「血糖値を計測する血糖値測定器が良いって聞いたけど、どのように選んだら良いのだろう……」
「血糖値測定器は具体的にどのように使えばいいの?」
このような悩みを抱えていませんか?血糖値測定器は自分で血糖値を測ることが可能で、病院に行かずとも自宅で血液内のグルコース管理ができます。
本記事では、血糖値測定器とはどういったものなのか、選び方やおすすめ商品を含めてご紹介します。どのような血糖値測定器を購入するか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
この記事の内容
血糖値測定器とは?
血糖値測定器とは、指先から少量の血液を採取し、血液中に含まれている血糖値(ブドウ糖濃度)を測定する専用機器です。糖尿病の管理や予防などを意識したい方に向いているでしょう。
たとえば、食後に血糖値がどのように上がるのか、運動後にどのように下がるのかを確認できます。
ほかにも、血糖値測定器を活用すると異常を早めに察知できるため、糖尿病の早期発見や管理が可能です。自身で健康管理ができるので、血糖値測定器の活用は多くの方におすすめです。
血糖値測定器の選び方
血糖値測定器を選ぶ際に意識したいポイントは、4つあります。
- 採血の有無で選ぶ
- 部品の揃えやすさで選ぶ
- 使いやすさで選ぶ
- 機能性で選ぶ
それぞれの選び方について解説していきます。
採血の有無で選ぶ
血糖値測定器を選ぶときは、採血の有無をチェックしましょう。血糖値測定器には、指先採血タイプと、針を刺さないタイプがあります。
指先採血タイプの場合は、指先から少量の血液を採取して測定する方法で、精度が高く瞬時に血糖値の把握が可能です。
針を刺さないタイプは、皮膚に付着したセンサーが間質液中のグルコース濃度を継続的に測定できます。リアルタイムで、血糖値の変動を把握できる点が多くの魅力です。
インスリン治療や妊娠糖尿病など、正確な血糖値が必要な場合は指先採血タイプ、痛みや手間を少しでも避けたい場合は、針を刺さないタイプを選ぶと良いでしょう。
部品の揃えやすさで選ぶ
血糖値測定器を選ぶ際には、部品の揃えやすさに注目しましょう。
たとえば、採血した血液を添加するための試験紙や、採血するために指に刺す針は、血糖値測定器の部品の中で消耗品になります。本体の性能が優れていても、消耗品が入手できない場合は、再度使用できない可能性があります。
互換性のある製品が豊富にあるかチェックすると、良いでしょう。
ドラッグストアやオンラインショップで購入できる商品を選ぶのもおすすめです。
使いやすさで選ぶ
血糖値測定器を選ぶ際には、使いやすさで選びましょう。血糖値測定器は製品によって、画面の見やすさや操作性が変わり、使いにくい製品だと正確に計測できなかったり、機能を十分に活用できなかったりする可能性があります。
一方、画面が見やすかったり、操作が簡単だったりすると、初めて血糖値測定器を利用する方でも正確に測りやすいでしょう。
また、持ち運びやすいサイズであれば、旅行や出張先などの外出先でも測定できます。そのため、血糖値測定器を選ぶ際には、使いやすさにも注目してみてください。
機能性で選ぶ
血糖値測定器を選ぶときは、機能性にも注目してみてください。たとえば、血糖値測定器の中には、測定データをスマートフォンやパソコンで確認できる製品もあります。
ほかにも、高血糖や低血糖だとアラームが鳴るアラーム機能付き商品もあります。そのため、目的や用途に合わせて機能性をチェックすると、希望に合った血糖値測定器を選べるでしょう。
使いやすいおすすめの血糖値測定器7選
使いやすいおすすめの血糖値測定器は、以下の7個です。
- FreeStyle リブレ 2センサー
- JJワンタッチベリオビュー3点セット
- メディセーフフィット血糖測定セット
- ワンタッチベリオビュー自己検査用グルコース測定器
- メディセーフファインタッチII MS-FT2R
- ポケットランセット 血糖測定器用 ブルー 31本入り
- ワンタッチアクロ(穿刺器具)&ランセット(針)セット
FreeStyle リブレ 2センサー
メーカー | アボットジャパン株式会社 |
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採血タイプ | 腕採血タイプ |
価格 | 8,480円 |
公式サイト | https://www.myfreestyle.jp/ |
