「非接触体温計を探しているけど、種類が多くて選び方がわからない……」という悩みを抱えていませんか?
非接触体温計は、新型コロナウイルス感染症の影響により多くの方から注目を集めています。一方で、非接触体温計はさまざまなメーカーが出しており、どのように選べばよいのかわからないと迷ってしまう方が多いです。
そこで本記事では、おすすめの非接触体温計と選び方について解説していきます。非接触体温計のメリット・測り方も紹介しているので、参考にしてみてください。
この記事の内容
非接触体温計の選び方
非接触体温計を選ぶ際には、3つのポイントを意識する必要があります。
- 測定部位で選ぶ
- 医療機器認証の有無をチェック
- 機能性を確認
それぞれの選び方について解説します。
測定部位で選ぶ
非接触体温計を選ぶときは、どのような場所で計測するかを確認すると良いでしょう。非接触体温計の測定部位でも、額や手首・耳などがあります。
測定部位によって精度や使い勝手が変わり、手首や額であれば、衛生的で手軽に使いやすいでしょう。
ただし、外気温の影響を受けやすく、測定値にばらつきが出てしまうケースも少なくありません。耳であれば外気の影響を受けにくく、正確な体温測定ができます。
医療機器認証の有無をチェック
医療機器としての認証を受けているかという点は、非接触体温計を選ぶ際に確認したいポイントです。医療機器として認証を受けている場合は、品質や安全性が確認されているため、信頼性が高いと判断できます。
しかし、医療機器として認証されていない場合は、精度や安全性が不安な場合があります。医療機器として認証されている場合は、医療機器認証番号が付与されているため、気になる商品がある場合はチェックしてみてください。
機能性を確認
非接触体温計には、基本的な体温測定機能だけでなく、さまざまな機能が備わっている商品もあります。たとえば、非接触体温計の中には、バックライト機能やメモリー機能、測定終了サインなどが付いている場合もあります。
バックライト機能は、暗い場所でも測定しやすく、就寝中の子どもの体温などを測定したい場合に活躍してくれるでしょう。測定終了サインがある場合は、音やランプの点滅・振動によって測定終了を知らせてくれる商品で、測定完了がわかりやすいです。
メモリー機能がある商品は、過去の測定結果を記録できる機能があり、体温の変化を追跡しやすいでしょう。
おすすめの非接触体温計10選
非接触体温計を探している方におすすめの商品は、以下の10個です。
- タニタ 非接触体温計 BT-54X
- アイリスオーヤマ スティックタイプ DT-104
- アイリスオーヤマ DT-103
- シチズン HL710H
- dretec(ドリテック) TO-401
- IZUMIKEN IKGP300-PL
- ちゃいなび SH-FR204
- Mediken PC816
- The Art Factory ART-C001
- ファミドックプラス FDIR-V22
それぞれどのような商品なのか解説していくので、参考にしてみてください。
タニタ 非接触体温計 BT-54X
メーカー | タニタ |
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特徴 | ・1秒で計測 ・バックライト付き ・温度測定モード・サイレントモード付き |
価格(税込) | 5,500円 |
販売サイト | https://shop.tanita.co.jp/shop/products/BT543IV0000JPC |
タニタの非接触体温計「BT-54X」は、たった1秒で簡単に温度を計測できる商品です。たった1秒で計測できるため、子どもが寝ているときや、動いてしまう赤ちゃんでも体温を測りやすいでしょう。
温度測定モードやサイレントモードが付いており、スープやミルクなどの料理の温度も計測できます。バックライト機能が付いているため、暗い部屋でも電気をつけずに計測した数値を確認できる点も魅力です。
アイリスオーヤマ スティックタイプ DT-104
メーカー | アイリスオーヤマ |
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特徴 | ・色で体温がわかるバックライト付き ・自動で電源がオフになる ・メモリー機能が備わっている |
価格(税込) | 3,480円 |
販売サイト | https://www.irisplaza.co.jp/index.php |
