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犬のケンネルコフ(イヌノケンネルコフ)の原因

マイコプラズマ細菌や犬アデノウイルス2型、犬パラミクソウイルス、犬パラインフルエンザウイルス、グラム陰性好気性菌など、数種のウイルスの感染によって起こる。単独よりも混合感染(二重感染)の方が症状は重くなる。

犬のケンネルコフ(イヌノケンネルコフ)の症状

細菌やウイルス感染による呼吸器疾患。短く乾いた咳が特徴。細菌の混合感染(二重感染)があると、どろっとした鼻汁が出たり、食欲減退が見られることも。肺炎に移行してしまうケースもある。

犬のケンネルコフ(イヌノケンネルコフ)の治療

原因となった細菌やウイルスに有効な抗生物質の投与をおこなう。ネプライザーで蒸気や気管支拡張薬を噴霧することで症状の軽減をはかることもある。湿度管理が重症。ワクチンの接種によって予防可能な疾患。
受診科目

この病気について2人の医師の見解があります。

獣医師から聞いた
犬のケンネルコフの対処(治療)方法

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長引くかぜの症状は要注意。同居のペットがいる場合は早めの受診を心がけて

英語でケンネル(kennel)は犬小屋、コフ(cough)は咳を意味し、すこし前までは「犬のかぜ」を総称する病名として使われていました。そして人間のかぜと同じように、犬のかぜの約9割は体に備わった免疫の力で自然によくなることが一般的です。

一方で、咳・くしゃみ・鼻水といったかぜの症状がなかなか改善しない場合は、検査によって原因を特定し適切な治療につなげることが大切です。ケンネルコフの原因には11種ほどのウイルスや細菌があり、病気の原因を調べるにはコロナウイルスなどでお馴染みのPCR検査が有効です。検査の結果、細菌が原因であれば抗生剤などを使用し、ウイルスが原因の場合は免疫力を向上させる治療を行います。

ケンネルコフの予防にはワクチンなどがありますが、ウイルス性のものに対する抑制効果はあっても細菌性のものに対する効果は期待できません。とはいえ、多頭飼いをしているなど同居のペットがいる場合は、感染した子から次から次へと感染が広がってしまう恐れがあるため、ワクチン接種や早めの受診を心がけていただくとよいでしょう。

小薗江 亮太 院長
渋谷動物医療センター
小薗江 亮太 院長
渋谷区/渋谷/渋谷駅
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