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医療用心電計のおすすめ6選!導入するメリットや選び方、注意点など解説

「医療用の心電計はいろいろなメーカーが出しているけど、どれを選べば良いのだろう」という悩みを抱えていませんか?

 

心電計は種類が豊富で、選び方がわかっていないと、購入後に想像と違ったという状態に陥りやすいです。

 

そこで本記事では、おすすめの医療用心電計と選び方、導入するメリットについて解説します。医療用心電計の導入で迷っている方は、参考にしてみてください。

医療用心電計を導入するメリット

医療用心電計を導入するメリット

医療用心電計を導入するメリットは、以下の2つです。

  1. 解析機能付きもあり分析しやすい
  2. 健康診断や訪問診療に役立つ

それぞれどのようなメリットがあるか解説します。

解析機能付きもあり分析しやすい

医療用心電計を導入するメリットは、解析機能付きもあり、分析しやすいという点があげられます。たとえば、波長解析機能が備わっていると、P波、QRS波、T波の異常を自動で判断してくれます

 

また、AI技術が搭載されている場合もあり、心房細動や心筋梗塞の兆候を自動検出する製品もあるため、診療の質を高めやすいでしょう。

健康診断や訪問診療に役立つ

医療用心電計を導入するメリットでは、健康診断や訪問診療に役立つという点があげられます。医療用心電計も、持ち運びが容易な小型軽量タイプの製品が登場しています

 

また、定期的に健康診断や訪問診療を行いやすい環境を作ることで、早期発見がしやすいです。

医療用心電計を使用する際の注意点

医療用心電計を使用する際の注意点は、5つあります。

  1. 電極の正確な装着が必要
  2. アースを確認する
  3. 誘導の選択ミスに気をつける
  4. 定期的にメンテナンス・校正する
  5. セキュリティ対策が必須

それぞれの注意点について解説します。

電極の正確な装着が必要

医療用心電計を使用する際には、電極の正確な装着が欠かせません。電極の位置がズレてしまったり、皮膚との接触が不十分だったりすると、正確な心電図波形が取れず、誤診の原因に繋がります。

 

使用前に皮膚の汚れや油分をアルコールで拭き取り、電極を適切な位置に装着して密着させるようにしましょう。

アースを確認する

心電計を使用するときは、アースをしっかりと確認するようにしてください。アースが適切にされていないと、機械にノイズが入ってしまって心電図が乱れる可能性があります

 

また、最悪の場合は感電してしまう可能性があるため、事故・トラブルを防ぐためにもアースが正しく接続されているか確認するようにしましょう。

誘導の選択ミスに気をつける

医療用の心電計の注意点として、誘導の選択ミスに気をつけましょう。標準12誘導や3誘導などがありますが、診察の目的に応じて適切な誘導を選択する必要があります

 

たとえば、心拍リズムや簡易的なモニタリングを目的としているときは、電極を両手と左足に1つずつ付ける3誘導で問題ありません。狭心症や心筋梗塞の診断、不整脈の詳しい評価を行いたい場合は、四肢と胸部に6つの電極を装着する標準12誘導がおすすめです。

 

また、心電図記録前に選択されている誘導が正しいのか確認すると、事故・トラブルを防ぎやすいでしょう。

定期的にメンテナンス・校正する

医療用心電計では、定期的にメンテナンス・校正しましょう。心電計の性能は、経年劣化によって正確なデータが得られなくなる恐れがあります。

 

そのため、医療用心電計を導入した際には、メーカーが推奨しているスケジュールに沿って定期点検や校正を行うようにしましょう。

 

また、ケーブルの断線や電極の劣化なども起きやすいため、事前に確認しておくのがおすすめです。

セキュリティ対策が必須

医療用心電計を導入する際には、セキュリティ対策も欠かせません。心電計はネットワーク接続を利用するため、患者情報の漏洩や機器のハッキングによるサイバーリスクがあります。

 

そのため、ソフトウェアを最新の状態に保ち、使用するネットワークのセキュリティ対策を行いましょう

 

また、IDやパスワード管理を徹底することで、不正なアクセスを制限しやすいです。

医療用心電計の費用相場は25万円前後

医療用心電計の費用相場は25万円前後

一般的な12誘導心電図機能のみを備えた医療用心電計の費用相場は、約25万円です。

 

また、ホルター解析やLP検査、運動負荷試験などさまざまな機能が備わっている場合、200万円以上になる傾向があります。

 

