犬の橈尺骨骨折(イヌノトウシャクコツコッセツ)の原因
橈尺骨は、肘の関節と手首(手根)の関節の間に存在する橈骨と尺骨の2本の骨のこと。この部分の骨が折れてしまうものを橈尺骨骨折と言う。骨折の原因は様々だが、ソファやテーブル、椅子からジャンプしたり、抱っこ中に転落することで折れるケースが多い。人の膝あたり、数十センチの高さからの落下で骨折することもある。犬の橈尺骨骨折(イヌノトウシャクコツコッセツ)の症状
人の骨折と違い、骨が完全に互い違いになるような完全骨折が大半を占める。突然「キャンッ」と鳴いて足を上げたり、触ろうとすると痛がるなどの症状が見られる。また、折れた骨の場所から先がプラプラになってしまうことも。犬の橈尺骨骨折(イヌノトウシャクコツコッセツ)の治療
完全骨折の場合、ギブスによる固定(外固定)での改善は困難となるため、内固定手術が用いられることがほとんどである。外固定の場合、曲がって骨が癒合したり(変形癒合)、骨が結合しない「癒合不全」にいたることもあるため。内固定の手術には様々な方法があるが、プレートとスクリューを用いて折れた骨同士を元の位置に整復する手術がゴールドスタンダードとされている。- 受診科目
- 犬
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獣医師から聞いた
犬の橈尺骨骨折の対処(治療)方法
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「嘘!」と思えるような高さからの落下で骨折してしまうことも
人間でいう、前腕部の(橈骨・尺骨)の骨折です。完全骨折といい、骨が完全に折れてしまった状態で運ばれてくるケースが大半で、完全骨折の場合、外科手術が適応となります。骨折で懸念されるのが、骨がくっつくのに時間がかかる癒合遅延や、骨がくっつかない癒合不全であり、もちろんケースバイケースですが、ギブスではなく外科手術が推奨されます。手術にも様々な方法がありますが、プレートによって骨を安定化させる方法がゴールドスタンダードと言われています。癒合遅延や癒合不全、あるいは感染を防ぐためにも、設備の整った整形外科専門の獣医師に相談されたほうがよろしいでしょう。
一般にプードルやチワワといった犬種に多いのですが、膝の高さくらいから落下するだけで折れてしまうケースが多々見られます。ソファくらいの高さで折れることもありますので、十分に注意していただきたいですね。