上腕骨外側上顆炎の原因・症状とは?

上腕骨外側上顆炎(ジョウワンコツガイソクジョウカエン)の原因

上腕骨外側上顆炎は「テニス肘」とも呼ばれ、テニス愛好者に多くみられる病気と言われる。はっきりした原因は分かっていないものの、加齢によって肘の腱がもろくなることで発症すると考えられる。

上腕骨外側上顆炎(ジョウワンコツガイソクジョウカエン)の症状

テニスのラケットを振るように手をひねったり、ものを持ち上げたりする動作を繰り返すことで肘の外側の部分に負担がかかり、痛みを生じる。タオルや雑巾などを絞るなど日常的な動作で痛みを感じる一方、安静時には痛みを感じないことが多い。

上腕骨外側上顆炎(ジョウワンコツガイソクジョウカエン)の治療

患者の状態に応じて、保存療法または手術療法が選択される。保存療法では患部の安静を保ちつつ、装具の着用やストレッチなどが行われる。痛みが強い場合は湿布をしたり、ステロイド注射で痛みをやわらげたりすることもある。保存療法を一定期間行っても症状が改善しない場合は手術が検討され、内視鏡手術または皮膚切開を伴う手術のいずれかが選択される。

【受診科目】

  • 整形外科

2人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
上腕骨外側上顆炎の原因・症状・治療方法

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「テニス肘」「ゴルフ肘」と言われる疾患。最近ではパソコンによるものも

上腕骨外側上顆炎とは、一般に「テニス肘」と呼ばれるものです。私もテニスをしていたのですが、バッグハンドを打つ時、手首を固定すると肘の外側に力が入りますよね。その繰り返しによりオーバーユースを起こし、腱鞘炎が起こるのが上腕骨外側上顆炎です。最近はテニスだけではなく、テレワークなどでパソコン作業をする方もこの疾患になっているように思います。長時間、同じ姿勢を強いられていることからかと思われます。
治療については、ストレッチやアイシングがあり、外用薬や局所麻酔、ストロイド注射があります。また筋膜リリースを行う場合もあります。それで治らないケースでは、問題のある腱を切断する手術が選択肢となります。休みなく繰り返し、使い過ぎることが大きな要因となる疾患ですので、時々ストレッチを挟むのが予防のためにもいいでしょうね。

阿部 瑞洋 院長

阿部整形外科クリニック

阿部 瑞洋 院長

  • 三鷹市/野崎/武蔵境駅
  • 整形外科 ●リハビリテーション科

テニス肘用のサポーターの使用も有効

テニス肘は、正式には上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と呼ばれる疾患です。テニスをする人に多く見られるので「テニス肘」という通称で一般に知られていますが、実際には主婦の方や、手を使う作業をする人に多く見られます。
肘の外側の痛みが主症状であり、物を下から上に持ち上げたり、ドアノブを回したり、タオルを絞ったりする際に、上腕部を捻る動作によって骨の膜が引っ張られ、炎症が起こると考えられています。パソコンなど、指を使う作業で症状が起こることもあります。
治療としては、安静にすることが基本となり、ストレッチや電気療法、リハビリテーションも併用されます。それで症状が改善しない場合、ステロイド注射が適用とされることもあります。改善まで時間が掛かるケースもありますが、ほとんどの人はそうした処置で良くなっていきます。テニス肘用のサポーター(バンド)で保護することも有効な手段の1つです。

櫻井 茂樹 院長

櫻井整形外科

櫻井 茂樹 院長

  • 大田区/久が原/久が原駅
  • 整形外科 ●リハビリテーション科
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