自律神経失調症の原因・症状とは?

自律神経失調症(ジリツシンケイシッチョウショウ)の原因

人間関係の悩みや仕事への不満、家庭内での葛藤や不規則な生活、環境の変化など、心理的・社会的ストレスが原因となる。一般に自律神経失調症は、精神的にも自律神経にも異常がない場合、ストレスなど心理的な問題が体の不調となって現れるケースと、自律神経そのもののアンバランスが原因で症状を引き起こしているものとに区別される。

自律神経失調症(ジリツシンケイシッチョウショウ)の症状

不定愁訴(全身のあちこちに様々な自覚症状が出たり消えたりする状態)が特徴で、症状の現われ方や程度には個人差がある。主なものとして、だるさや体のふらつき、ほてり、動悸・息切れ、耳鳴り、頭痛、めまい、便秘、多汗、手足の冷感・熱感がある。

自律神経失調症(ジリツシンケイシッチョウショウ)の治療

症状に応じ、自律神経調整剤や抗不安薬、抗うつ薬などの薬物療法のほか、温熱療法や寒冷療法、温泉療法などの理学療法を取り入れて症状をやわらげていく。日常生活を規則正しくし、リラックスして不要なストレスを避けることも大切。

【受診科目】

  • 内科
  • 脳神経内科
  • 心療内科
  • 婦人科

2人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
自律神経失調症の原因・症状・治療方法

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自身の生活を見つめ直し、広い視野を持つことが大切

心と体は密接な関係にあり、何らかの不安を感じると動悸・発汗・ふるえなど、体のどこかに不調が生じます。こうした不快な症状を無理に排除しようとすることで、かえって症状の悪化を招いてしまう……。体の症状に対する「とらわれ」が症状の悪化につながってしまうという悪循環に陥っている状態を自律神経失調症といいます。

自律神経失調症の治療法は個々の患者さんによって異なり、精神療法(対話)によって改善する方もいれば、お薬による治療を必要とされる方もいます。自律神経失調症は、さまざまな不調や不快感に「とらわれ」、何かの病気ではないかと心配しすぎることによって生じます。このため自身の生活を見直したり、視野を広げて意識を外に向けたりすることが治療になり、予防にもなり得ます。

稲村 圭亮 院長

こころの診療所 築地・新富町

稲村 圭亮 院長

  • 中央区/築地/築地駅
  • 精神科 ●心療内科

検査で異常がないのに、動悸、めまい、不眠、だるさが続く。それは、自律神経のバランスが崩れているサインかもしれません

1. 症状と原因
自律神経は、体を活動させる交感神経と、休息させる副交感神経から成り、心臓や消化器などをコントロールしています。このバランスが崩れると、頭痛、立ちくらみ、耳鳴り、動悸、息苦しさ、胃痛、下痢・便秘、倦怠感、冷えなど、全身に多彩な症状が現れます。
主な原因は、ストレスの蓄積や不規則な生活、ホルモン変動などによる自律神経中枢の疲労です。「異常なし」と診断されますが、様々なこころの病の症状としてみられることも少なくありません。

2. 治療
自律神経の乱れは、「脳疲労と身体機能の連携の乱れ」が原因と考えられます。治療の基本は、以下の3つを組み合わせることです。
薬物療法:症状緩和のため、少量の睡眠薬や抗うつ薬、漢方薬などを使用。
生活・環境調整:規則正しい睡眠やバランスの良い食事、日中の適度な活動、ストレス管理など。
精神・心理療法:自律訓練法や認知行動療法などで、心身の過緊張を和らげる。

3. 信頼できる医師を選ぶために
以下のような視点を持つ医師に診療してもらうことが大切です。
多角的な視点:精神的要因だけでなく、生活や身体面も含めて総合的に判断する。
丁寧な問診:訴えを真摯に受け止め、生活背景まで深く掘り下げてくれる。
「整える」治療の提案:生活指導や複合的アプローチにより、根本改善を目指す治療を提案してくれる。

中村 徹 院長

中村病院

中村 徹 院長

  • 吉川市/鍋小路/吉川駅
  • 精神科 ●心療内科 ●内科
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