智歯周囲炎の原因・症状とは?
智歯周囲炎(チシシュウイエン)の原因
智歯(親不知)の周囲にたまったプラーク中の細菌に感染するために慢性的な炎症がおこるもの。智歯は歯列の一番奥にあるため、清掃が不十分になりがちで、それが要因となることが多い。
智歯周囲炎(チシシュウイエン)の症状
いわゆる親不知に炎症がおこるもの。親不知の周囲が赤く腫れて痛み、進行すると発熱や耳痛、顔面痛をともなうことがある。
智歯周囲炎(チシシュウイエン)の治療
歯肉を洗浄し、切開して膿みを出し、抗菌薬や消炎鎮痛薬が処方される。プラークがたまりやすい状態では再発がおこりやすいため、智歯の抜歯が勧められる。
【受診科目】
- 歯科
※11人の医師がこの病気について述べています
歯科医師に聞いた
智歯周囲炎の原因・症状・治療方法
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トラブルを放置すると『親知らず』と『隣の歯』を両方抜く必要も。
症状は、親知らずの周りの歯が炎症を起こし、隣の歯に影響を与えます。痛みや腫れ、出血
や膿が出ることもありますが、身体のポジションや体調によっては痛みもなく、「大丈夫じ
ゃない?」と軽くみてしまうため、応急で来られる患者さんが多い病気です。
原因は患者さん自身が磨きにくい場所(親知らず)に食べものが詰まることで炎症を起こしま
す。というのも、親知らずがまっすぐに生えている方は少なく、横になったり、中途半端に
出ていたり、頭しか出ていないこともあり、まっすぐ生えていない場合は余計に磨きにくい
のです。
炎症は慢性的に起こるものですが、親知らずだけで問題を起こすのであれば、抜かなくてい
いんです。大概は問題を放置してから来る患者さんが多いため、隣の歯も一緒にむし歯にな
り、進行したケースでは親知らずと隣の歯と両方を抜かなければならないこともあります。
そのため、親知らずの隣の歯が悪くなる前にきちんと対処して、隣の歯に影響を与えないよ
うにすることが大切です。
予防法は、親知らずがあるところを十分に意識しながら、丁寧に磨くようにしてください。
炎症を起こした人だけでなく、炎症を起こしていない人も同じようにきちんとブラッシング
をするようにしましょう。
きむ歯科医院
キム・ドンウク院長
- 新宿区/歌舞伎町/西武新宿駅
- 歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
親知らずが生えきらないことが原因の1つに
智歯とは親知らずのことで、智歯周囲炎とは親知らずの周辺に炎症が起こり、歯茎が腫れたりする疾患です。この疾患は炎症の範囲が広範囲に及ぶという特徴があります。このため、痛みの出方も広範囲なものとなり、首や側頭部にも痛みを感じることがあります。根本的な治療として、親知らずを抜歯するという方法があり、その他、適切なブラッシングをおこなうことで炎症を和らげ、お薬によって急性症状を抑えるといったものがあります。
現代、特に若い世代の方は顎が小さい方が多く、このために親知らずが埋もれた状態にある方が少なくないため、細菌感染を起こしやすい傾向があります。意外に思われるかもしれませんが、「歯の痛み」を訴える方の中で、智歯周囲炎である割合は高いものがあります。当院で言えば、おおよそ10パーセントほどの方がこの疾患によって痛みが生じている印象で、その意味ではごく一般的なお口の疾患の1つと言えるでしょう。
芥川歯科
芥川 重之 院長
- 豊島区/駒込/駒込駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
進化の過程で取り残されてしまった存在
「智歯(ちし)」とは、一般に言われる「親知らず」です。人間は進化の過程で口元が引っ込むようになっていきました。その分、顎のスペースが狭まっているわけですが、そのために1番最後に生えてくる親知らずがうまく生えてこないことが多いのです。半分だけ埋まっていたり、望ましくない生え方をしていることによって歯みがき等で清掃しきれない隙間が生じ、そこに汚れがたまることによって歯ぐきが腫れ、痛みが生じたりするものを智歯周囲炎と言います。親知らずが虫歯になった場合には、抜歯処置が推奨されます。しかし、その影響を受けて隣の7番目の歯が虫歯になりやすい傾向にあるのです。現実的には、「ものを食べる」ことに親知らずは必要ないと言えるでしょう。だからこそ、将来のリスクも見据え、抜歯処置が推奨されるのです。
