精神科は患者が多く診察に時間がかかるため、予約制を採用しているクリニックがほとんどです。
精神科がWeb予約システムを導入すると、患者の待ち時間短縮につながり、医院スタッフの業務を効率化できるというメリットがあります。
ただ、いざシステムを導入する際には、どれを選べばよいのか迷ってしまうでしょう。
そこでこの記事では、精神科向けのおすすめWeb予約システムを紹介します。
導入することによるメリットや選び方のポイントについても解説しますので、Web予約システムの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
精神科におけるWeb予約システムの主な機能
一般的なWeb予約システムの主な機能は、以下の3つが挙げられます。
- ネット予約
- 顧客情報の管理
- 電子カルテなどのシステム連携
それぞれの機能について詳しい内容を見ていきましょう。
機能1.ネット予約
Web予約システムを活用すれば、患者が自身のスケジュールに合う日時を選んで、スマートフォンやパソコンから簡単に予約できます。
従来の予約では、病院の受付時間に電話をしたり、来院時に次回の予約をとったりする方法が主流でした。
Web上の予約であれば、24時間受付が可能になり、病院の受付時間に関係なくいつでも好きな時間に予約が可能です。
機能2.顧客情報の管理
多くのWeb予約システムには、顧客の情報を管理できる機能が備わっています。
診療に必要な患者情報を医師やスタッフが迅速に確認できるため、診療効率の向上が期待できるでしょう。
機能3.電子カルテなどのシステム連携
Web予約システムの中には、電子カルテと連携ができるタイプもあります。
電子カルテと連携ができるWeb予約システムを活用すれば、予約が入っている患者のカルテを的確かつ瞬時に確認可能です。
精神科がWeb予約システムを導入するメリット
精神科がWeb予約システムを導入するメリットは多く、安定した病院経営に役立ちます。
代表的なメリットは以下の通りです。
- 業務効率化を図れる
- 患者の待ち時間を短縮できる
- 患者の予約忘れを防止できる
- 院内感染のリスクを軽減できる
それぞれのメリットについて詳しい内容を見ていきましょう。
業務効率化を図れる
Web予約システムを取り入れる大きなメリットは、医院の業務効率化を図れる点です。
従来の予約方法は、電話や対面で患者と次回の日程調整を行っていました。この方法では手間や時間がかかってしまい、スタッフの労力が必要になります。
しかし、Web予約システムを導入すれば、予約の受付が自動化できます。これまで予約対応に割いていた時間を他の業務に割り当てられるため、業務効率化を図れるでしょう。
患者の待ち時間を短縮できる
Web予約システムを取り入れることで、患者の待ち時間を短縮できるのも大きなメリットです。
病院で長時間待たされることは、患者にとって大きなストレスとなります。
しかし、Web予約システムがあれば患者は混雑状況を確認でき、予約数が多い時間帯を避けることができるため、必要以上に待合室で患者を待たせるケースは激減するでしょう。
また、呼ばれるタイミングを可視化することで、診察待ちに対する患者の精神的負担も軽減できます。
患者の予約忘れを防止できる
Web予約システムを運用すれば、患者の予約忘れも解消しやすくなります。
院内受付や電話で診察予約をした場合、患者は次回の予約日時を忘れてしまうこともあるでしょう。
Web予約システムを利用すれば、もし予約日時を失念しても、患者はオンライン上でいつでも予約内容を確認できます。
また、自動でリマインドメールを送る機能や、順番が近づいたことをお知らせする機能もあるため、患者の予約忘れ防止に役立ちます。
院内感染のリスクを軽減できる
院内感染のリスクを低減できる点も、Web予約システム導入のメリットとして挙げられます。
病院での滞在時間が長くなると、他の患者から病気がうつるリスクが上がるので注意が必要です。
また、待合室が混雑していると、どうしても患者同士の距離が近くなることがあります。
Web予約システムによって待ち時間が把握できれば、患者は診察の直前に来院でき、院内に長時間待機する必要がなくなります。
待機しているのが少人数であれば、体調が優れない患者がいても接触機会は最小限で済むため、院内感染のリスクを抑えられるでしょう。
精神科のWeb予約システムの選び方
Web予約システムを導入したくても、選択肢は豊富にあるため、「どれを選べば良いの?」と悩んでしまうでしょう。
ここから、精神科のWeb予約システムの選び方について解説します。
- 必要な機能の有無で選ぶ
