フレイル(老衰)の原因・症状とは?

フレイル(老衰)(フレイル)の原因

加齢による運動器官および認知機能の低下や社会性の低下に伴うこころの問題などが複合的に絡み、起こるとされる。

フレイル(老衰)(フレイル)の症状

体重の減少、歩行速度の低下、身体活動量の低下、などが見られる。加齢とともに身体的機能や認知機能等が低下し、健康な状態と要介護状態の中間に位置する状態。英語の「Frailty(虚弱)」が語源で、日本老年医学会が2014年に提唱した概念。

フレイル(老衰)(フレイル)の治療

生活の改善や心身機能の低下を防ぐリハビリテーションなどが有効とされる。

【受診科目】

  • 内科
  • 老年内科

2人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
フレイル(老衰)の原因・症状・治療方法

2件中 1 ~2 件を表示

筋肉量を維持するため「たんぱく質」の摂取を心がけてほしい

フレイルとは、加齢などによって心身の機能が低下している状態を指します。主な原因は食事の量が減って栄養不足に陥ることで、高齢者では骨折などをきっかけに寝たきりの状態になり、フレイルにつながることが少なくありません。

フレイルかどうかをチェックする簡単な方法に“指輪っかテスト”というものがあります。このテストでは、両手の親指と人差し指で作った“輪っか”が、ふくらはぎの一番太い部分と比べて大きいか/小さいかによってフレイルのリスクを確認します。もしも“輪っか”とふくらはぎの間に隙間ができるようでしたら、フレイルに陥っている可能性があるため注意が必要です。

フレイルを予防するためには適切に栄養をとることが大切になり、中でも「たんぱく質」を積極的にとって筋肉量を落とさないことが大事です。食べやすさで選ぶなら「お粥」ではなく「甘酒」や「アイスクリーム」がオススメで、糖尿病などを気にするよりも“口から栄養をとる”ことを重視していただくとよいでしょう。また一人で食事をしている場合(個食)は、ご家族などと楽しく食事をする時間を持つことなどを意識していただきたいと思います。

飯沼 敏朗 院長

さくらそう診療所

飯沼 敏朗 院長

  • さいたま市中央区/本町東/与野本町駅
  • 内科

加齢による心身機能の衰えがみられたら医療機関に相談を

フレイルとは年齢を重ねるにしたがって十分に栄養がとれないようになり(低栄養)、心身が衰えてしまった状態を指します。フレイルになると筋力・心身機能・認知機能の低下とともに、体重減少がみられるようになります。フレイルはこうした症状の総称で、周囲との接点を持たず、日々の食事を作らず自宅に引きこもりがちな高齢者などに多くみられる特徴があります。

フレイルそのものは病気ではないものの、放っておくとうつ病や認知症が進行するケースがあるため注意が必要です。一方で医療が介入することにより、フレイルの進行を防いだり、フレイルからの脱却をサポートしたりできますので、ご心配なことがあれば医療機関へご相談いただくことをおすすめします。

阿部 和幸 院長

ミル在宅クリニック鎌ケ谷

阿部 和幸 院長

  • 鎌ケ谷市/道野辺本町/鎌ヶ谷駅
  • 内科 ●呼吸器内科
1 PAGE  11 1