中目黒ゲートタウン歯科室
近藤 徳磨 院長
- 目黒区/上目黒/中目黒駅
- 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科
親知らずの前後の歯に起こる痛みや炎症。十分なブラッシングと親知らずの抜歯で予防を。
智歯周囲炎は親知らずの周りの歯に起こる痛みや炎症のことです。
原因は、親知らずの前後の歯の磨きが不十分もしくは嚙み合わせが悪いために汚れがたまってしまい、細菌が繁殖して炎症を引き起こしていることが一般的です。また、受験の前や出産前など人生のイベント時や環境の変化を伴う際に起こることが多く、ストレスが原因ともいわれています。症状は激しい痛みをはじめ、腫れたり落ち着いたりを繰り返す、炎症部分から悪臭がしたり高熱が出たりすることなどです。治療法は、歯科医師の判断による抗生物質や非ステロイド性抗炎症薬の処方・抜歯ですが、たとえ薬で痛みや炎症がおさまったとしてもそれは一時的なものであることが多いため、ほとんどのケースで抜歯がすすめられています。予防は親知らずを抜くこと、これに限ります。環境が変わる前に歯科医師に相談して抜歯を試みるのがいいでしょう。痛みのリスクと残すことのリスクをしっかりとすり合わせし、患者さんのライフスタイルに合った選択が大切です。
やぎ歯科医院 口腔外科
八木 正聡 院長
- 大田区/鵜の木/鵜の木駅
- 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
親知らずをしっかり磨いていないと抜歯することになるかも……?
智歯周囲炎とは、親知らずの周囲の組織に炎症が起こっている状態をいいます。親知らずはお口の中の一番奥にあるため歯ブラシが届かないことも多く、細菌感染によって炎症を起こしてしまうのです。
症状としては炎症による痛みのほか、喉のひりひり感や飲み込みにくさなどが挙げられます。また、上顎の親知らずの場合は脳や目の症状を伴う場合もあります。脳神経外科や眼科でいろいろ検査をしたものの原因が分からず、親知らずを抜歯してようやく症状が改善したという事例もあります。
このように智歯周囲炎の治療では、親知らずを抜歯することが基本です。一方、毎日しっかりと歯磨きをして、歯科医院での定期検診を心がけることが智歯周囲炎の予防につながります。
RIデンタルクリニック中野
影山 理枝子 院長
- 中野区/中野/中野駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
親知らず専用の歯ブラシを用意して入念なケアを心がけてほしい
智歯周囲炎とは親知らず(智歯)が原因で起こる歯肉の炎症を指します。親知らずはお口の中の一番奥の磨きにくい場所にありますが、親知らずが横向きに生えていたりするとさらに歯ブラシが届きにくくなって汚れがたまり、歯肉の炎症を引き起こします。治療はCTで神経や血管の状態を確認しながら、ほかの組織を傷つけないように細心の注意を払う必要があります。
親知らずは必ず抜かなければならない歯ではありませんが、ほかの歯に悪影響を及ぼしているのなら、抜歯を検討しなければならないケースもあります。予防策としては、ほかの歯を磨くのとは別にヘッドの小さな歯ブラシを用意して、毎日きちんと歯磨きをすることが大切です。
松戸駅前歯科
木村 晃也 院長
- 松戸市/本町/松戸駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
根本的な解決策は抜歯だが、それ以外の選択肢も
親知らず(智歯)の周囲の歯ぐきが炎症を起こす疾患です。親知らずは、生え方が千差万別なのです。中で多く見られるのが、親知らずが半分だけ見えていて、歯ぐきがかぶさっているタイプです。この形ですと歯と歯ぐきの境目には歯ブラシが届きませんから、そこに汚れが蓄積していくことになります。風邪を引いたり、妊娠中など免疫が落ちている時に、その蓄積された汚れが炎症を引き起こすのです。
根本的な解決策としては抜歯が唯一の方法です。医療的にはそれが最善策ではありますが、定期的なメンテナンスを欠かさず、万一症状が出たら痛み止めと抗生剤を併用し、温存するという方法もあります。
春日後楽園ともなり歯科
友成 義尚 院長 & 友成 京 副院長
- 文京区/小石川/春日駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
若いうちに親知らずを抜歯するメリットとは……?
