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犬の認知症(痴呆症)(イヌノニンチショウ)の原因

老化、もしくは脳梗塞や脳出血等の脳疾患などにより、脳神経細胞や自律神経が正常に機能しなくなることで起こる。生活環境や食事の改善、獣医療の進歩など、ペット周辺の環境が高まるに従い、犬の寿命はどんどんと延びている。それに比例し、認知症など老齢に伴う疾患も多く見られるようになってきている。

犬の認知症(痴呆症)(イヌノニンチショウ)の症状

徘徊や夜鳴き、尿や便の失禁、昼夜が逆転してしまう、などの行動の変化が見られるようになる。犬の認知症は11・12歳を過ぎた頃から発症すると言われる。

犬の認知症(痴呆症)(イヌノニンチショウ)の治療

犬の認知症に有効な治療薬はいまだに存在しない。徘徊や夜鳴きをやめさせるために鎮静剤等を用いることもあるが、逆に認知症を進行させてしまう恐れがあることも指摘されている。
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獣医師から聞いた
犬の認知症(痴呆症)の対処(治療)方法

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犬の高齢化に伴い『痴呆症』が増加

現在、我が国では犬も高齢化社会になっています。第二次ペットブーム(小型犬中心の人気)は今から15年〜20年前の話になり、今ちょうど14~16歳くらいの犬が多くいます。痴呆症は年齢を重ねるほど発現しやすい症状ですので、全頭の比率としてシニア犬が多い今、痴呆症はとても増えています。

人間の認知症と違って、犬はその認知度を測ることができません。そのため犬は『痴呆症』という言い方をします。また、人間における「痴呆(認知)症」の分類において、アルツハイマーと呼ばれる症状は「変性性痴呆」といって、脳神経細胞が様々な要因で委縮・脱落する事で発現します。一方、犬の場合は主に人間の「血管性痴呆」にあたる脳血管障害や血行障害によって脳細胞が器質的変化を起こす事によるものが多いといわれます。

例えば、「最近、夜はあまり寝ないでうろうろしているんですよ」、「夜、意味もなく鳴いてしまうんです。寂しいのかな?」といった相談がありますが、シニア犬の場合それは痴呆症状の1つであることが多いです。「犬にも痴呆があるんですか?」と驚かれる方もいます。人間も痴呆症の方が一人で外出し徘徊するように、犬は家の中をぐるぐると歩き回ることもありますが、歩きたいと思ってやっているわけではなく、それも痴呆症状の1つになります。

川尻 淳一 院長
SHIBUYA フレンズ動物病院 さいたま
川尻 淳一 院長
さいたま市中央区/本町東/与野本町駅
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