アイリスオーヤマのDT-104は、色で体温がわかるバックライト付きの商品です。
たとえば、32~37.4度の平熱であれば緑色、37.5~38.4度の微熱であれば黄色、38.5~42.9度の高熱であれば赤色で表示されます。色で状態がわかるため、使いやすさにこだわりたい方に向いているでしょう。
また、計測した体温は32件まで記録しておけるので、継続的な体調管理をしたいと考えている方にもおすすめです。
アイリスオーヤマ スティックタイプ DT-104の詳細はこちら
アイリスオーヤマ DT-103
メーカー | アイリスオーヤマ |
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特徴 | ・暗闇でも光るLCDディスプレイ
・バックモニターの色が3色に変化 ・自動電源オフ機能を搭載 |
価格(税込) | 5,742円 |
販売サイト | https://x.gd/BKZux |
アイリスオーヤマのDT-103は、暗闇でも光るLCDディスプレイが備わっている非接触体温計です。わずか1秒の短時間で測定できるため、素早く体温を測りたいというときに活躍してくれます。
また、自動電源オフ機能が備わっており、使用しないタイミングでは15秒後に自動で消えます。使い終わった後の電源の切り忘れを防ぐことができるため、早い電池切れを防ぐことが可能です。
シチズン HL710H
メーカー | シチズン |
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特徴 | ・連続測定機能が備わっている ・4つのモードを搭載 ・時計機能が備わっている |
価格 | 4,180円 |
販売サイト | https://www.citizen-systems.co.jp/health/products/hl710h.html |
シチズンのHL710Hは、連続測定機能が備わっている非接触体温計です。連続で測定できるため、大人数がいる場所で検温する際にも活躍してくれます。
また、額・物体表面温度・物体表面温度連続測定・室温の4つのモードがあり、状況にあわせて使い分けることが可能です。さらに、時計機能と12回分のメモリー機能が備わっており、体温測定結果と測定日時を12回分残しておけます。
また高温アラート機能もあるため、発熱がある際には音で知らせてくれます。
dretec(ドリテック) TO-401
メーカー | ドリテック |
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特徴 | ・こめかみ測定機能 ・最大24回分の測定値を保存 ・オートパワーオフ機能 |
価格 | 3,680円 |
販売サイト | https://dretec.co.jp/medical/thermometer/to-401nwt/lang-ja |
ドリテック TO-401は、こめかみに当てて測定するため、計測のしやすさに優れています。最大24回分の測定値を保存することが可能で、記録した内容を一時的に保存しておくことが可能です。
オートパワーオフ機能となっており、電源の切り忘れ防止にも対応しています。最短1秒で測定できるため、素早く計測したいというときにもおすすめです。
IZUMIKEN IKGP300-PL
メーカー | IZUMIKEN |
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特徴 | ・静音設計
・最大32回分のメモリー機能 ・暗闇でも見やすい光る液晶画面 |
価格 | 2,080円 |
販売サイト | https://x.gd/QhgXm |
IZUMIKENは、静音設計にこだわって開発された非接触体温計です。暗闇でも見やすく光る液晶モニターが採用されており、暗い部屋でもスムーズに使えます。
また、最大32回分の記録機能が備わっているため、大人数の情報を記録したい方に向いているでしょう。
水温やミルク、食べ物なども触れずに瞬時に計測できるため、調乳したい場合や温度を確認しながら料理を出したい方にもおすすめです。
ちゃいなび SH-FR204
メーカー | ちゃいなび |
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特徴 | ・2つのモードを搭載 ・LCD表示を採用 ・ミュートボタンを搭載 |
価格(税込) | 2,980円 |
販売サイト | https://chinavi-shop.jp/products/sh-fr204 |
