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PMS(月経前症候群)(ピーエムエス)の原因

はっきりとした原因は解明されていないものの、黄体期(排卵から月経までの間)に女性ホルモンの分泌が急激に減少することが要因の一つとされる。女性ホルモンの低下により、脳内のホルモンや神経伝達物質に異常をきたすと考えられるが、原因は一つに限らないと言われる。

PMS(月経前症候群)(ピーエムエス)の症状

いらいら・不安・集中力の低下・睡眠障害などの精神神経症状のほか、食欲不振・過食・めまい・のぼせなどの自立神経症状、頭痛・腹痛・腰痛・乳房の張りなどの身体的症状が現れる。中でも精神状態が著しく悪化している場合は、月経前不快気分障害(PMDD)との診断がつく場合もある。

PMS(月経前症候群)(ピーエムエス)の治療

症状の程度や患者の状況に応じた治療が行われる。薬による治療では、低用量ピルによるホルモン療法のほか、漢方薬による治療が選択されることもある。PMSの症状をやわらげるためにはマグネシウムやカルシウムを摂ることを心がけ、アルコール、カフェイン、喫煙は控えるのが良いとされる。
受診科目
婦人科

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医師から聞いた
PMS(月経前症候群)の対処(治療)方法

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月経前の女性ホルモンの急激な変動が原因。症状と生活スタイルに合った漢方薬で緩和を。

PMSとは月経前症候群とも呼ばれ、生理前の時期に出る不定愁訴のことで、頭痛・便秘・下痢・肩こり・肌荒れ・むくみ・情緒不安定など、人によってさまざまな身体的・精神的な症状が出ます。PMSに精神的な困難さが顕著になったものをPMDDすなわち月経前不快気分障害と呼びます。これらは、排卵後に「エストロゲン」「プロゲステロン」という女性ホルモンの急激な変動により起こります。生理が始まるとともに楽になることが多いのですが、平均28日~40日周期でやってくる症状は生活に支障をきたすため、酷いケースですと痛み止めや抗うつ剤などで和らげたいと考える患者さんがほとんどです。西洋医学であれば、主にピルや抗うつ剤を処方するところを、東洋医学では漢方によるアプローチをしていきます。当院では、患者さんの症状に合わせたオーダーメイド治療なので、例えば、血の巡りが悪いもしくは血が汚れている「汚血(おけつ)」が原因であれば、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、温経湯などの駆於血剤を処方するというような治療をしていきます。汚血→精神不安が伴えば、理気作用のある半夏厚朴湯、抑肝散化凍皮半夏、香蘇散、手足の冷えには当帰四逆加呉茱萸生姜湯、胃腸機能には六君子湯エキス顆粒、生理痛・排卵痛は芍薬甘草湯エキス顆粒など。生理周期による不快症状は、成人女性のみならず成長期のお子様も経験することなので、よりいっそう慎重になるのではないでしょうか。漢方は副作用が少なく、長期的なスパンでみると免疫力の向上や体質改善も期待できるので、どんな些細なことでもご相談ください。悩んだままで過ごすことが、最も女性ホルモンに悪影響ですから。

齋藤 竜太郎 院長
東西医学ビルクリニック
齋藤 竜太郎 院長
さいたま市中央区/上落合/大宮駅
●内科 ●心療内科 ●皮膚科 ●アレルギー科 ●整形外科 ●婦人科
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