東京ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

受診科目

この病気について2人の医師の見解があります。

獣医師から聞いた
犬・猫のリンパ腫の対処(治療)方法

2件中1~2件を表示

飼い主さんの気づきが早期発見につながる

【多田 康祐 副院長】
リンパ腫は、血液中のリンパ球という細胞が腫瘍化することで起こる病気です。犬では体表のリンパ節が腫れて気づかれることが多く、比較的発見しやすい一方で、猫では腸や鼻、胸腔内など部分的にしか症状が出ない場合があり、飼い主さんが気づきにくいのが特徴です。いずれにしても、元気や食欲が落ちたり、体重減少が見られるなど、全身状態に影響が及ぶことは共通しています。

診断には針を刺して細胞を調べる検査を行い(細胞診)、その結果に応じて治療方針を決めていきます。基本は抗がん剤治療となりますが、リンパ腫には大別してB細胞型とT細胞型があり、効く薬と効かない薬が明確に分かれているため、正しい見極めが欠かせません。そのため細胞診の検査が必須になりますし、定期的な検診や体重チェックなど日常の観察がとても重要になります。特に猫は通院の機会が少なく発見が遅れがちですので、日々の変化に注意していただきたいと思います。

リンパ腫は一見して判断できない病気だからこそ、飼い主さんの気づきが早期発見につながります。「何か変だな」と感じた時は、迷わず病院で相談してください。早期に診断し、適切な治療を選択していくことが、犬や猫にとって大きな支えとなります。

多田 純代 院長 & 多田 康祐 副院長
アビス動物病院
多田 純代 院長 & 多田 康祐 副院長
目黒区/碑文谷/学芸大学駅
●犬 ●猫
1 PAGE 1/1 1