気管支喘息の原因・症状とは?

気管支喘息(キカンシゼンソク)の原因

気道の粘膜が慢性的な炎症をおこすもの。アレルギーが原因で発症するアトピー型と、かぜやインフルエンザなどのウイルス、タバコの煙、ストレスなどを原因とする非アトピー型とに分けられる。

気管支喘息(キカンシゼンソク)の症状

呼吸をするたびごとにのどがヒューヒュー、ゼーゼーと鳴り、呼吸困難になる。咳や痰をともない、発作は夜半から早朝にかけておこりやすい。

【受診科目】

  • 呼吸器内科
  • アレルギー科

5人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
気管支喘息の原因・症状・治療方法

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継続的な治療で喘息発作を未然に防ぐことが基本的な考え方

喘息とは咳や痰、呼吸困難などの症状が現れる病気で、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)や咳、呼吸困難などが発作的に生じては治まる「喘息発作」を繰り返し起こすことが特徴です。喘息の原因はさまざまにあり、アレルギーのほかに風邪などのウイルス感染、大気汚染、花粉などが挙げられます。花粉が原因の場合は、できる限り花粉を排除することで一定の予防効果が期待できますが、基本的には継続的な治療によって喘息発作を予防することになります。

喘息の治療では基本的に吸入薬を使用しますが、時に注射製剤が選択されることもあります。こうした治療は町のクリニックで対応可能ですが、一定期間治療を続けても改善がみられない場合は何らかの病気が隠れている可能性も否定できません。このようなケースではCT検査などで原因を特定し、原因に合わせた治療が行われることが一般的です。

高木 誠 院長

コスギコモンズクリニック

高木 誠 院長

  • 川崎市中原区/小杉町/武蔵小杉駅
  • 内科 ●呼吸器内科 ●脳神経外科

年齢を問わず発症する可能性のある疾患

長引く咳の原因が喘息とわかると、ほとんどの方が驚きになります。喘息というと、小児ぜんそくのイメージが強いからかもしれません。しかし、実は喘息の好発年齢(病気にかかりやすい年齢)には2つの山があります。一つは小児。そしてもう1つが5、60歳代。喘息は年齢を問わず発症しうる病気なのです。
喘息には特徴的な症状があります。風邪の後に咳が長引くこともそうですし、お天気が悪い時に咳が出たり、苦しさを感じることもあります。これは季節の変わり目にも起こる症状ですね。それから、日中はさほどでもないのに、夜寝る時にひどくなるケースも多く見られます。環境要因を含め、症状が当てはまる方については、呼気NO検査が用いられます。呼気NO検査とは、呼気中の一酸化炭素濃度を測定するもので、正常値は15以下ですが、喘息に罹っている人はこの数値が40、50にまではね上がることが多いのです。
難しいのは、数値が低いからといって「喘息ではない」と必ずしも言い切れないことです。喘息のほとんどがNOの上昇する好酸球優位型ですが、非好酸球優位型(NO上昇のない)も存在するからです。診断は難しいものになりますが、そこにこそ、呼吸器内科医としてのキャリアが問われると思っています。
喘息だとわかれば、患者さんは対処のしようが出てきます。その意味において、診断が確定することは非常に重要で、かつ大きなメリットとなるでしょう。

白石 英晶 院長

はる内科・呼吸器内科 門前仲町院

白石 英晶 院長

  • 江東区/富岡/門前仲町駅
  • 内科 ●呼吸器内科

なかなかよくならない喘息に新たな治療法が登場

遺伝、アレルギー、環境因子などさまざまな要因で生じる喘息は、その症状も多岐にわたります。喘息の症状の代表的なものは咳で、ぜーぜー・ひゅーひゅーといった喘鳴(ぜんめい)が起こるほか、痰が多くなったり喉がイガイガするような感じがあったりします。

喘息の治療薬は内服薬と吸入薬が一般的ですが、最近になって注射製剤も登場しています。これにより、これまでなかなか効果を実感できなかった方にも治療の道筋が見えてくることを期待しています。

藤松 孝旨 院長

ふじまつ内科・呼吸器クリニック

藤松 孝旨 院長

  • 逗子市/逗子/逗子駅
  • 内科 ●呼吸器内科 ●アレルギー科

喘息は咳が治まっても「治った」わけではない?

気道に炎症が起こることで咳や息苦しさが生じる「喘息」には、大きく分けてアレルギー性と非アレルギー性のものがあります。夜間に咳が続く場合は、喘息が強く疑われます。とはいえ喘息の診断は非常に難しく、血液検査でアレルギーの有無を確認するのはもちろん、きめ細やかな問診が重要になります。

喘息は慢性疾患であり、吸入ステロイド薬などを使って症状を上手にコントロールすることが治療の第一選択です。患者さんの中には、薬で症状が治まると「治った」と勘違いして治療を中止してしまう方もいらっしゃいます。しかし、喘息は発作を繰り返すうちに重症化し、治療薬が効きにくくなることがあります。そのため、医師の指示に従って継続的に治療を続けていくことが大切です。

立盛 崇裕 院長

東川口けやき通り内科・呼吸器内科クリニック

立盛 崇裕 院長

  • 川口市/戸塚/東川口駅
  • 呼吸器内科 ●内科

重症喘息に対しての生物学的製剤に注目が集まっている

喘息は2型(Type2)喘息と非2型喘息に大きく分類されます。2型喘息は血中の好酸球、2型ヘルパーT(Th2)細胞や2型自然リンパ球(ILC2)などが原因となり、気管支に炎症が起こり喘息が誘発されます。一方、非2型喘息はこれらの関与が少ないと言われています。非2型喘息の原因として代表的なのはアトピー性皮膚炎合併の喘息です。
先ずは、検査(血液検査や呼吸機能検査など)で何が喘息の原因となっているかを調べることが重要です。なぜなら原因により治療法が変わってくるからです。
近年、重症喘息に対しての生物学的製剤が注目を浴びています。
従来の吸入薬を中心とした治療に生物学的製剤を組み合わせることで、重症喘息の改善が期待されます。ただし、生物学的製剤は高価であり、また前述した喘息の型によって使い分ける必要があります。
もし、喘息でお悩みであり、生物学的製剤に興味がある方は経験豊富な呼吸器内科医の受診をオススメします。

大江 俊太郎 院長

世田谷おおえ内科・呼吸器クリニック上北沢駅前院【2025年12月1日開院予定】

大江 俊太郎 院長

  • 世田谷区/上北沢/上北沢駅
  • 内科 ●呼吸器内科 ●感染症内科 ●アレルギー科 ●小児科
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