小児歯科矯正の原因・症状とは?

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2人の医師がこの病気について述べています

歯科医師に聞いた
小児歯科矯正の原因・症状・治療方法

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小児矯正を始めるベストのタイミングは??

日本矯正歯科学会では、小児矯正を始めるタイミングとして「上下の前歯が永久歯に生え変わってきてから」を推奨しています。年齢でいうと6〜7歳頃が目安です。
小児矯正の「一期治療」は、永久歯がすべて生え揃う前、つまり12〜13歳頃までが治療期間となります。ただし、受け口傾向のあるお子さんの場合は、身長が止まる15歳頃まで経過を見ながら治療を進めていくこともあります。
乳歯列期の段階でも、「永久歯が生えるスペースが足りなそう」といった予測はある程度可能です。しかし、小児矯正の目的は、単にスペースを作ることではありません。
小児矯正の本来の目的は、「顎の成長を適切にコントロールすること」にあります。
すべての歯が永久歯に生え変わってから、最終的な噛み合わせを整える本格的な治療(二期治療)を行うことになります。

上下の前歯が永久歯に生え変わると、オーバージェット(前歯の前後的な距離)や、オーバーバイト(かみ合わせの深さ)、歯冠幅径(歯の横幅)などが見えてきます。また、この時期は第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始めるタイミングでもあるため、奥歯の前後的なかみ合わせも把握でき、矯正治療において非常に重要な正確な分析・診断が可能になる時期です。
乳歯列期に見られる反対咬合(受け口)や切端咬合(上下の歯がちょうど先端でかみ合う状態)を心配される親御さんも多くいらっしゃいます。ですが、実はこの時期の反対咬合の約半数は、自然な永久歯の生え変わりによって正常なかみ合わせになるといわれています。
もちろん、中には乳歯列の段階で明らかに顎のバランスが崩れているケースもあります。ただし、すべての受け口が早期治療を必要とするわけではありません。
一方で、奥歯がかみ合っていない交叉咬合や、一部の歯だけが過度に干渉しているようなケースは、早めの対応が必要になる場合もあります。

矯正治療は、「始める時期」がとても重要です。成長期だからこそできる治療があり、その時期を見極めるためにも、まずは矯正相談にいらしてください。
顎の発育を正しく導くことは、将来の負担を減らすことにもつながります。
「噛む・話す・笑う」——一生使う大切な機能を、お子さまと一緒に育てていきましょう。

末石 奈保 院長

矯正歯科クリニック三田赤羽橋

末石 奈保 院長

  • 港区/三田/三田駅
  • 歯科 ●矯正歯科

乳歯と永久歯が混在する時期に。小児歯科矯正の「第三の選択肢」とは?

通常の小児歯科矯正は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行われる「第一期」と、永久歯が生えそろってから行う「第二期」の大きく2つに分けられます。第一期では、拡大床などを用いて永久歯がきれいに並ぶよう萌出スペースを確保し、第二期では実際に歯を動かして歯並びを整える治療を行います。

こうした従来の小児矯正と違い、当院では顎の成長発育を目的とした「発育矯正」による治療を行っています。これは拡大床などの歯列の二次元的な拡大だけでなく、顎の成長発育を誘導することにより三次元的に治療を行う方法です。この方法により歯列の治療だけでなく調和した顔貌を得ることができます。そしてこの治療は小学校卒業から中学校入学辺りの「12歳臼歯」が生えるまでに動的治療が終了するので治療期間が大幅に短縮されます。
お子さんの歯並びに不安がある方は、こうした治療法も検討してみるとよいでしょう。

松田 大輔 院長

辻堂ステラ歯科

松田 大輔 院長

  • 藤沢市/辻堂/辻堂駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
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