母指CM関節症の原因・症状とは?
【受診科目】
- 整形外科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
母指CM関節症の原因・症状・治療方法
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近年では再生医療など、新しい選択肢も
母指CM関節症は、親指の付け根にある関節に生じる変性疾患で、特に日常生活で手をよく使う方に多くみられます。親指は他の指と異なり、曲げ伸ばしだけでなく、ひねる・つまむといった複雑な動きが可能で、その分、関節には大きな負担がかかります。実際に、物をつまむ動作では他の指の数倍から十倍以上の力が集中するとされ、長年の使用によって関節に負荷が蓄積していきます。
発症の過程としては、まず靭帯が緩むことで関節が不安定になり、炎症が起こります。その後、関節がわずかにずれる「亜脱臼」の状態となり、骨同士がこすれることで軟骨がすり減り、変形へと進行していきます。症状としては、親指の付け根の痛みや腫れに加え、関節が外側に突出して見えるなどの変形がみられることもあります。ペットボトルの蓋を開ける、瓶をひねる、爪を切る、鍋を持つといった動作で痛みを感じるのが特徴です。
治療は段階に応じて行われ、初期には安静や湿布、内服薬、手のリハビリテーションなどで炎症の軽減を図ります。それでも改善が難しい場合には手術が検討され、靭帯の再建や関節の固定、骨の調整など、状態に応じたさまざまな方法が選択されます。さらに近年では、再生医療や簡易動注治療といった新しい治療法も選択肢として登場しており、手術に抵抗がある方や入院が難しい方にとって、有効な手段となり得ます。こうした多様な治療の中から、症状や生活背景に応じた方法を選ぶことが重要とされています。
山川クリニック
山川 智之 院長
- 杉並区/和泉/方南町駅
- 整形外科 ●リハビリテーション科 ●外科 ●内科
親指を動かした時に生じる痛みの正体とは?
母指CM関節症とは、親指の付け根にある関節(CM関節)に生じる疾患で、主にビンの蓋など比較的大きなものを把持した際に親指の付け根に痛みを感じるのが特徴です。最初のうちは動かした際に痛みを感じますが、病状が進行してくると安静時も痛みを感じるようになります。
原因としては、加齢による変化が大きく関与しており、母指の酷使やケガが影響することもあります。
診断は、実際に患部に触れて痛みの部位を確認する触診と、レントゲン検査によって行います。画像上では、関節の隙間が狭くなっている(関節軟骨の摩耗)、関節がわずかに外側にずれている(亜脱臼)といった特徴があります。
治療は、母指CM関節が亜脱臼(外側にずれ)、不安定性(関節がグラグラしている)がある方には、まず適切なサポーターを装着します。また、痛みが強い方には投薬や関節内へのステロイド注射などで痛みの軽減を図ります。あわせて、関節の安定性を高めるためのリハビリテーションを行い、関節がずれにくくなるような筋力強化の運動療法を取り入れていきます。こうした保存療法で改善が見込めるケースも多く、症状に応じて段階的に対応していきます。さらに近年では、PRP(多血小板血漿)を用いた再生医療も選択肢の一つとして取り入れられており、組織の修復を促しながら、リハビリの効果を高める治療として活用されています。
母指CM関節症やへバーデン結節といった指の変形性関節症に対する治療は、痛みを改善することを目的としており、外観上の変形を美容的に改善させる訳ではないことには注意が必要です。
志村三丁目駅前ねもと整形外科
根本 高幸 院長
- 板橋区/志村/志村三丁目駅
- 整形外科 ●リハビリテーション科 ●リウマチ科