リブレ2はセンサーをスキャンし、1秒でグルコース値を確認できる商品です。グルコース値がリアルタイムで表示されるため、情報を把握しやすいでしょう。
また、低グルコース値と高グルコース値のアラート機能が備わっており、アラートが鳴る値は、スマートフォンを活用してカスタマイズ可能です。
医師に忠告された血糖値に設定すると、指定された値を逸脱した際にすぐに気づけるため、低血糖や高血糖リスクを未然に防ぎやすいでしょう。
さらに、コンパクトな設計を採用しているため、持ち運びのしやすさに優れています。
JJワンタッチベリオビュー3点セット
メーカー | LifeScan Japan株式会社 |
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採血タイプ | 指先採血タイプ |
価格 | 5,250円 |
サイト | https://x.gd/V7z4X |
「JJワンタッチベリオビュー」は、初めて血糖値測定器を利用する方にもおすすめの商品です。穿刺具と針・本体の3点セットで、携帯のしやすさに優れています。
測定時間は約5秒間と短く、すぐに数値を確認できる点が魅力です。
ピンクとホワイトを組み合わせたカラーデザインとなっており、持ち運びした際にもおしゃれな印象を作れます。シンプルで使いやすい商品を探している方におすすめです。
メディセーフフィット血糖測定セット
メーカー | TERUMO株式会社 |
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採血タイプ | 指先採血タイプ |
価格 | 9,870円 |
公式サイト | https://www.terumo.co.jp/ |
「メディセーフフィット血糖測定セット」は、血糖値測定のスターターキットを探している方におすすめのセットです。
チップを付けて手指に針を刺し、本体センサーで血を吸い込ませると測定できます。手順が簡単で、慣れていない方でも使いやすいでしょう。
1か月計測できるセットなので、毎日変動を確認したい方に向いています。
ワンタッチベリオビュー自己検査用グルコース測定器
メーカー | LifeScan Japan株式会社 |
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採血タイプ | 指先採血タイプ |
価格(税込) | 4,200円 |
公式サイト | https://professional.onetouch.jp/ |
大きなカラー画面と文字が特徴的な血糖値測定器です。視認性に優れているため、視力が悪い方でも確認しやすい点が魅力としてあげられます。
0.4μLの少ない血液で測定可能で、ボタン一つで直近の状態を知ることができます。振り返り機能が備わっており、7日間・30日間の結果を確認することが可能です。
血糖値の変動を1週間・1か月単位で確認できるため、医師に記録を見せて実情にあった治療方針の相談ができます。
ほかにも、定期的に数値を確認できるので、血糖値が悪化した際には改善点を見極めやすいでしょう。
メディセーフファインタッチII MS-FT2R
メーカー | TERUMO株式会社 |
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採血タイプ | 指先採血タイプ |
価格 | 1,812円 |
公式サイト | https://mds.terumo.co.jp/user/medisafe-finetouch2.html |
針を無理なく刺せるようなデザインにこだわって作られている血糖値測定器です。穿刺具となっているため、手持ちの血糖測定器と合わせて活用しましょう。
皮膚が硬い方は広い刃面を活かして切るように、皮膚が薄い方は刺して簡単に計測できるように作られています。
皮膚が硬く厚い方でも血液が出やすいため、指の皮膚が硬くて血をうまく採取できなかった経験がある方に向いているでしょう。
ポケットランセット 血糖測定器用 ブルー 31本入り
メーカー | アボットジャパン株式会社 |
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採血タイプ | 指先採血タイプ |
価格 | 626円 |
サイト | https://x.gd/woqQd |
「ポケットランセット 血糖測定器用 ブルー 31本入り」は、指先から微量の血液を採取するために作られている、自動ランセット31本入りの商品です。
