COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因・症状とは?

COPD(慢性閉塞性肺疾患)(マンセイヘイソクセイハイシッカン)の原因

空気中の有害な粒子やガスを吸い込むことで肺に炎症が起こることで呼吸困難を招く疾患。肺胞が壊れる気腫型(肺気腫)と、炎症により気管が狭くなる非気腫型(慢性気管支炎)とがあり、現在はこの2つを合わせてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ぶ。最大の原因は喫煙であり、COPDの発症原因の8~9割を占める。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)(マンセイヘイソクセイハイシッカン)の症状

痰をともなう咳、のどがゼーゼー鳴る、動悸など。喫煙者に多く、起床時や午前中に咳や痰が多くなる。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)(マンセイヘイソクセイハイシッカン)の治療

最大の原因であるたばこをやめることが最も重要。その上で薬物療法によって息切れや呼吸困難感などの苦しい症状を軽くし、運動療法を中心とした包括的呼吸リハビリテーションをおこないながら、現在の呼吸機能を維持・増進することが大切。

【受診科目】

  • 内科
  • 気管食道内科
  • 呼吸器内科
  • 外科

2人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因・症状・治療方法

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煙草を辞めることが、COPDと肺がんのなによりの予防

禁煙がなぜ大切かというと、煙草は大きく分けてふたつのリスクがあります。ひとつはCOPDという肺の機能が壊れ呼吸しにくくなる病気で、もうひとつは肺がんです。いずれも喫煙習慣と密接な関係があります。COPDは呼吸が苦しくなり、運動するとすぐに息切れするなど煙草の影響を感じやすいのですが、肺がんは基本的に初期段階で自覚症状はありません。症状を自覚するころにはかなり進行して手術ができない状況になっています。逆に言うと、肺がんは早期発見と進行状況により治療の手立てがあり、再発を防ぐことができます。しかしCOPDは肺が壊れてしまっているので治療の手立てがなく、できることは酸素を吸うことくらいです。COPDにしろ肺がんにしろ、喫煙が多大に影響していることは否定しようがなく、一番の予防は禁煙をすることです。煙草が生きがいになっている方もいるでしょうが、医師として確実に言えることは、煙草は辞められるに越したことはないということです。

千代反田 滋 院長

キュアステーション六本木クリニック

千代反田 滋 院長

  • 港区/六本木/六本木駅
  • 内科

長期間の喫煙習慣が原因で発症する「COPD」とは……?

COPDとは長年にわたり喫煙を続けたことにより、慢性的な気管支炎や肺気腫などが生じる病気です。20代の頃に喫煙を始めた方が50代半ばくらいになり、「痰が切れない」「階段を上ると息切れする」などの症状を自覚した場合などはCOPDが強く疑われます。

COPDの診断は、X線検査、CT検査、肺機能検査などによって行います。もしもCOPDとの診断がついた場合は、禁煙を徹底することで病気の進行を止めることが可能です。これに対して肺がんは禁煙による進行抑制が困難なため、呼吸器の病気を予防するためにも禁煙を心がけていただくとよいでしょう。

北原 信介 院長

新城そよかぜ内科・呼吸器内科

北原 信介 院長

  • 川崎市中原区/新城/武蔵新城駅
  • 内科 ●呼吸器内科
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