眼瞼下垂症の原因・症状とは?

眼瞼下垂症(ガンケンカスイショウ)の原因

先天性と後天性の要因がある。先天性では、まぶたを上げるために必要な眼瞼挙筋(がんけんきょきん)や、その筋肉を動かす動眼神経に生まれつき障害がある場合にしばしば起こるとされる。後天性の要因としては、主に加齢による眼瞼挙筋のゆるみやたるみ、もしくはコンタクトレンズの長時間装着も要因となっているとされる。また、脳の疾患や重症筋無力症が疑われるケースもある。

眼瞼下垂症(ガンケンカスイショウ)の症状

上まぶたが正常な位置よりも下がる(下垂)、もしくは上がりにくくなる疾患。見えにくくなることでまぶたが重く感じられ、疲れを感じるようになる。また、肩こりや頭痛などの症状が起きることも。一般的には上まぶただけだが、下まぶたが下垂するケースも見られる。

眼瞼下垂症(ガンケンカスイショウ)の治療

視野が確保できないケースにおいては、健康保険による治療が適応される。皮膚の切除やゆるんだ筋肉の収縮など。脳など、他疾患が要因の場合には、その治療が優先される。

【受診科目】

  • 眼科
  • 形成外科

8人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
眼瞼下垂症の原因・症状・治療方法

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「見えにくさ」など日常生活に支障が出ている場合は手術の検討を

眼瞼下垂とは、さまざまな要因によってまぶたが上がりにくかったり、筋肉がうまくはたらかずにまぶたが下がったりしている状態をいいます。目が開けにくくなることで上方の視野が欠ける、上のほうにあるものが見えづらい、などの症状が現れることがあります。まぶたをしっかり上げようとマッサージなどで改善を試みる方がいるものの、医学的な解決方法としては手術しか選択肢がないのが現状です。

眼瞼下垂の手術では、緩んでしまったまぶたの筋肉にアプローチします。緩んで伸び切ってしまった余分な筋肉を切って縫い合わせ、全体の長さを縮める方法が一般的です。手術後は個人差があるものの、おおむね1~2週間は患部に腫れがみられます。その後、腫れが引くにしたがって狭くなっていた視野が改善し、まぶたの重みも軽減することが期待できます。

勝村 宇博 院長

かつむらアイプラストクリニック

勝村 宇博 院長

  • さいたま市浦和区/仲町/浦和駅
  • 眼科

将来的なリスクを回避するために目をこすり過ぎない対策を

眼瞼下垂は主に加齢によってまぶたを引き上げる筋肉が弱まったり、筋肉がまぶたの淵から剥がれてしまったりしている状態をいいます。高齢の方に多くみられる特徴があるものの、アトピーや花粉症などがあって目を強くこすったり、アイメイクやまつげエクステなどをしていたり、厚みのあるコンタクトレンズを装用している場合などもまぶたの負担が大きくなり、若いから発症しないとは限りません。

眼瞼下垂ではまぶたの筋肉のはたらきが低下することにより、目が開けにくくなったり、視野が狭くなったり、無理に目を開けようとして額のシワが増えたりします。また、上のほうを見るとき顎を突き出すように無理な体勢を取ることで、頭痛や肩こりを生じることもあります。

眼瞼下垂を治療する方法は現在のところ手術しかありませんが、術後はQOL(生活の質)が大幅に改善されることが報告されています。一方で、眼瞼下垂の原因は加齢によるものが大半を占め、明確な予防法はありません。ただし、若い世代の方については花粉症などアレルギーの治療を行うこと、アイメイクを落とすときは優しく洗い流すなどの工夫をすることで一定の予防効果が得られるでしょう。目の周りの皮膚は特に薄いとされますから、こすり過ぎないことが大事です。

佐藤 英明 院長

CLINICA BellaForma(クリニカベラフォーマ)

佐藤 英明 院長

  • 港区/赤坂/溜池山王駅
  • 形成外科 ●美容外科 ●美容皮膚科 ●皮膚科

眼瞼下垂:健康的な生活と適度な目の休息が効果的。目が重たい・疲れやすいなどの困りごとがあればすぐに受診をしましょう。

眼瞼下垂は上まぶたが下垂する状態を指し、まぶたが重い・目が開けづらい・眠たそうに見られる・目が疲れやすいなどの症状が見られます。原因としましては、加齢性・先天性・皮膚性・外傷・神経筋障害などが考えられます。予防策は確立されていませんが、健康な生活を心がけ、長時間のパソコンやスマホの使用を避けたりコンタクトレンズ(ハードレンズ)の使用を控えたりすることで進行を遅らせられるかもしれません。治療法としましては、外科手術が行われることが多いでしょう。外科手術を行うメリットとしましては、見た目も機能も改善することができ一時的ではなく継続的に困りごとが軽減するため生活の質を上げることが可能です。気になることがあれば、美容外科に相談し症状の程度に合った適切な治療をおすすめします。

