発熱の原因・症状とは?
【受診科目】
- 内科
- 消化器内科
- 呼吸器内科
- 耳鼻咽喉科
- 小児科
※1人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
発熱の原因・症状・治療方法
1件中 1 ~1 件を表示
発熱は原因を見極めたうえで、必要な治療を選択することが大切
発熱の原因は実にさまざまで、来院される患者さんの中でも、咳や鼻水を伴ういわゆる風邪症状の場合、多くは上気道炎や気管支炎が疑われます。これらの原因にはウイルスによるものと細菌によるものがあり、その見極めは非常に重要でありながら、現場ではなかなか難しいところでもあります。
一般的に、ウイルス性の感染症は比較的軽症であることが多く、命にかかわるケースは稀です(新型コロナウイルス感染症など一部例外を除く)。一方、細菌性の感染症は、肺炎などをはじめ重症化するリスクがあるため、適切な治療が求められます。この違いを踏まえて、当院では治療方針を慎重に決めています。
診察の場では、「強めの薬をください」とおっしゃる方も少なくありませんが、その背景には「抗菌薬(抗生物質)を出してほしい」という期待があるように感じます。しかしながら、ウイルスと細菌はまったく異なる病原体です。細菌感染であれば抗菌薬は確かな効果を発揮しますが、ウイルス感染の場合にはそもそも効果がなく、むしろ副作用のリスクの方が大きくなることもあります。たとえば抗菌薬による腸内環境の乱れや下痢、薬剤性腸炎といった問題が挙げられます。
当院では、そうしたリスクも含めて冷静に判断し、「本当に必要な場合にのみ抗菌薬を使う」という方針をとっています。発熱は、症状の一つにすぎません。その背後にある原因をしっかり見極めたうえで、必要な治療を選択することが、患者さんの健康を守るうえで何よりも大切だと考えています。
由比ガ浜総合診療クリニック
橋本 清利 院長
- 鎌倉市/由比ガ浜/和田塚駅
- 内科 ●外科
発熱と類似した病気を探す
- おたふくかぜ[流行性耳下腺炎]
- かぜ[かぜ症候群]
- はしか[麻疹]
- インフルエンザ
- ウイルス性脳炎・髄膜炎
- ツツガムシ病
- マラリア
- 亜急性甲状腺炎
- 伝染性単核球症
- 全身性エリテマトーデス
- 心筋炎
- 急性中耳炎
- 急性副鼻腔炎
- 急性咽頭炎
- 急性喉頭炎
- 急性心膜炎
- 急性扁桃炎
- 急性気管支炎
- 急性胆嚢炎[胆嚢炎]
- 急性胆管炎
- 急性腎盂腎炎
- 急性腹膜炎
- 急性膵炎
- 悪性リンパ腫
- 扁桃周囲炎
- 白血病
- 急性虫垂炎(盲腸)
- 破傷風
- 肝炎
- 肝膿症
- 肺炎
- 肺結核
- 胸膜炎[肋膜炎]
- 腸チフス
- 膠原病・リウマチ
- 風疹[三日はしか]
- 誤嚥性肺炎
- サル痘
- C型肝炎
- 感染性心内膜炎
- アルコール性肝疾患・脂肪性肝疾患
- 咀嚼障害
- 不明熱
- RSウイルス感染症
- 膵炎