を起因とすることが多い。肺胞に液体がたまり、肺がむくみ、呼吸が円滑にできなくなるようになる。

犬の肺水腫(イヌノハイスイシュ)の症状

肺に水が溜まった状態。咳や発熱などの症状、呼吸が浅く速くなり、口を開けて呼吸をする仕草も見られる。呼吸困難に陥ることも。

犬の肺水腫(イヌノハイスイシュ)の治療

肺に溜まった水を排泄するため、利尿剤などが用いられる。呼吸が困難なケースでは酸素吸入や気管挿管などがおこなわれる。運動制限を心がけ、安静状態を保つことが大切。

【受診科目】

4人の医師がこの病気について述べています

獣医師に聞いた
犬の肺水腫の原因・症状・治療方法

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寝ている時の呼吸に変化があれば早期に受診を

犬の肺水腫は、犬の肺に水が溜まる状態のことをいいます。主に、僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病気が原因であることが多く、肺の圧力が高まることで引き起こされます。心臓の病気以外の原因として、ドライヤーのコードを噛んで感電したり、首や胸を強く抑えたりといった状況が挙げられます。そうすると、空気の通り道が悪くなり、肺水腫につながるのです。これは、陸にいるのにもかかわらず水の中にいるような状態になるでしょう。
肺水腫の治療では、利尿薬を使用します。利尿薬で体内の水分を排出することで、肺に溜まっている水分も引いていきます。
肺水腫は、元気で暴れ回る子や短頭種、心臓が悪い子が興奮すると引き起こしやすい病気です。特に、心臓が悪い子は発症のリスクが高いため、注意が必要です。飼い主さんは、ワンちゃんの寝ている時の呼吸をしっかりと観察し、呼吸が早く浅い場合は、肺水腫の可能性があるかもしれません。すぐに動物病院に受診し、レントゲンを撮るようにしましょう。肺水腫の予防としては、首を掴まないことや強く締め付けないこと、心臓が悪い子は興奮させないことが大切です。治療によって治る子は多いですが、重症化している場合は呼吸が止まるケースもあります。少しでも気になることがあれば、早期に受診してください。

原 光弘 院長

ペテモ動物病院 越谷レイクタウン

原 光弘 院長

  • 越谷市/レイクタウン/越谷レイクタウン駅
  • 犬 ●猫

呼吸が荒い・早いと思ったら動物病院に相談を

呼吸が荒い、もしくは呼吸が早いといった症状が見られます。要因として最も多いのは心源性肺水腫、つまり、僧帽弁閉鎖不全症に代表される心臓疾患から起こるものです。肺水腫などの呼吸器疾患は初期治療が遅れると救命率が著しく低下しますので注意が必要です。
心源性肺水腫は小型犬に多く見られる疾患です。小型犬を飼われている方は、そうしたリスクがあることを知識として持っておいていただき、呼吸が普段と違うと感じたら、できるだけ早くかかりつけの動物病院に相談された方がいいでしょう。

高橋 宗将 院長

ペテモどうぶつ医療センターひがし東京(旧:ペテモ動物病院 亀戸)

高橋 宗将 院長

  • 江東区/亀戸/亀戸駅
  • 犬 ●猫

呼吸が荒い・早いと思ったら動物病院に相談を

呼吸が荒い、もしくは呼吸が早いといった症状が見られます。要因として最も多いのは心源性肺水腫、つまり、僧帽弁閉鎖不全症に代表される心臓疾患から起こるものです。肺水腫などの呼吸器疾患は初期治療が遅れると救命率が著しく低下しますので注意が必要です。
心源性肺水腫は小型犬に多く見られる疾患です。小型犬を飼われている方は、そうしたリスクがあることを知識として持っておいていただき、呼吸が普段と違うと感じたら、できるだけ早くかかりつけの動物病院に相談された方がいいでしょう。

高橋 宗将 院長

ひがし東京夜間救急動物医療センター

高橋 宗将 院長

  • 江東区/亀戸/亀戸駅
  • 犬 ●猫 ●フェレット ●ウサギ

普段の呼吸数を知っておくことが診療の助けに

【多田 純代 院長】
肺水腫とは、肺に水がたまってしまう状態を指します。大きく分けると、心臓が原因で起こる「心原性」と、そうでない「非心原性」とがあります。心臓が原因の場合は、咳が出るなどの前兆が見られることもありますが、非心原性ではそうした症状が出ないこともあります。いずれの場合も呼吸が苦しくなるのが特徴で、進行すると命に関わることも少なくありません。

特に注意していただきたいのは「呼吸が早い」「呼吸が荒い」と感じた時です。様子を見ているうちに急変することがあるため、夜間であっても朝まで待たずに病院を受診することが望ましいと言えます。普段から呼吸数を測る習慣をつけておくと、異常に早くなった時にいち早く気づく手がかりになります。

肺水腫は突然の症状として現れることが多く、飼い主さんの観察が早期対応につながります。日常的に呼吸の様子を見守り、少しでもおかしいと感じたらためらわず受診することが大切です。

多田 純代 院長 & 多田 康祐 副院長

アビス動物病院

多田 純代 院長 & 多田 康祐 副院長

  • 目黒区/碑文谷/学芸大学駅
  • 犬 ●猫
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