さらに、電子カルテやPACSなどの他のシステムと連携するときは、追加で10万円以上の費用が発生する場合もあります。目的・用途に合わせて、機能性と費用を確認するようにしましょう。

医療用心電計の選び方

医療用心電計の選び方

医療用心電計を選ぶ際に意識したいポイントは、7つです。

  1. 使用目的や環境を確認
  2. 誘導数・リード数で選ぶ
  3. 解析能力をチェック
  4. 機能性で選ぶ
  5. 操作性を確認
  6. コストやメーカー保証で選ぶ
  7. 法規制や認証をチェック

それぞれのポイントについて解説します。

使用目的や環境を確認

医療用心電計を選ぶときは、使用目的や環境を確認しましょう。心電計でも、搭載されている機能が豊富であれば費用が高くなり、コストが掛かってしまいます。

 

また、病院やクリニック、訪問診療でも選ぶべき心電計のサイズや規模が変わります

 

たとえば、総合病院や大学病院などは、他診療科で使用することを想定し、大型ディスプレイなどを備えている、標準型12誘導心電計の高機能・多機能モデルを選ぶのがおすすめです。

 

一方、訪問診療で使用する際には、持ち運びしやすい小型モデルを選ぶと、使いやすいでしょう。心電計を選ぶ際には、使用目的や環境を意識してみてください。

誘導数・リード数で選ぶ

心電計を選ぶ際は、誘導数・リード数で選ぶようにしましょう。

 

心電計には1誘導から12誘導まであり、一般的な診療では12誘導が使われます。簡易的なチェックでは、1誘導や3誘導のモデルが使用されます。

 

そのため、どのようなシーンで使用する機会が多いかを念頭に置き、誘導数やリード数をチェックするようにしてみてください。

解析能力をチェック

解析能力は、心電計を選ぶ際に重視したいポイントです。解析機能には、自己解析やST-T解析、心房細動検出などがあります。

 

診断の精度向上や作業効率のために、必要な解析機能を備えた商品を選ぶと良いでしょう。

機能性で選ぶ

心電計を選ぶときには、機能性を確認するようにしましょう。たとえば、ホルター心電図や運動負荷試験、データ送信機能など、さまざまな機能があります。

 

必要な機能を備えた機種を選べると、診療の幅が広がるでしょう。

操作性を確認

操作性を確認するという点は、心電計を選ぶ際に意識したいポイントです。たとえばハイスペックな心電計を導入しても、操作が難しく扱いきれなければ意味がありません。

 

直感的な操作が可能な心電計を選ぶと、IT知識がない方でも扱いやすいでしょう。

コストやメーカー保証で選ぶ

心電計を選ぶ際には、コストやメーカー保証で選びましょう。

 

メーカーや商品によって、保証期間やアフターサービス期間が異なります。保証期間外のタイミングで壊れてしまうと、買い替えか、高い費用を払って再度修理する必要があります。

 

そのため、利用頻度が多い場合は保証期間が長い商品を選ぶと良いでしょう。

法規制や認証をチェック

医療用心電計を選ぶときは、法規制や認証をチェックしましょう。たとえば、特定保守管理医療機器、または医療機器承認番号を取得しているか確認するのがおすすめです。

 

定期的な保守点検が必要な機器もあるため、事前に法規制や認証を確認しておくと、安心して使えます。

おすすめの医療用心電計メーカー6選

おすすめの医療用心電計メーカー6選

医療用心電計を導入したいと考えている方におすすめの商品は、以下の6つです。

  1. オムロン HCG-801
  2. 日本光電 ECG-2500シリーズ
  3. 日本光電 ECG-2400シリーズ
  4. 日本光電 ECG-1950
  5. フクダ電子 FCP-8700
  6. フクダ電子 FCP-9800

それぞれの商品の特徴について解説します。

オムロン HCG-801

オムロン HCG-801

メーカー オムロン
特徴 ・シンプルな操作性
・12誘導心電計のV4相当部位の心電図を記録可能
・測定結果のメッセージ表示機能
公式サイト https://store.healthcare.omron.co.jp/

オムロンのHCG-801は、持ち運びのしやすさに優れた簡単携帯型の心電計です。

 

右手の人差し指で指電極全体を当てて持ち、素肌の左乳頭の約5cm下に胸電極を密着させ、測定ボタンを押すだけで使えます。

 

使いやすさに優れているため、訪問診療などさまざまな現場で使用するときにおすすめです。

 