穿刺具となっているため、手持ちの血糖測定器と合わせて使用します。31個と入っている量が多いため、定期的に血糖値を計測する方に向いているでしょう。
また、滅菌済みなので、消毒の手間がなく、すぐに使える点も魅力です。 針の深さは、オレンジは0.5mm・ブルーは0.8mm・イエローは1.25mmと色によって異なり、指の皮膚の硬さによって使い分けられます。
保護キャップを外して針を刺すだけなので、初めて血液採取をする方にもおすすめです。
ワンタッチアクロ(穿刺器具)&ランセット(針)セット
メーカー | LifeScan Japan株式会社 |
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採血タイプ | 指先採血タイプ |
価格 | 2,496円 |
サイト | https://www.onetouch.jp/ |
穿刺具と針のセットで、痛みを連想させやすい穿刺時の音を軽減できるように、こだわって開発された商品です。穿刺深度調節ダイヤルが備わっており、深さを自身で設定できるため、針を深く刺しすぎてしまう状態を避けられます。
使い終わったあとは、取り外しボタンを押すだけで穿刺針が外れる仕組みとなっており、使いやすい点も魅力です。
また、持ちやすいデザインとなっており、慣れていない方でも採血しやすいでしょう。さらに、一度使ったランセットは使用できない構造となっているので、衛生的に使えます。
血糖値測定の手順
血糖値測定器を活用して血糖値を測りたい場合は、以下の6つの手順で進めましょう。
- 手を清潔な状態にする
- 測定器とセンサーを準備
- ランセットを準備して指に刺す
- 血液をセンサーに吸わせる
- 結果を確認する
- 後片付け
測定するタイミングは、起床時や食前・食後、就寝前などにしましょう。起床時に測定すると、夜間の血糖変動や基礎的な血糖コントロールを把握できます。
なかでも起床直後の空腹状態がおすすめで、食事の影響を受けていない「空腹時血糖」を測定できます。
食前や食後では、食事による血糖値の変動が確認できます。就寝前に計測すると、夜間の低血糖や翌朝の血糖値への影響を予測できるでしょう。
また、感染症を予防するために、採血をする際には手を清潔な状態にしてから、針を刺すようにしてください。
血液がセンサーの先端に当たった場合は、音がなる商品もあります。指の腹よりも側面の方が痛みを感じにくいため、少しでも痛みを抑えたい方は試してみてください。
血糖値測定器に関してよくあるQ&A
血糖値測定器に関するよくある質問は、3つあります。
- どこで買えるの?
- だいたいの費用は?
- 針なしの血糖値測定器はある?
それぞれの質問に対して回答しているため、気になる内容がある方はチェックしてみてください。
どこで買えるの?
血糖値測定器は、ドラッグストアや通販サイト、病院などのさまざまな場所で購入することが可能です。
また、インスリン療法や経口血糖降下薬を使用している糖尿病患者の場合は、血糖測定器や測定センサーなどの消耗品は保険が適用されます。
ただし、保険で支給を受ける場合は、医師の診断及び処方が必要です。
また、試験紙や針は消耗品となっているため、継続して購入できるかも確認しましょう。
だいたいの費用は?
血糖値測定器の一般的な費用は、3,000円~5万円程度です。
自己判断用やスポーツ・健康管理用の簡易的な血糖値測定器は、3,000円~1万円程度で購入できます。より高度な機能が備わっている、Bluetooth連携モデルや連続血糖モニターなどが搭載された血糖値測定器は、1万円以上するケースが多いです。
また、血糖値測定器を購入する際には、本体と合わせて試験紙や針が含まれているか、部品が揃えやすいか確認しましょう。試験紙や針は使い捨てになるため、ランニングコストとして計算に含めるのがおすすめです。
針なしの血糖値測定器はある?
商品の中には、腕に貼ったセンサーから専用機で血糖値を読み取る商品もあります。
ただし、針なしといっても、装着時にごく微細な針が皮下に入るため、完全針なしという商品はありません。
まとめ:使いやすい血糖値測定器で患者やスタッフの負担を軽減しよう!
血糖値測定器は、血糖値の上昇・下降を把握しておくことで、身体の異常を早めに察知できます。
起床時や就寝前、食前・食後のタイミングで計測すると良いでしょう。糖尿病の早期発見や管理が可能になるため、血糖値が気になっている方は本記事でご紹介した血糖値測定器の選び方やおすすめ商品をチェックしてみてください。