舌の癖の原因・症状とは?

舌の癖(シタノクセ)の原因

アレルギーや鼻咽腔疾患をはじめ、精神的要因や口呼吸、指しゃぶりなどの癖、歯列不正などのさまざまな要因が組み合わせっておこると考えられている。

舌の癖(シタノクセ)の症状

口をポカンと開けて上下の歯の間に舌が出ていたり、 飲みこむときに舌をつき出し、歯を押すような癖のこと。話そうとするとすき間に舌が入ってしまうために、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌足らずな発音になることがある。

舌の癖(シタノクセ)の治療

MFTと呼ばれる口腔筋機能療法がおこなわれる。

【受診科目】

  • 矯正歯科
  • 小児歯科

3人の医師がこの病気について述べています

歯科医師に聞いた
舌の癖の原因・症状・治療方法

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舌の癖が歯並びを悪くし、矯正治療にも妨げになってしまう

舌癖とは、文字通り舌の癖のこと。舌は本来、上あごにくっついているのですが、様々な要因で下がってしまうことがあります。そのため、下の前歯を押してしまったり、噛んでしまったりということが起こるのです。「開咬(オープンバイト)」を例にしましょう。指しゃぶりが長かったりすると、舌を上に上げられませんから、それで舌が前に出てしまい、お口が開いてしまうのです。舌癖は、矯正治療では大きな問題となります。なぜなら、治療を終えてもその癖が残っていると、歯並びが元に戻ってしまう可能性があるからなのです。治療としては、矯正治療の1つである口腔筋機能療法、いわゆる「舌の筋トレ」があります。筋力がなければ、正しい位置に舌を上げることはできませんから、その筋力をつけ、正しいポジションに舌を置けるようにするものです。口腔筋機能療法を続けていくと発音も良くなりますし、むせてしまうといったことも改善されていきます。小さい頃にこれをおこなえば、機能が整っていくことで形態も整っていきますから、歯並びが良くなることも期待できるのです。

船木 誠子 院長

ふなき矯正歯科経堂クリニック

船木 誠子 院長

  • 世田谷区/経堂/経堂駅
  • 矯正歯科

舌のトレーニングが二重顎など、見た目の改善につながることも

舌の位置が常に下の歯に当たっている状態と言いましょうか。舌は上顎のスポットと呼ばれる部分に接しているのが通常の状態です。ところが、いわゆる幼児嚥下がそのまま残っている状態と言いましょうか、舌を前に出さないと飲み込むことができなくなります。要因としては、舌の筋力が足りてないことが考えられ、舌が正常な位置にないことで、すきっ歯や受け口、オープンバイトなどの症状が見られるようになります。

舌の癖を矯正するには、トレーニングによって習得することが一番の方法です。当院でも矯正治療中の方で、舌が下に落ちている場合は、治療と並行してトレーニングを行なっています。これにより矯正治療の後戻りを防ぐといった効果も望めますが、二重顎がとれたり、雰囲気自体が変わりますので、舌の癖を指摘されたことのある方はぜひトレーニングに取り組むことをお勧めします。

セレスタ 麻里子 院長 & 嘉住 奈美 歯科医師

渋谷F&B矯正歯科・東京

セレスタ 麻里子 院長 & 嘉住 奈美 歯科医師

  • 渋谷区/松濤/渋谷駅
  • 矯正歯科 ●歯科

舌が正しい位置にないと、様々な弊害が起こる

原因は、指しゃぶりや口呼吸、低位舌、歯並びや顎の不十分な成長などにより、正しい舌の位置を保てなくなること、精神的要因などがあります
症状としては、異常嚥下癖やろう舌癖などがあり、異常嚥下癖(逆嚥下)は飲み込み(嚥下)の際に、舌が前方に突出し、前歯を外に押してしまったり、その影響で口唇や頬の筋肉に異常に力が入ってしまったりします。ろう舌癖は意識的、無意識的に舌で歯を押してしまったり、歯の隙間やかみ合わせの隙間に舌を入れて押してしまったりします。
どちらも本来の舌の正しい位置を維持できなくなり、舌の正しい位置で安定しないことにより、引き起こされます。
鼻づまりなどで、舌の正しい位置(上あごの前歯の後ろの歯茎に舌先が合わさり、上あご全体と舌の表面が合わさった状態)が維持できないと低位舌と呼ばれる状態になり、上あごの成長の妨げになり、異常嚥下癖なども起こり、顎の成長不良とともに歯並びも悪くなります。そうなると余計に正しい舌の位置が保てなくなり、顎の成長と歯並びはさらに悪くなっていきます。歯列不正の根本的な原因はここにあります。
舌癖の治療は、口腔筋機能療法ですが、子供さんの時期に、早くからこの口腔筋機能療法を行うことで、上あご下あごの成長を正しく修正し、きれいなお顔の成長と顎の成長を助けることができます。

松田 一弘 院長

清澄白河MIOs歯科クリニック

松田 一弘 院長

  • 江東区/平野/清澄白河駅
  • 歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
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