オムロン HCG-801の詳細はこちら

日本光電 ECG-2500シリーズ

日本光電 ECG-2500シリーズ

メーカー 日本光電
特徴 ・15インチのタッチパネルで見やすい
・検査時に前回の12誘導前波形を参照できる
・誘導コードが絡みにくい
公式サイト https://medical.nihonkohden.co.jp/

日本光電のECG-2500シリーズは、15インチのタッチパネルを採用している商品です。検査に関わる重要な情報を画面表示に集約できるため、素早くさまざまな情報を確認できます。

 

また、検査時に誘導コードが絡みにくい素材で作られており、万が一断線した場合でも1本単位で交換できます。実用性に優れた商品を探したいと考えている方におすすめです。

 

日本光電 ECG-2500シリーズの詳細はこちら

日本光電 ECG-2400シリーズ

日本光電 ECG-2400シリーズ

メーカー 日本光電
特徴 ・有線・無線どちらにも対応
・高精細の液晶パネルを採用
・使用していないときは画面をたためる
公式サイト https://medical.nihonkohden.co.jp/

日本光電のECG-2400シリーズは、有線LANと無線LANのどちらにも対応している心電計です。12誘導心電図のみでは変化をとらえにくい右側胸部や、背部の6誘導を演算処理により導出します

 

また、高精細の液晶パネルを採用しており、画面の見やすさにも優れています。使用しないタイミングでは画面をたためるため、コンパクトな点も魅力です。

 

日本光電 ECG-2400シリーズの詳細はこちら

日本光電 ECG-1950

日本光電 ECG-1950

メーカー 日本光電
特徴 ・カラーディスプレイでみやすさに優れている
・A4レターサイズのコンパクトボディ
・操作部はシートキーを採用
公式サイト https://medical-space.co.jp/products/2367/

日本光電のECG-1950は、カラーディスプレイを採用している、見やすさに優れた心電計です。動物用心電計となっており、動物病院を運営している方に向いています

 

また、A4レターサイズのコンパクトボディで、持ち運びやすさに優れています。さらに、操作部はシートキーが採用されており、防汚・清掃性に長けている点も魅力です。

 

日本光電 ECG-1950の詳細はこちら

フクダ電子 FCP-8700

フクダ電子 FCP-8700

メーカー フクダ電子
特徴 ・ノイズの少ない波形を自動で選んで解析
・前回と今回の心電図・解析結果比較機能
・ブルガダ予測機能を搭載
公式サイト https://www.fukuda.co.jp/medical/products/ecg/fcp_8700.html

フクダ電子 FCP-8700は、ノイズが少ない波形を自動で選んで解析できる心電計です。前回と今回の心電図や解析結果をすぐに比較できるため、経過状態を確認しやすいでしょう。

 

また、合成18誘導心電図を用いたACS診断補助機能が備わっているほか、1~3誘導の高位肋間心電図を作成・解析することができます。

 

カラーディスプレイで視認性にも優れているため、使いやすさにこだわりたい方におすすめです。

 

フクダ電子 FCP-8700の詳細はこちら

フクダ電子 FCP-9800

メーカー フクダ電子
特徴 ・ケーブルがないワイヤレス製品
・Eキャプチャ機能搭載
・多種多様なサポート機能が備わっている
公式サイト https://www.fukuda.co.jp/

フクダ電子のFCP-9800は、機能性に優れた心電計を探している方におすすめの心電計です。心電計と患者のケーブルを無くしたワイヤレスの心電図検査が可能で、場所や距離などに制限されない点が魅力となっています。

 

また、Eキャプチャ機能が備わっており、設定した時間帯の中で最もグレードの高い波形を自動的に選んで記録・解析してくれます。

 

ほかにも、精度管理業務サポート機能やダイレクト検査、フリーズマルチ解析など多種多様なサポート機能が備わっている製品です。

 

フクダ電子 FCP-9800の詳細はこちら

まとめ:医療用心電計で心疾患の早期発見や経過観察をしよう!

まとめ:医療用心電計で心疾患の早期発見や経過観察をしよう!

医療用心電計は、不整脈や心筋梗塞、狭心症などの兆候を早期に発見できます。ほかにも、長期的な心臓の状態を記録・比較できるため、治療効果や病状の変化を追いやすくなります。

 

ただし、医療用心電計によって備わっている機能が異なるため、目的や用途、搭載機能などを意識して選ぶと良いでしょう。医療用心電計の導入を検討している方は、本記事でご紹介した選び方やおすすめ商品をチェックしてみてください。