- 受診科目
- 犬
この病気について1人の医師の見解があります。
獣医師から聞いた
犬のアロペシアX(脱毛症X)の対処(治療)方法
1件中1~1件を表示
1 | < | PAGE 1/1 | > | 1 |
犬のアロペシアX(脱毛症X)と類似した病気を探す
- 犬の歯周病
- 犬のクッシング症候群
- 犬のケンネルコフ
- 犬のチェリーアイ
- 犬のてんかん
- 犬の外耳炎
- 犬の気管虚脱
- 犬の股関節形成不全
- 犬の甲状腺機能低下症
- 犬の骨折
- 犬の子宮蓄膿症
- 犬の耳血腫
- 犬の腎臓病
- 犬の中耳炎
- 犬の腸閉塞
- 犬の糖尿病
- 犬の乳腺腫瘍
- 犬の膿皮症
- 犬の肺炎
- 犬の肺水腫
- 犬の白内障
- 犬の皮膚病
- 犬の肥満細胞腫
- 犬の鼻炎
- 犬の膝蓋骨脱臼
- 犬の貧血
- 犬の緑内障
- 犬の膀胱炎
- 犬の膵炎
- 犬の認知症(痴呆症)
- 犬・猫の異物誤飲
- 犬・猫のがん
- 犬・猫の外耳炎
- 犬の角膜潰瘍
- 犬の外耳道炎
- 犬の僧帽弁閉鎖不全症
- 犬・猫の心臓病
- 犬の前十字靭帯断裂
- 犬の外耳炎・中耳炎
- 犬猫の歯周病
- 犬の心臓病
- 犬猫のアレルギー性皮膚炎
- 犬の肝疾患
- 犬の破折
- 犬の常同障害
- 犬・猫のけいれん発作
- 犬の嘔吐
- 犬の胆泥症・胆石症
- 犬の不整脈
- 犬の胆嚢粘液嚢腫
- 犬・猫の嘔吐癖
- 犬の橈尺骨骨折
- 犬の肝細胞がん
- 犬・猫の腎臓病
- 犬の脾臓腫瘍(血管肉腫)
- 犬のドライアイ[乾性角結膜炎]
- 犬・猫の椎間板ヘルニア
- 犬の根尖膿瘍
- 犬・猫の中毒
痒くないのに毛が抜けていく
犬のアロペシアX(脱毛症X)という病気をご存知でしょうか。アロペシアXは、 毛の生え変わるサイクルが止まってしまい、痒みがないのに毛が抜けていく皮膚病のひとつです。特にポメラニアンやトイプードル、シベリアンハスキー、チワワやパピヨンなど特定の犬種で発症することが知られています。アロペシアXは、毛が生え変わるサイクルが止まってしまうことで脱毛していきます(毛周期停止)。この毛周期停止が起こる原因は、まだ明らかになっていませんが、最近の研究ではある特定の遺伝子やホルモンが関わっていることが示唆されています。
この病気は、2~4歳の若齢で発症することが多く見られます。脱毛は、首回りや太ももの裏側から徐々にはじまり、最終的には頭部と四肢以外の体全体の毛が左右対称に脱毛していきます。脱毛の進行には個体差があり、1年かけて徐々に脱毛していくこともあります。そして、毛が薄い、あるいはないので、皮膚が黒くなる、また、乾燥肌(ドライスキン)や皮膚のバリア機能低下による膿皮症を併発することもあります。
アロペシアXは原因が分かっていないため、こうすれば治るという治療法ははっきり分かっていませんが、以前より治療の選択肢の幅が広がってきています。まず、身体の中からのケアとして、サプリメントやホルモン療法が挙げられます。外からのケアとしては、入浴やブラッシング、マッサージなどで皮膚を刺激しながら、皮膚バリア機能低下を防ぐために保湿することなどで、発毛を促します。
その他の治療法として、細い針(マイクロニードル)で皮膚に刺激を与える事で細胞を活性化させ、発毛を促す療法もあります。これは痛みを伴いますので、局所/全身麻酔が必要となります。
治療は一般的に長期に渡り、ひとつの治療を2~3カ月程度試して反応がみられなければ次の治療に切り替えていきます。また、アロペシアXは、ホルモンの異常によって発症する可能性もあるため、去勢・避妊手術を行うこともあります。