大腸がん[直腸がん・結腸がん]の原因・症状とは?
大腸がん[直腸がん・結腸がん](ダイチョウガン)の原因
癌ができる場所によって、結腸がんと直腸がんに区別される。食生活の欧米化が進み、動物性脂肪やたんぱく質を多く摂るようになったこと、食物繊維の摂取量が減ったことが発生率を上げている要因と考えられている。
大腸がん[直腸がん・結腸がん](ダイチョウガン)の症状
排便時の痛みや血便、残便感がみられる。ほかに下痢、便秘など。がんが進行すると貧血や倦怠感、体重減少などがおきる。
大腸がん[直腸がん・結腸がん](ダイチョウガン)の治療
結腸がんは早期であれば、内視鏡で切除することも可能。病変が深部にまでおよんでいる場合、リンパ節とともに結腸を切除する。最近では、腹腔鏡を用いた手術も広くおこなわれている。直腸がんは早期であれば、内視鏡をによる切除術や経肛門切除術がおこなわれる。癌が粘膜下組織に浸潤している場合には、直腸を切除し、人工肛門がつくられる。治療効果を高めるため、化学療法や放射線療法も併用される。
【受診科目】
- 消化器内科
- 外科
- 内視鏡内科
※3人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
大腸がん[直腸がん・結腸がん]の原因・症状・治療方法
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早期であれば内視鏡による治療が可能。予防のためにできることを知り、少しずつ実践していくことが大切
大腸がんは、現在では男女ともに罹患率および死亡率の高いがんのひとつです。特に40歳を過ぎると発症リスクが高まるとされています。しかし、大腸がんは「予防できるがん」「早期に見つければ治るがん」でもあります。だからこそ、今の私たちができることを知り、少しずつ実践していくことが大切です。
最も基本的かつ効果的な対策は、定期的な検診です。便潜血検査は手軽で、多くの自治体で受けることができ、大腸がん発見のきっかけになります。ただし、より確実な早期発見を目指すには、大腸内視鏡検査が有効です。内視鏡検査では、がんを直接確認できるだけでなく、「がんの前段階」である大腸ポリープをその場で切除することができ、発症予防にもつながります。特に、ご家族に大腸がんの既往歴がある方は、早めの検査を強くおすすめします。
また、日々の生活習慣を見直すことも大腸がん予防には有用と考えられます。動物性脂肪や加工肉の多い食事はリスクを高める一方で、野菜・果物・豆類・穀物などに含まれる食物繊維は、腸内環境を整え、有害物質の排出を助ける働きがあります。たとえば、野菜をもう一皿増やす、肉料理の代わりに魚や大豆製品を取り入れるといった、小さな工夫から始めてみましょう。
さらに、運動習慣の確立も予防に効果的と考えられます。運動不足や座りっぱなしの生活は腸の動きを鈍らせ、便秘や腸内環境の悪化を招きます。毎日30分ほどのウォーキングや軽い筋トレでもよいので、無理なく継続できる習慣を意識してみてください。
加えて、喫煙や過度の飲酒も大腸がんのリスクを高めることが分かっています。ストレス解消や習慣の一部になりがちですが、健康への影響を考えて見直す機会を持つことが大切です。
「予防」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちの日々の選択――食事、運動、定期検査――の積み重ねが、将来の健康を大きく左右します。大腸がんは早期であれば内視鏡による治療が可能で、生活への影響も最小限に抑えることができます。まずは検査を受けて、自分の体についての理解を深めましょう。
新宿内視鏡クリニック
金子 建介 院長 & 金子 佑香 副院長
- 新宿区/西新宿/西新宿五丁目駅
- 内視鏡内科 ●消化器内科 ●内科 ●肛門外科
がんを未然に防ぐため、「大腸カメラ」を受診してほしい
大腸がんは、遺伝的要因や環境要因などが複合的に絡み合って発症すると考えられています。食の欧米化が要因の1つと言われますが、はっきりとした原因は分かっていません。
初期の段階では自覚症状がないことが一般的で、進行すると血便がみられ、さらに進行すると便秘や下痢を繰り返すことがあります。「胃腸が弱いせい」と見過ごされてしまうケースも少なくありませんが、何らかの症状が認められる場合は、大腸がんが進行している可能性があります。
大腸がんを早期に発見するためには、症状の有無にかかわらず大腸カメラを受けることが大事です。ポリープの段階であれば、検査中に切除することで発症を未然に防げます。一方、内視鏡で切除できない進行がんの場合は、入院して手術をする必要があります。ご自分の命と健康を守るためにも、ぜひ定期的な受診をおすすめします。
田園調布ステーションクリニック
鈴木 直人 院長
- 大田区/田園調布/田園調布駅
- 内科 ●消化器内科 ●整形外科
早期発見・早期治療のために「大腸カメラ」を受けてほしい
大腸がんは、日本人の死因の上位を占める病気です。初期には自覚症状がないことが多く、出血などの症状が現れたときには、すでに進行しているケースも少なくありません。
大腸がんを調べる検査として一般的なのは「便潜血検査」です。しかしある報告では、便潜血検査で陰性と判定された方のうち、約半数は陽性だったとのデータもあります。こうしたことからも、大腸がんを確実に見つけるためには、内視鏡検査(大腸カメラ)が欠かせません。
大腸カメラでポリープが見つかった場合、それを切除することによって大腸がんへの進行を防ぐことができます。胃カメラの普及によって胃がんによる死亡率が大きく減少したように、大腸カメラの受診によって大腸がんによる死亡者数の減少も期待できます。
現在では、大腸がんは「予防できる病気」「早期発見・早期治療が可能な病気」です。大切な命を守るためにも、ぜひ積極的に検査を受けていただきたいと思います。
センター北 消化器・内視鏡Jクリニック【2025年12月16日開院予定】
土屋 淳一 院長
- 横浜市都筑区/中川中央/センター北駅
- 消化器内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科 ●肛門外科 ●消化器外科 ●内科