ベルファミリークリニック
佐野 央 院長の独自取材記事
専門性を活かし、丁寧で過不足のない医療を地域に届けていく
佐野 央 院長サノ ヒサシ
杏林大学医学部 卒業。自治医科大学病院(初期研修)を経て、東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科に入局。総合診療科 勤務を経て、2026年4月より『ベルファミリークリニック』院長に就任(JR・京王線「分倍河原駅」より徒歩1分)。
祖父の最期に立ち会ったことがきっかけに
私は開業医である父のもとで育ち、幼い頃から医師という職業を身近に感じてきました。ただ、思春期には反発もあり、すぐにその道を選んだわけではありません。転機となったのは祖父の最期に立ち会った経験でした。一晩を共に過ごし、翌朝に亡くなっていたという出来事を通じて、これまで自分の中にあった迷いが自然と解け、「医師になる」という思いを受け入れることができたのです。
大学卒業後は自治医科大学附属病院で初期研修を行い、その後、東京女子医科大学病院の高血圧・内分泌内科に進みました。将来的に地域医療に携わることを見据えつつ、まずは専門性をしっかり身につけたいと考えたためです。約6年間、専門分野に従事した後、より幅広い診療力を求めて総合診療科へ進みました。総合診療の経験は、診療の幅を広げる上で大きな意味があり、小児領域に触れた経験も現在に活かされていると感じています。
この度、院長として『ベルファミリークリニック』を継承するにあたっては、前院長の人柄への共感がありました。尊敬できる医師のもとで築かれてきた医療を引き継ぎながら、自分の理想とする地域医療を実践していきたいと考えています。
過剰でもなく、過少でもない、正しい医療を
日々の診療で最も重視しているのは、確実な診断を行うことです。医師として当然のことではありますが、そこを徹底することが何より大切と考えています。症状の背景に何があるのかを丁寧に見極めるためには、問診と検査の積み重ねが欠かせません。患者さんのご事情によっては検査に時間をかけにくい場合もありますが、少しでもリスクが考えられる場合には、しっかりと説明したうえで検査を提案するようにしています。幸い、近隣には画像専門クリニックがあり、必要とあらば患者さんの負担を軽減する形でCTやMRIの撮影が可能な体制も整っています。その根底には、できる限り情報を拾い上げ、見落としのない診療を行いたいという想いがあるのです。
医療はサービス的な側面を持つ場面もありますが、それに偏ることなく、過不足のない「正しい医療」を提供することを意識しています。求められることに応えるだけでなく、本当に必要な医療を見極めていくことが重要と考えています。
専門性を活かした内科診療
専門は高血圧および内分泌疾患です。高血圧の多くは原因が特定できない本態性高血圧ですが、一部には背景に別の病気が隠れている「二次性高血圧」が存在します。そのため、単に血圧を下げるのではなく、まずはそうした可能性を丁寧に除外したうえで治療を行うことを大切にしています。
例えば原発性アルドステロン症などは比較的頻度の多い原因の一つであり、当院では外来での負荷試験も導入してまいります。脂質異常症なども同様ですが、単なる数値の異常として捉えるのではなく、その背景にある疾患の有無を常に意識しながら診療を行っています。
また、甲状腺疾患については血液検査を中心に対応し、必要に応じて適切な評価を行っていきます。症状が他の疾患と紛れやすい分野でもあるため、専門的な視点からしっかりと鑑別し、適切な治療へとつなげていくことを心がけています。
質の高い医療を地域で
今後の診療体制として、特に力を入れていきたいのが超音波(エコー)検査です。エコーは身体への負担が少なく、その場で臓器の状態を確認できる有用な検査であり、日常診療の質を高める上で欠かせないものと考えています。
生活習慣病の患者さんでは、脂肪肝や腎機能等の異常が見られることも少なくありません。そうした変化を外来の中で迅速にスクリーニングできる環境を整えることで、より早期の対応につなげていきたいと考えています。
将来的には、超音波検査を専門とする検査技師の配置も視野に入れています。外来を止めることなく、必要なタイミングでエコーを実施できる体制が整えば、より効率的かつ質の高い医療の提供が可能になります。大学病院で当たり前に行っていた精度の高い診療を、地域のクリニックでも実現できるよう努めていきたいと思っています。
これから受診される患者さんへ
自分でも“細かいほう”と思っておりますので、しっかり丁寧に診てほしいという方には、特にお役に立てるのではないかと思います。そして地域のクリニックとして、あらゆる方に気軽に来ていただける場所でありたいと考えています。
体調の不安だけでなく、健康診断の結果についてのご相談や、ちょっとした疑問でも構いません。比較的話しやすいタイプだと思っていますので、遠慮なくご相談いただければと思います。専門的な内容についても、できるだけわかりやすくお伝えしながら、一人ひとりに合った形で皆さんの健康を支えてまいります。
※上記記事は2026年3月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
佐野 央 院長MEMO
- 出身地:
- 千葉県
- 趣味:
- スポーツ観戦、ウェイトトレーニング
- 好きなサッカークラブ:
- マンチェスター・シティ
- 好きな観光地:
- 奈良県
- 好きな言葉:
- 「努力」