志村三丁目駅前ねもと整形外科
根本 高幸 院長の独自取材記事
地域医療と手外科の専門性を両立。痛みに寄り添う地域の整形外科
根本 高幸 院長ネモト タカユキ
東京慈恵会医科大学医学部 卒業。同大学整形外科学講座に入局。東急病院整形外科、東京都職員共済組合青山病院 整形外科 勤務を経て、米国ルイビルKleinert Kutz Hand Care Center 留学。帰国後は太田総合病院 整形外科・手外科センターに長年に渡って勤務し、2024年に『志村三丁目駅前ねもと整形外科』を開院(都営三田線「志村三丁目駅」より徒歩0分)。
スポーツをきっかけに整形外科、そして手外科の道に
整形外科を選んだ理由は、もともとスポーツが好きだったことが大きいですね。学生時代にはバスケットボールに親しみ、自然と外傷や身体の仕組みに興味を持つようになりました。その流れで整形外科に進み、さらに細かい作業が好きだったことから、手外科という分野に魅力を感じるようになったのです。
大学病院の一般外来では膝・肩・腰などの変性疾患から外傷まで、専門外来では手外科を担当し、最も関心のあった顕微鏡下の繊細な手術も行っていました。その後、アメリカ留学も経験しながら研鑽を重ね、太田総合病院では約20年にわたって手外科手術および整形外科全般の診療に従事してきました。手術から保存療法まで幅広く携わる中で、患者さん一人ひとりにとって最適な医療とは何かを考え続ける日々を送ってきたのです
そして2024年、『志村三丁目駅前ねもと整形外科』を開院いたしました。開業の地として志村三丁目を選んだのは、かつてこの地域に住んでいたことや、医局からの派遣で長くこの地の医療に関わってきた背景があったからでした。地域性を理解している場所で医療を提供したいという思いがあり、駅から近い利便性も含め、通いやすく相談しやすい環境であることから、この地を選びました。
地域医療と専門医療の両立を志して
当院は地域のかかりつけ医として日常的な症状に対応しながら、手外科という専門性を活かし、より専門的なお悩みにも応えられる体制を整えています。
来院される患者さんはどちらかと言えばご高齢の方が多く、腰や膝の痛みといった加齢に伴う症状が中心となっています。一方で、いわゆる四十肩・五十肩や更年期女性の手指の不調など40〜50代の方も多く来院されています。手の不調や手の痛みは比較的若い世代に多く、更年期障害や仕事・日常生活の中での負担、あるいはスポーツ外傷などが原因となるケースが多いです。手は日々使う部位だからこそ、小さな不調でも生活の質に大きく関わってきます。
触れて診ることを大切に ー痛みの本質を見極める ー
診療で大切にしているのは、実際に患部に触れて状態を確認することです。レントゲン画像だけではわからない情報も多く、どこに触れると痛みが出るのか、どの動きで症状が現れるのかを丁寧に把握することが重要であると考えています。
また、患者さんの生活背景についても伺うようにしています。仕事や日常動作の中に原因が潜んでいることも多く、それを踏まえたアドバイスを行うことで、症状の改善や再発予防につながります。
診療時間には限りはありますが、その限られた時間の中で必要な情報を的確に捉え、出来るだけ納得できるような丁寧な診療を心がけています。
連携体制と多角的アプローチで支える「手外科」の専門診療
治療においては、投薬やリハビリや注射といった保存療法を基本としています。その上で、より詳細な評価が必要な場合には、画像センターと連携してMRI検査を行っています。外部の画像診断センターとスムーズに連携することで、必要な検査を適切なタイミングで受けていただける体制を整えています。
また、手術が必要と判断した場合には、大学病院や関連病院など医療連携先へ速やかにご紹介しています。手術を行うかどうかの判断も含めて専門医と連携し、その後の保存療法やフォローは当院で行うなど、継続した診療ができるよう心がけています。
専門である手外科の分野では、ヘバーデン結節や母指CM関節症といった指の変形性関節症の患者さんが多く来院されます。こうした疾患の患者さんは診断のみで治療されていないことも多く、痛みが続く場合には積極的な治療が必要です。これまで手外科に携わってきた経験から、投薬やテーピング指導、装具療法、リハビリテーションなど、多角的にアプローチすることで症状の軽減につながるケースも多いと感じています。
特に母指CM関節症では運動療法が有効な場合も多く、作業療法士(ハンドセラピスト)と連携しながら、個々の状態に応じたリハビリを行っています。動かし方がわからない方には、実際に患部を動かしながら指導することで、無理なく改善を目指していきます。
また、患者さんの希望によってはステロイドの関節内注射や再生医療といった選択肢もあります。PRP療法は指の関節にも応用可能で、手術以外の新たな治療手段として今後さらに活用していきたいと考えています。
これまで手術を数多く経験してきたからこそ、保存療法で対応できる段階と、手術を検討すべき段階の見極めを大切にしています。無理に一つの方法に偏るのではなく、患者さんにとって最適な選択肢を、その時々で提案していくことを心がけています。
これから受診される患者さんへ
当院は、気軽に通えるかかりつけ医として、また手外科の専門クリニックとして、両方の役割を大切にしています。痛みや違和感があったときに、まず相談できる場所としてご利用いただければと思います。
痛みは「急に出た」と感じることが多いものですが、実際には少しずつ進行していることも少なくありません。日頃からストレッチや体のケアをしていないことで、気づかないうちに状態が悪化しているケースもあります。早い段階で自分の体の状態を知り、適切に対処することが大切です。少しでも違和感があれば、無理をせずご相談ください。
健康寿命を延ばすためにも、ご自身の体に目を向けることが重要です。地域医療と専門医療のバランスを大切にしながら、皆さんの健康を長く支えていければと考えています。
※上記記事は2026年3月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
根本 高幸 院長MEMO
- 出身地:
- 千葉県
- 出身大学:
- 東京慈恵会医科大学
- 趣味・特技:
- バスケット、ジムトレーニング
- 好きな音楽:
- インストルメンタル、フュージョン
- 好きな場所:
- 公園
- 座右の銘:
- 「決して諦めず努力を続ける」