犬の乳腺腫瘍(イヌノニュウセンシュヨウ)の原因
乳腺腫瘍を発症する原因はわかっていない。要因として、ホルモンや遺伝的要素があるとされる。犬の乳腺腫瘍(イヌノニュウセンシュヨウ)の症状
乳汁を分泌する乳腺組織が腫瘍化するもの。乳房、その周辺にしこりが生じ、潰瘍を伴うことがある。犬の場合、50%が悪性と言われており、転移率が極めて高い。犬の乳腺腫瘍(イヌノニュウセンシュヨウ)の治療
一般的に手術による乳腺の切除がおこなわれる。良性の場合、予後が良いことも多いが、悪性の場合、再発や転移をすることがある。早期発見・早期治療が重要。- 受診科目
- 犬
この病気について3人の医師の見解があります。
獣医師から聞いた
犬の乳腺腫瘍の対処(治療)方法
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発情前の早い段階で避妊手術、子宮卵巣の摘出が効果大
犬の乳腺腫瘍はその名のとおり乳腺にできる腫瘍、女性ホルモンの影響で発症する確率が上がります。しこりができて痛みを伴う場合もありますが、ほとんどのケースで目立つ症状がないんです。飼い主さんだとなかなか気づきにくく、病院で身体検査して初めて気づくというパターンが多いですね。腫瘍なので良性と悪性がありますが、大体半々くらいです。悪性の場合はしこりがどんどん大きくなって炎症を起こしたり、乳頭から血や膿が出てきたりします。治療方法は、基本的に手術での切除になります。悪性であれば抗がん剤などを組み合わせることもありますが、それだけだと不十分なので手術が前提になります。しこりに針を刺す細胞診検査で良性か悪性かを診ますが、切除をして病理検査をしないと正確な確定診断ができません。結果的に良性であればその切除で治療も兼ねられますし、悪性の場合もそれで終わるか拡大手術をするか、抗がん剤を使うかなど判断ができます。乳腺腫瘍の予防策としては諸説ありますが、最初の発情がくる前の早い段階で、避妊手術し子宮卵巣の摘出をしてホルモンの影響を受けないようにすることが、効果が高いですよ。