逆流性食道炎の原因・症状とは?

逆流性食道炎(ギャクリュウセイショクドウエン)の原因

胃酸を含む胃中の内容物が食道に逆流し、炎症が生じるもの。逆流が生じる大きな要因として、肥満や便秘などがあげられる。また加齢により背骨が曲がると下部食道括約筋が緩んで胃中の圧力が高くなり、逆流を起こしやすくなると言われている。

逆流性食道炎(ギャクリュウセイショクドウエン)の症状

内視鏡検査で上部食道粘膜に潰瘍やただれが認められるものを言う。胸やけや胸痛などの症状を呈し、悪化すると食道狭窄などが起こる。長期化した食道炎は食道腺がんの主要原因になると見られている。

逆流性食道炎(ギャクリュウセイショクドウエン)の治療

胃酸分泌抑制剤などの薬物療法が用いられる。同時に、刺激物を避ける、飲酒を控える、禁煙など、生活習慣に気をつけることが大切。逆流性食道炎が繰り返され、また食道狭窄が強い場合には手術も選択肢にあがる。

【受診科目】

  • 消化器内科

6人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
逆流性食道炎の原因・症状・治療方法

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食生活を含めた生活習慣を見直すことが症状の改善につながる

逆流性食道炎とは文字どおり、胃酸が食道に逆流することによってさまざまな症状が現れる病気です。私たちの胃は粘液で保護されていますから、たとえ胃酸にさらされても問題はありません。一方で無防備な状態の食道に胃酸が流れ込むと、胸やけなどの不快感や空咳(乾いた咳)といった症状がみられるようになります。

逆流性食道炎の原因は、胃と食道の間の筋肉が緩み、胃酸が食道のほうに上がってしまうことだと考えられます。肥満の方やしゃがんだ姿勢で作業することが多い方に多くみられ、飲酒習慣がある方、脂っこい食べ物や辛い食べ物が好きな方なども発症しやすい傾向があります。そのため予防法としては、こうした生活習慣を見直すことに加え、胃酸の逆流を防ぐ意味から「ベストを強く締めすぎない」「寝るときは体の右側を下に」といったことを意識していただくとよいでしょう。

豊田 仁 院長

豊田クリニック

豊田 仁 院長

  • 草加市/柿木町/蒲生駅
  • 内科 ●外科 ●消化器内科 ●リハビリテーション科

胸やけ・げっぷなどを引き起こす「逆流性食道炎」とは……?

逆流性食道炎は、胃で消化されるはずの食べものや胃液が食道に逆流することで、胸やけ・げっぷなどを引き起こす病気です。朝起きたときに口の中が苦い感じがしたり、飲み込むときにつかえる感じがあったり、口臭や咳が生じることもあります。原因としては、お酒を飲みすぎたり、辛いもの・脂っこいものを取りすぎたり、早食い、暴飲暴食、ストレスなどさまざまなものが考えられます。

治療に関しては、胃酸を抑える薬が処方されることが一般的ですが、状況に応じて胃のはたらきを助ける薬や漢方薬を使用することが有効な場合があります。逆流性食道炎は、食習慣・ストレス管理を含めて規則正しい生活を送ることが予防につながると考えられますが、現代社会においてはなかなか難しいことかもしれません。もしも気になる症状がみられたら、消化器内科を受診していただくとよいでしょう。

鈴木 謙一 院長

横浜ベイクォーター内科・消化器内視鏡クリニック 横浜駅院

鈴木 謙一 院長

  • 横浜市神奈川区/金港町/横浜駅
  • 内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科

気になる症状があれば胃カメラ検査を

一般的に、胸やけやおなかの奥から酸っぱいものが上がってくるような症状(呑酸)が自覚されます。また、胃痛や胃もたれ、あるいは背部痛など、多岐にわたる症状もこの疾患の特徴です。
逆流性食道炎が増えている理由としては、生活習慣の変化や欧米化した食生活もありますが、ピロリ菌の感染率の低下を指摘する報告もあります。ピロリ菌がいると粘膜が萎縮しますので、胃酸は少ない傾向にあり、逆流性食道炎は一般的に少ないと言われています。逆にピロリ菌がいないことで胃の粘膜から多量の胃酸が産出され、この疾患が増えているという見方があるのです。

治療としては、胃酸を抑えるお薬を用いるのが一般的です。ただ、お薬だけでは根本的な解決にいたりませんので、食生活を含めた生活習慣を見直すことも重要となります。、脂っこいものや過度のアルコールを避けることもその1つですし、就寝前に食べない、ということもポイントとなります。体勢の問題で、食べてすぐに横になってしまうと、物理的に胃酸が上がりやすくなりますので。

逆流性食道炎を繰り返すとバレット食道を併発し、食道がんの誘因となることが知られています。そうした事態を避けるためにも、少しでも症状を自覚されたら、確認の意味でも内視鏡検査を受けることが大切です。