大場 教弘 院長  

プリモ麻布十番クリニック

大場 教弘 院長  

  • 港区/麻布十番/麻布十番駅
  • 美容外科 ●美容皮膚科 ●形成外科

生まれつきの眼瞼下垂も改善できる

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたの皮膚がたるんだり、余ったりすることでまぶたが下がってくる現象です。まぶたの中には、眼球を守るように存在する軟骨状の「瞼板(けんばん)」という組織が入っています。眼瞼下垂で最も多いのは、主に加齢により、この瞼板をつないでいる挙筋腱膜(きょきんけんまく)が伸びてしまい、瞼板が外れてしまうものです。こうなると、目が開きにくく、日常生活にも支障をきたすことになります。このケースの場合、後ろに引っ込んでしまった腱膜を修復し、瞼板に植えつけることで回復します。
もう1つあるのが、生まれつき目を開く筋肉の1つである上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)が弱い方のケースです。この場合には、筋膜そのものを移植することで改善が期待できます。若い方に見られる眼瞼下垂の多くはこのタイプです。二重術や埋没法、もしくは眼瞼下垂の手術を受けたけども、結果が思わしくない場合の多くが先天性のものと考えられますので、筋膜移植を行うのがベストと思われます。実際、多くの方に「ここに来て良かった」と喜んでいただいていますね。

小松 磨史 院長

みずほクリニック

小松 磨史 院長

  • 豊島区/池袋/池袋駅
  • 美容外科 ●美容皮膚科 ●形成外科 ●皮膚科

頭痛や肩こりの原因にも

瞼をあげる筋肉は3種類あります。上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)、ミュラー筋、そしておでこの筋力である前頭筋。この3つの筋力で瞼をあげるわけです。眼瞼下垂とは、主に加齢によってこれらの筋力が衰え、瞼があげにくくなる症状です。治療としては、緩んでしまったり、外れてしまった上眼瞼挙筋を留め直してあげる手術をおこなうのが一般的です。また、加齢とともに瞼の上の皮膚がたるみ、“余る”状態になっていれば、これを取り除く手術もおこなわれます。
眼瞼下垂は主に上眼瞼挙筋の衰えによるものですので、これを補うべく、おでこの筋力(前頭筋)を用いることになります。これにより、頭痛が起こったり、肩こりがしたり、おでこにシワが寄るといった二次的な障害が起こることにもなります。眼瞼下垂の治療はこうした二次的な障害を改善できるメリットもあるのです。

植木 健太郎 院長

ラジニアクリニック

植木 健太郎 院長

  • 千代田区/神田佐久間町/秋葉原駅
  • 形成外科 ●皮膚科 ●美容外科 ●美容皮膚科

生活に支障が出ている場合は保険診療での手術が可能

眼瞼下垂とは加齢によってまぶたの上の筋肉がゆるんだり、コンタクトレンズを長時間にわたって使用したりすることでまぶたが下がり、ものが見えにくくなる病気です。見えにくさを解消しようと無理な姿勢を取ることにより、肩こりや頭痛を生じる場合もあります。

治療は基本的に外科手術が行われます。術式は挙筋腱膜タッキング、挙筋腱膜前転法などいくつかの方法があり、患者さんの症状に合わせて選択されます。まぶたの手術というと「自費診療になるのではないか?」と考える方も多いと思いますが、「著しく視野が狭くなっている」など生活に支障がある場合には保険が適用されます。

眼瞼下垂の手術は一部の眼科クリニックなどでも行われていますが、機能性に加えて審美性も考慮するなら技術力と美的センスを兼ね備えた形成外科医にお任せいただくのがよいでしょう。

桑満 おさむ 院長

五本木クリニック

桑満 おさむ 院長

  • 目黒区/中央町/学芸大学駅
  • 泌尿器科 ●内科 ●形成外科 ●美容皮膚科 ●美容外科

上まぶたが垂れ下がる「眼瞼下垂」とは?

眼瞼下垂とは上まぶたが垂れ下がって黒目にかかり、ものが見えにくくなる病気です。生まれつきのものと加齢によるものとがあり、コンタクトレンズを長期にわたり使用することでも発症することがあります。治療では手術が第一選択となり、まぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)の修復が行われることが一般的です。目元に過度な刺激を与え続けると筋肉を傷めて眼瞼下垂の原因になりますから、コンタクトレンズなどを使用する際は目をこすり過ぎないように注意しましょう。

三橋 清 院長

マリンクリニック

三橋 清 院長

  • 浦安市/入船/新浦安駅
  • 皮膚科 ●形成外科 ●美容皮膚科 ●美容外科

年齢とともに目が開けにくくなったという方は形成外科にご相談を

加齢とともにまぶたが重くなり、目が開けにくくなる病気が(加齢性)眼瞼下垂です。
まぶたは、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)やミュラー筋といった筋肉が、まぶたの縁にある瞼板(けんばん)という組織を引っ張り上げることで開きます。上眼瞼挙筋は腱膜(けんまく)という組織になり瞼板についていますが、加齢によりこの腱膜がたるんでくると、上眼瞼挙筋の力がうまく伝わらず、まぶたが上がりにくくなります。さらに、加齢とともにまぶたの皮膚がたるんで、かぶさってくることもあります。眼瞼下垂では、まぶたが上がりにくいので物が見にくかったり、眠そうな印象を与えたり、また、代償的におでこの筋肉を使って目を開けようとするので、眉毛が上がったり、おでこのシワが目立ったりします。頭痛や肩こりの原因になることもあります。
治療法は現在のところ手術しかありません。局所麻酔(部分麻酔)の手術で、病気の原因となっている腱膜のたるみを縫い縮め、上眼瞼挙筋の力がスムーズに伝わるようにします。まぶたの皮膚のたるみもあれば、同時に切除します。手術により腫れや内出血が出てしまうのがデメリットですが、あくまでも一時的なもので、次第に改善していきます。
年齢とともに目が開けにくくなったという方は、一度、形成外科でご相談いただくと良いかと思います。

鳥海 正博 院長

西麻布ヒフ形成外科

鳥海 正博 院長

  • 港区/西麻布/六本木駅
  • 形成外科 ●皮膚科 ●美容皮膚科
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