甲状腺疾患の原因・症状とは?
甲状腺疾患(コウジョウセンシッカン)の原因
甲状腺は首の中央にある臓器で、蝶が羽を広げたような形をしている。甲状腺の主な役割は代謝や成長に関わる甲状腺ホルモンをつくり出すことだが、何らかの理由で甲状腺ホルモンの産生に異常が生じるとさまざまな症状を引き起こす。
甲状腺疾患(コウジョウセンシッカン)の症状
甲状腺のはたらきが低下して甲状腺ホルモンが不足することを甲状腺機能低下症と言い、代表的なものに橋本病がある。疲れやすさや寒さを感じるようになったり、顏のむくみや便秘などが生じたりする。一方で甲状腺ホルモンが過剰に産生される状態を甲状腺機能亢進症と言い、代表的なものにバセドウ病がある。脈が速くなって動悸がしたり、汗をかきやすくなったりするほか、筋力低下がみられることもある。
甲状腺疾患(コウジョウセンシッカン)の治療
治療法は病気の種類や重症度によって異なる。軽度な甲状腺機能低下症では経過観察となる場合もあるが、ホルモン剤を用いた薬物療法が選択されることもある。甲状腺機能亢進症では抗甲状腺薬による薬物療法を行うことが一般的で、時に手術が選択されることもある。
【受診科目】
- 内分泌内科
※3人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
甲状腺疾患の原因・症状・治療方法
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若い女性に多くみられる甲状腺疾患。体の不調を感じたら早めの受診を心がけてほしい
バセドウ病をはじめとした甲状腺の病気は、若い女性に多くみられます。汗をかきやすい、疲れやすいといった身体症状のほか、気分が落ち込むなどのうつ症状が現れたり、会社の健康診断で甲状腺の腫れを指摘されたりして医療機関を受診し、甲状腺の病気が見つかることも少なくありません。病気の原因はさまざまにあり、中には遺伝が関係しているケースもあります。一方で甲状腺の病気に対する治療はすでに確立されており、適切な治療によって症状の改善を期待できます。しかし甲状腺を専門的に診る医師は少ないため、適切な医療を受けられないでいる方も少なくないようです。最近は検査技術が大幅に進歩しているため、受診したその日のうちに検査をして診断がつき、すぐに治療を始めることも可能になっています。ほかの病気と同じように甲状腺の病気も早期発見・早期治療が大事ですから、体調不良が長引くときには「甲状腺を専門にしているクリニック」を選んで受診していただくとよいでしょう。
蒲田駅前やまだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック
山田 朋英 院長
- 大田区/蒲田/蒲田駅
- 内科 ●糖尿病内科 ●内分泌内科
甲状腺ホルモンと妊娠について
ヒトの体は、生命活動を調整するホルモン(内分泌)によって恒常性が保たれています。甲状腺ホルモンには、体温調節やエネルギー消費など、全身の新陳代謝を調整する重要な役割があり、甲状腺の機能に異常が生じると、さまざまな不調が現れます。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)では、動悸・イライラ・過剰な発汗などの症状がみられます。一方で、分泌量が低下する甲状腺機能低下症(橋本病など)では、倦怠感・むくみ・意欲の低下などが起こることがあります。治療法は症状の程度や原因によって異なり、薬物療法のほかに手術が検討されることもあります。
バセドウ病は若い女性に多くみられますが、この年代は妊娠を希望される方も少なくありません。最近では「甲状腺の機能」と「妊娠の成立」に深い関わりがあることが明らかになってきており、甲状腺ホルモンを調整することで、妊娠の環境を改善できるかもしれません。妊娠を希望されている方は一度甲状腺の機能に異常がないかを確認してみてもよいかもしれません。
ベイパーク糖尿病・内分泌内科クリニック
平石 喜一郎 院長
- 千葉市美浜区/若葉/海浜幕張駅
- 内科 ●糖尿病内科 ●代謝内科
その疲れ、実は「甲状腺」のサインかもしれません
甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある「蝶」のような形をした小さな臓器です。ここから分泌されるホルモンは、いわば全身の「代謝のエネルギー源」です。車のアクセルのような役割を果たしており、多すぎても少なすぎても体調不良を引き起こします。
甲状腺の病気は、大きく分けて2つのタイプがあります。「バセドウ病」などホルモンが多すぎると、常に全力疾走しているような状態になります。動悸、指の震え、食べているのに痩せる、異常に汗をかくといった症状が現れます。一方、「橋本病」などホルモンが不足する状態では、全身のエンジンがかかりにくくなります。強い倦怠感、むくみ、冷え、意欲の低下、体重増加などが特徴です。特に女性に多く、更年期障害やうつ症状と間違われることもあります。また、首の腫れ(甲状腺腫)をきっかけに見つかることもあります。
多くの場合、体の免疫が自分の甲状腺を誤って攻撃してしまう「自己免疫疾患」が原因です。疲労やストレス、妊娠・出産などをきっかけに症状が出ることもあります。しかし幸いなことに、甲状腺の病気は血液検査で早期に見つけることができ、適切な治療を続ければ、これまで通り健やかな生活を送ることが十分に可能です。
甲状腺の病気は比較的よくみられるものですが、症状が「疲れやすい」「気分がすぐれない」などの体調不良として見過ごされることも少なくありません。気になる症状が続く場合や首の腫れに気づいた場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。ホルモンが多い場合は薬で分泌を抑え、足りない場合は薬で補います。これだけで、長年悩んでいた「重い体」が嘘のように軽くなる方もいらっしゃいます。
「いつもの疲れ」の中に隠れた大切なサインを見逃さないでください。少しでも気になる症状があれば、まずは採血から始めてみませんか?
ベルファミリークリニック
佐野 央 院長
- 府中市/片町/分倍河原駅
- 内科
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