ちゃいなび SH-FR204は、2つのモードを搭載している非接触体温計です。体温測定モードと物体表面温度測定モードが備わっており、状況に合わせて使い分けができます。
また、暗闇でもはっきりと見やすいLCD表示が採用されているほか、消音モードで夜でも安心して使えます。赤ちゃんや子どもを起こさずに使えるので、就寝中に計測する機会が多い方に向いているでしょう。
Mediken PC816
メーカー | Mediken |
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特徴 | ・おでこまたは耳で計測可能 ・耐用年数が5年 ・自動オフ機能が備わっている |
価格(価格) | 5,680円 |
販売サイト | https://www.just-match.co.jp/PC816 |
Mediken PC816は、おでこと耳の2つの部位で計測ができる非接触体温計です。状況や目的に合わせて使い分けられるので、使い勝手が良いでしょう。
たとえば、正確に計測したい場合は耳、素早く計測したいときはおでこという使い方が可能です。
また、耐用年数が5年と長く、一度の購入で長く使い続けられます。さらに、30秒経てば自動で電源が切れる自動オフ機能を搭載しているため、切り忘れによる寿命に影響が出ません。
The Art Factory ART-C001
メーカー | The Art Factory |
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特徴 | ・かえるのカバー付き ・3色で温度帯を表示 ・最大32回分のメモリー機能付き |
価格 | 1,980円 |
販売サイト | https://x.gd/sGDo0 |
The Art FactoryのART-C001は、かえるのカバーが特徴的な非接触体温計です。カエルのカバーを使うことによって、子どもの警戒心を解きながら体温を計測できます。
36度帯であれば緑色、37度帯であれば黄色、38度帯であれば赤色で表示してくれるため、素早く温度帯の把握ができます。
また、最大32回分のメモリー機能が付いているので、継続的に体温を管理したいと考えている方にもおすすめです。
The Art Factory ART-C001の詳細はこちら
ファミドックプラス FDIR-V22
メーカー | ファミドックプラス |
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特徴 | ・医療機器認証を取得 ・バックライト付き ・サイレントモードに切り替え可能 |
価格 | 4,600円 |
販売サイト | https://x.gd/OwzqJ |
ファミドックプラス FDIR-V22は、医療機器認証を取得している非接触体温計です。バックライトが付いているため、計測した数字が見やすいでしょう。
また、サイレントモードが備わっており、赤ちゃんや子どもが寝ているタイミングで計測したい方にもおすすめです。サイズも小さいので、持ち運びのしやすさに優れています。
非接触体温計の仕組み
人の体は温かいため、赤外線「熱エネルギー」が常時放出されています。
非接触体温計は人が発する赤外線「熱エネルギー」をキャッチして、どのくらいの熱が出ているかを確認・測定するというシステムです。
ただし、表面温度しか測ることができないため、周りの温度環境によって影響を受ける可能性があるという点を考慮しておきましょう。
非接触体温計の正しい測り方
非接触体温計で測りたいときは、以下の流れで測定しましょう。
- 測る前に体温を落ち着かせる
- 室温に気をつける
- 髪や汗を避ける
- 1~5cmほど離れた位置に非接触体温計を持ってくる
- 額の中心を狙って測る
- 測定中は動かない
非接触体温計を使用する際には、1~5cmほど離れて使用するという点がポイントです。近すぎたり、離れすぎたりしていると、正確に測定できません。
また、外から帰ってきたばかりのタイミングや、お風呂上がり・運動後は体表面の温度が変化しやすいです。そのため、測る前は5~10分ほど室内で安静にして、体温が落ち着いてから測りましょう。
非接触体温計を利用するメリット
非接触体温計を利用する際のメリットは、主に6つあります。
- 感染症対策に有効
- 清潔な状態で利用・管理できる
- 測定が早く子どもにも使いやすい
- 操作性に優れている
- スマホと連携できる
- ランニングコストを抑えられる