- 操作のしやすさで選ぶ
- セキュリティの高さで選ぶ
- 導入や運用にかかる費用で選ぶ
必要な機能の有無で選ぶ
Web予約システムを選ぶ際には、実際の運用をイメージした上で、必要な機能の有無を確認しておきましょう。
医院によって、Web予約システムに必要な機能は異なります。例えば、医師が複数いるクリニックであれば、担当者を指名できる機能もあると便利です。
まずは自院にとって必要な機能を洗い出し、どのような機能があれば患者のニーズに応えられるか検討しましょう。
操作のしやすさで選ぶ
患者にとって使いにくいWeb予約システムだと、予約に手間がかかり敬遠される可能性もあります。そのため、どのような患者でも簡単に操作できる、使いやすいシステムを選ぶのも重要です。
また、自院のスタッフが管理しやすいシステムでなければ、業務に支障をきたす恐れもあります。
無料でお試し体験できるシステムもあるため、実際に操作して扱いやすい仕組みがどうか確認しておきましょう。
セキュリティの高さで選ぶ
患者のデータは大切な個人情報のため、セキュリティ対策が万全なシステムを選びましょう。
Web予約システムはオンライン上で行われるため、不正アクセスや情報漏洩などのリスクが潜んでいます。
セキュリティ性の高いシステムであれば、IP制限やSSL暗号化といった機能が備わっているので、情報が漏れるリスクを軽減できるでしょう。
導入や運用にかかる費用で選ぶ
Web予約システムの導入や運用にかかる費用が、医院の負担にならないか検討することも大切です。
各システム会社によって費用に幅があるため、複数社に見積もりを依頼して比較したうえでの選定をおすすめします。
自院にとって必要な機能を見極めた上で、適正な費用感のシステムを選びましょう。
精神科向けWeb予約システムおすすめ8選
ここからは、精神科向けWeb予約システムを厳選して8つ紹介します。
- ドクターキューブ
- RESERVA(レゼルバ)
- STORES予約
- AirRESERVE(エアリザーブ)
- ヨヤクル
- 診察予約2024
- Bee診察予約
- iTICKET Smart Cloud
自院に必要な機能を有しているか確認して比較してみてください。
ドクターキューブ
初期費用 | 要問い合わせ |
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月額費用 | 要問い合わせ |
主な機能 | インターネット予約
自動音声予約 LINEによる予約状況通知 院内表示ディスプレイなど |
公式HP | https://jtc.doctorqube.com/ |
ドクターキューブは、Web予約のベーシックな機能に加えて、医院の要望に応じたカスタマイズが叶う点に強みがあります。
音声電話で予約を案内する自動音声予約や、診察開始前のLINE連絡などを搭載することも可能です。
システム全体をフルオーダーして、オリジナルのシステムを構築したいクリニックにおすすめです。
RESERVA(レゼルバ)
初期費用 | 0円 |
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月額費用(税込) | 0円〜61,600円 |
主な機能 | インターネット予約
顧客管理 キャンセル待ち受付 自動メール配信 オンライン決済 Zoom連携 多店舗管理 外国語対応など |
公式サイト | https://reserva.be/ |
国内トップクラスである累計導入社数280,000社以上を誇り、多彩な業種に対応する予約システムのRESERVA。
アカウント発行からシステム作成の完了まで最短3分という手軽さが特徴です。
無料で使用できるプランが多いのも人気のポイントで、コストを抑えて運用したい医院におすすめです。
STORES予約
初期費用 | 0円 |
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月額費用 | 0円(フリープラン)
8,778円〜(ライトプラン) 26,378円〜(スタンダードプラン) 66,000円〜(プラチナプラン) |
主な機能 | インターネット予約
予約リマインドメール 指名予約 スタッフ管理 オンライン決済 キャンセル待ち設定 SEO対策など |
公式HP | https://stores.jp/reserve/categories/clinics |
STORES予約は、基本的な予約機能のほかにも、リマインドメール自動送信やキャンセル待ち設定など豊富な機能性が特徴です。
サポート体制が充実しているため、安心して利用できるのも大きな魅力。SEO対策の機能も備えており、集患対策にも役立ちます。