北村 大介 院長

北村医院

北村 大介 院長

  • 川口市/東川口/東川口駅
  • 内科 ●消化器内科 ●肛門外科 ●外科 ●小児科 ●皮膚科 ●内視鏡内科

食生活に気を遣うことが優先順位としては上位に

おなかの診療をしていて、1番2番を争うくらい目にすることの多い疾患と感じます。胃と食道の間の部分に胃酸が逆流してきて炎症を起こすもので、胸焼けやゲップなどの症状を呈し、背部痛が起こることもあります。
胃と食道の間の筋肉が弱まり、胃酸が逆流しやすくなることも原因の1つですが、そもそも胃酸過多になることが要因としてあり、これにはストレスが密接に関係していると思われます。患者さんにお話を伺うと、症状の出ていた時期がストレスの多かった時期に符号すると言われる方が多いですね。
逆流性食道炎で難しいのは、その背景に胃がん等、怖い病気が隠れている可能性が否定できないことです。ですから、逆流性食道炎であることを確認するために内視鏡検査を受けることが必要となります。
治療としては、胃酸を抑えるお薬がメインとなります。同時に、ストレスからの回避および、暴飲暴食を避ける、コーヒーなどの飲み過ぎを避けるといったことも優先順位としては上位となります。

久保田 友紀 院長

東大宮 胃と大腸肛門の消化器内視鏡内科・婦人科クリニック 見沼院

久保田 友紀 院長

  • さいたま市見沼区/深作/東大宮駅
  • 内科 ●消化器内科 ●肛門内科 ●婦人科

逆流性食道炎について

逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流することで、食道の粘膜が炎症を起こす病気です。主な原因は、胃と食道の境目にある「下部食道括約筋」という弁の働きが弱まることです。加齢や肥満、ストレス、食生活の乱れ、姿勢の影響などが関係しています。
代表的な症状は、胸やけやのどの違和感、酸っぱい液が上がってくる感じ(呑酸)、胸の痛み、咳、声のかすれなどです。特に食後や就寝前に強く出ることが多く、「年齢のせい」と見過ごされがちですが、放置すると食道の粘膜がただれて潰瘍になったり、まれに食道がんにつながることもあります。
検査としては、内視鏡検査で食道の炎症の有無や程度を直接確認します。必要に応じて、胃の状態やピロリ菌の有無も調べます。当院では苦痛の少ない内視鏡検査を心がけておりますので、安心してご相談ください。
治療は、胃酸を抑える薬が中心です。多くの方は2~4週間で症状が改善しますが、再発を防ぐために生活習慣の見直しも重要です。特に、食べ過ぎや脂っこい食事、アルコール、コーヒー、チョコレート、刺激物を控えること。就寝の2〜3時間前は食事を取らないようにすること。寝るときは上体を少し高くして横になるのも効果的です。また、肥満傾向のある方は体重を減らすことで症状が改善しやすくなります。
逆流性食道炎は、きちんと治療と生活改善を行えばコントロールできる病気です。気になる症状がある方は、我慢せず早めにご相談ください。


『仁愛堂クリニック』では、患者様一人ひとりの症状や生活に合わせた最適な治療を行っております。どうぞ安心してお任せください。

小林 俊一 理事長

仁愛堂クリニック

小林 俊一 理事長

  • 江戸川区/平井/平井駅
  • 内科 ●内視鏡内科 ●消化器内科 ●糖尿病内科 ●呼吸器内科 ●皮膚科 ●アレルギー科

胸やけ・咳の症状が続くときは「逆流性食道炎」の可能性も

逆流性食道炎とは、食道と胃のつなぎ目にある下部食道括約筋が緩むことで胃酸が逆流し、食道の粘膜に炎症が生じる病気です。主な症状としては胸やけや呑酸(酸っぱいものが上がってくる)があり、咳が続いたり、喉に違和感を覚えたりすることもあります。

現在の医学では、逆流性食道炎に対する特効薬は存在しないため、治療では胃酸による刺激をやわらげたり、粘膜を保護したりすることを目的とした薬物療法が行われることが一般的です。

逆流性食道炎の根本的な治療法は手術のみになりますが、近年は腹腔鏡手術など体への負担が少ない方法が主流になっています。また、大学病院を中心に内視鏡による治療も導入されつつあります。薬物療法を続けても症状がなかなか改善しない場合には、外科的な治療を検討されるのも選択肢の一つです。

夏 錦言 院長

赤坂グリーンクロス胃と大腸の内視鏡消化器内科クリニック 溜池山王院【2025年12月開院予定】

夏 錦言 院長

  • 港区/赤坂/溜池山王駅
  • 消化器内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科 ●内科 ●外科
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