どのようなメリットがあるか解説します。
感染症対策に有効
非接触体温計は、感染症対策に有効という点がメリットとしてあげられます。非接触体温計は、肌に直接触れずに体温が測定できるため、接触による感染リスクを低減できます。
たとえば、多くの人が集まるオフィスや、イベント会場などで活躍してくれるでしょう。新型コロナウイルス感染症などの感染力が高いウイルスでも、接触を避けるだけで、感染リスクを下げることが可能です。
清潔な状態で利用・管理できる
清潔な状態で利用・管理できるという点は、非接触体温計を利用するメリットです。一般的な体温計とは異なり、直接肌に触れないため、使用後も消毒や洗浄の手間が少なく、衛生的に使い続けられます。
たとえば、医療機関や家庭など、複数の人数で使っていく場合は、非接触体温計だと衛生状態を保ちながら測定可能です。利用する人数が多いと、非接触体温計のメリットは大きく感じられやすいでしょう。
測定が早く子どもにも使いやすい
非接触体温計を利用するメリットとして、測定が早く、子どもにも使いやすいという点があげられます。年齢が低いほど、じっとして待っているのが難しいという子どもも少なくありません。
そのため、活発な子どもの体温は、接触体温計ではなかなか計測できないケースがあります。
一方で、非接触体温計であれば測定時間が短いため、少し待っているだけで計測可能です。体温を測りたいけど、すぐに動いてしまう活発な子どもがいる家庭や、赤ちゃんがいる家庭に向いているでしょう。
操作性に優れている
操作性に優れているという点は、非接触体温計を選ぶメリットです。非接触体温計は、操作がシンプルな商品が多く、複雑な操作がありません。
たとえば、非接触体温計のなかには、スマホに差し込むだけで測定が可能になる商品もあり、接触を避けながら素早く測定可能です。
素早く計測できてシンプルで使いやすいという点から、非接触体温計はおすすめです。
スマホと連携できる
非接触体温計のなかには、スマホと連携できる機能が搭載されている商品もあります。スマホと連携することにより、日々の体温データを自動で記録・管理することが可能です。
日々の体温データを記録していくことで、体調が悪くなる状態を事前に察知しやすいでしょう。
ランニングコストを抑えられる
非接触体温計は、ランニングコストが抑えられる点がメリットです。一般的な体温計は、感染症予防として使い捨てカバーの「プローブカバー」が欠かせません。
プローブカバーを測定ごとに交換する必要があるため、計測する頻度・回数が多い場合は経済的な負担になってしまうでしょう。
一方、非接触体温計は、プローブカバーが必要ありません。そのため、何度体温を計測してもカバーを交換する必要がないので、ランニングコストを抑えることが可能です。
ランニングコストを少しでも抑えたい方は、非接触体温計をチェックしてみてください。
非接触体温計を使用する際の注意点
非接触体温計を使用する際の注意点は、以下の2点です。
- 環境温度の影響を受ける場合がある
- 取扱説明書に従った使い方が必要
それぞれの注意点について解説します。
環境温度の影響を受ける場合がある
非接触体温計は、環境温度の影響を受ける場合があるという点に注意しましょう。
たとえば、額や手首で測定する場合は、周りの環境が暑い状態だと、測定した体温も高く表示されてしまう可能性があります。
そのため、非接触体温計は、環境温度の影響を受けやすいという点を考慮して測定するようにしましょう。計測する際には、室温が安定している屋内や、冷暖房の風が当たらないような場所で計測するようにしてください。
取扱説明書に従った使い方が必要
非接触体温計は、取扱説明書に従って使用しましょう。非接触体温計によって、測定部位や測定方法が異なります。
測定方法や測定部位が本来の使い方と異なる場合、正しく測定できない可能性があります。たとえば、額専用の非接触体温計を、顔や手首に当てても正確な体温を計測できません。
そのため、非接触体温計を扱う際には、取扱説明書を事前に確認して正しい使い方を覚えましょう。
まとめ:非接触体温計で測定の効率を高めよう!
非接触体温計は素早く計測が可能で、感染症リスクの軽減や衛生的に使い続けられるという点など、多くのメリットがあります。
ただし、周りの環境の温度に影響されやすい傾向があるほか、取扱説明書に従った使用が必要です。さまざまなメリットがあるため、非接触体温計を使いたいと考えている方は、本記事でご紹介した選び方やおすすめ商品をチェックしてみてください。