さらに、初期費用は無料で、月額フリープランも用意されている点にも注目です。
AirRESERVE(エアリザーブ)
初期費用 | 要問い合わせ |
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月額費用 | 0円〜11,000円(税込) |
主な機能 | インターネット予約
アンケート機能 顧客管理機能 メール配信機能 Airペイ・Airレジ連携など |
公式サイト | https://airregi.jp/reserve/ |
シンプルでわかりやすい予約システムを導入したい医院におすすめなのが、AirRESERVEです。
直感的に操作ができる工夫がされているため、デジタル業務に慣れていない方でも、使いやすいのが魅力です。
また、Web予約受付時に患者にアンケートをとることができ、診察に活かせる情報を事前に入手することで、質の高い医療を提供しやすくなります。
ヨヤクル
初期費用 | 176,000円~ |
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月額費用 | 9,900円~ |
主な機能 | インターネット予約
タッチパネル予約 自動音声予約 バーコード受付 ディスプレイ表示 お知らせ機能など |
公式HP | https://yoyakuru.jp/ |
医師やスタッフの現場の声を集めて生まれたWeb予約システムのヨヤクル。
インターネット予約はもちろん、自動音声やタッチパネルなど幅広い予約方法に対応しています。
また、順番予約や日時指定予約、併用運用など豊富な予約形式から選択できるのも魅力のひとつ。運用開始後、予約形式の変更は追加料金なしでいつでも可能です。
診察予約2024
初期費用 | 0円 |
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月額費用 | 順番待ち版:10,000円
時間帯予約版:10,000円 複合版:15,000円 お試し利用60日間無料 |
主な機能 | インターネット予約
お知らせメール 待ち時間表示 患者データ取込みなど |
公式HP | https://www.medicalforest.co.jp/ |
Web予約を行うのに最低限必要な機能を集約したシステムの診察予約2024。
操作が簡単なのが特徴で、数クリックで予約確認まで完了します。デジタル操作に慣れていない患者でも無理なく使用できるのがメリットです。
設計がシンプルな分、費用も低く設定されているのも嬉しいポイント。初期費用無料で月額10,000円から導入可能です。
Bee診察予約
初期費用 | 要問い合わせ |
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月額費用 | 要問い合わせ |
主な機能 | インターネット予約
LINE予約 院内予約 Web問診 順番表示など |
公式HP | https://www.3bees.com/reza/ |
Bee診察予約は、オンライン予約も院内での予約も簡単に一元管理できるのが特徴です。
担当医や検査に応じた予約管理も可能で、医院の診療内容に応じて機能をカスタマイズできます。
また、24時間受付のサポート専用ダイヤルを設置しているため、トラブルが起きても安心です。
iTICKET Smart Cloud
初期費用 | 要問い合わせ |
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月額費用 | 要問い合わせ |
主な搭載機能 | インターネット予約
オンライン問診 診察状況・呼び出し番号表示 受付者の一覧表示 受付番号券出力 など |
公式HP | https://iticket.co.jp/product/iticket-smart-cloud/ |
iTICKET Smart Cloudは、クラウド型のシステムで、院内サーバー不要で簡単に導入できるのがメリットです。
画面構成がシンプルに設計されているため、デジタル機器の扱いに慣れていない方でも直感的に操作できます。
サポート体制が充実しているのも魅力的なポイント。故障時のかけつけ訪問サポートも用意されているので安心して導入できます。
まとめ:精神科にWeb予約システムを導入して業務効率化を図ろう
精神科にWeb予約システムを導入しておくことで、患者の待ち時間を短縮し、業務効率化が期待できるというメリットもあります。
それぞれの特徴や料金などを比較して、自院に適した予約システムを導入しましょう。