智歯周囲炎とは、親知らず(智歯)の周りの歯ぐきが腫れて痛む状態をいいます。最近は顎が小さいために歯が並ぶスペースが十分になく、親知らずが横向きに生えてくるケースが多くなっています。第二大臼歯と親知らずの間に細菌が入り込むと、炎症を起こして頬が腫れる、口が開かなくなる、ものを飲み込みにくくなる、などの症状が現れます。
痛みを伴う急性症状が出ているときは麻酔が効かず、大量出血のリスクもあるため、抗生物質を使って症状を落ち着かせることが一般的です。抗生物質による治療で腫れや痛みがひいたら、親知らずの抜歯を行います。
親知らずの抜歯は、骨がやわらかくて柔軟性がある若いうちに行うのが理想です。親知らずを早い段階で抜歯してしまえば、智歯周囲炎のリスクを抱えている時間が短くて済み、抜歯後の回復も早いからです。特に妊娠・出産を予定している女性は、事前に親知らずを処置しておくことをおすすめします。
千住あさひ町歯科
石原 央記 院長
- 足立区/千住旭町/北千住駅
- 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
親知らずには「抜くべきもの」「抜かなくてよいもの」がある
智歯(ちし)とは親知らずのことを指し、智歯周囲炎は親知らずが原因で歯肉に炎症が起こっている状態をいいます。とはいえ全ての親知らずが炎症を引き起こすわけではなく、抜いた方がよいもの/抜かなくても問題ないものがあります。一般に、完全に骨の中に隠れている親知らずの場合は、痛みなどがなければ抜歯をしなくても問題ないでしょう。
一方で、歯肉から親知らずが半分だけ見えていたりすると、そこから細菌が侵入して炎症が起こったり、痛みが出たりすることがあります。また、汚れがたまることで親知らずの手前の歯がむし歯になる可能性があるため、できるだけ早く抜歯をすることが理想です。親知らずを抜歯することは、ほかの健康な歯を守ることにもつながりますので、ご自分がどのような状態なのかを確認してみるとよいでしょう。
大井町スマイルパーク歯科・矯正歯科
鮎瀬 正彦 院長
- 品川区/大井/大井町駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科
親知らずの抜歯は、歯科医院選びが重要
智歯周囲炎とは、親知らず(智歯)のまわりの歯肉に腫れがみられる状態をいいます。親知らずは最後に生えてくる歯のため、スペースが足りずに横向きに生えてきたり、斜めに生えてきたりすることが少なくありません。そのため歯と歯肉の間に溝ができて汚れがたまりやすくなり、細菌感染によって歯肉が腫れたり、親知らずの手前の歯がむし歯になったりすることがあります。
智歯周囲炎を予防するためには歯磨きなどのセルフケアが重要になりますが、どれだけがんばってお手入れしても症状を繰り返す場合は抜歯が検討されます。親知らずの抜歯は、歯科医師の経験値や能力によって治療に差が出る施術のため、口腔外科出身の歯科医師かどうかなどをポイントに歯科医院選びをしていただくとよいでしょう。
かめだ歯科クリニック
亀田 充生 院長
- 渋谷区/恵比寿南/恵比寿駅
- 歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科 ●小児歯科
親知らずの痛みに「抜歯」以外の選択肢は?
親知らず(智歯)は18歳前後で生え始めることが一般的ですが、必ずしも真っすぐに生えてくるとは限りません。親知らずが斜めに生えたりすると、歯と歯肉の間に汚れがたまって炎症を起こすことがあり、これを智歯周囲炎といいます。痛みを伴う歯の炎症は抗生剤を使用することで一時的に抑えることができるものの、数か月のうちに再発することも少なくありません。
智歯周囲炎の治療で大事になるのは、抜歯を選択するのか、適切なケアを続けて様子を見るのかをしっかりと見極めることです。親知らずがどのような状態で、ほかの歯にどのような影響を及ぼすのか。それらを把握して適切な診断をつけるためには、お口の中を立体的に撮影できる歯科用CTが欠かせませんから、親知らずの痛みにお困りのときは、歯科用CT完備のクリニックを受診されることをお勧めします。
与野さとむら歯科
里村 智章 院長
- さいたま市中央区/下落合/与野駅
- 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科