サロンを経営していて、予約システムにLINEを活用したいと考えている方はいらっしゃいませんか?
LINEは性別や年齢に関わらず幅広い層の人達に利用されている連絡ツールで、多種多様な機能が搭載されています。
本記事では、サロンの予約システムにLINEを活用するメリット・デメリットや成功事例について解説していきます。
LINEの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
サロンの予約システムをLINEで作れる?
LINEは、スマートフォンやタブレットなどの端末にインストールすることで利用できるアプリケーションです。基本的に無料で利用でき、誰でも簡単にチャットや通話ができるのが大きな特徴です。
LINE公式アカウントを活用することで、サロンにとって便利な機能を多く利用できるようになります。
ラインアカウントと公式アカウントの違い
LINEアカウントには、個人アカウントと公式アカウントの2種類が存在しています。
個人アカウントは、電話番号で登録でき、多くの方が日常的にコミュニケーションツールとして利用しているアカウントです。
それに対してLINE公式アカウントは、企業や店舗がビジネス用に情報発信するツールとして利用できます。個人アカウントとは異なり、友だち登録しているユーザーに対してメッセージの一斉送信やクーポンの配布、アンケートの実施などの機能を利用できます。
これらのサービスを活用することで、サロンの集客や販促に役立てられるでしょう。
料金タイプは3種類
LINE公式アカウントの料金タイプには、以下の3種類があります。それぞれのサロンでどの程度利用したいのかを踏まえて、料金タイプを検討してみてください。
コミュニケーションプラン | 月額固定費:0円 無料メッセージ通数:200通/月 追加メッセージ料金:× |
---|---|
ライトプラン | 月額固定費:5,000円(税別) 無料メッセージ通数:5,000通/月 追加メッセージ料金:× |
スタンダードプラン | 月額固定費:15,000円(税別) 無料メッセージ通数:30,000通/月 追加メッセージ料金:~3円/通(税別) ※追加メッセージ料金に関しては要問い合わせ |
サロンの集客にLINEを活用した事例を業種別に紹介
ここでは、サロンで集客にLINEを活用した事例を以下の業種別に紹介していきます。
- エステサロン
- ヘアサロン
- 脱毛サロン
エステサロン
ビューティーサロン Be+
参照:https://be-plus.amebaownd.com/
ビューティーサロン Be+は茨城県つくば市で営業しているエステサロンで、美顔矯正や美肌脱毛などの施術を提供しています。
このサロンでは「応答メッセージ機能」を活用して、公式アカウント運用の手間を最小限に抑えつつ問い合わせに対応しています。応答メッセージ機能では、お客さんからのよくある質問に対していつでも自動回答でき、設定次第で画像を添付して返信することもできます。
またクーポンやショップカードを発行しお客さんへのお得な情報を発信することで、来店率やリピート率の向上に繋げています。
ピクシーラッシュ
参照:https://page.line.me/372uqddh
ピクシーラッシュは神奈川県二宮町にあるまつげ専門の完全個室サロンです。
ピクシーラッシュでは公式アカウントを友だち追加してもらうための流れを作り活用しています。だいたいの流れとしては以下の通りです。
- 予約サイトで受付する(LINE限定のお得なクーポンがあることを記載しておく)
- 来店した際に、クーポンについて解説し友だち追加を進める
- 次回から公式アカウントを通じて予約してもらう
こうして公式アカウントを認知してもらい、友だち追加してもらう流れを作っておくことで、自然に公式アカウントに誘導できます。また簡単に予約ができることを伝えることで次回以降の来店に繋げ、リピート率の向上にも寄与しているでしょう。
またお客さんに親近感を持ってもらえるよう、絵文字や柔らかい言葉遣いを心がけた文章で配信しているのも特徴です。
エステティック ミス・パリ
参照:https://www.miss-paris.co.jp/
エステティック ミス・パリは全国各地に店舗を展開しているエステサロンで、質の高い施術やサービスが特徴です。
このサロンでは、診断ゲームを活用し「ゲーム感覚」で利用してもらえる工夫をしています。短時間でできる診断ゲームで「ついついやりたくなる」気持ちを刺激し、診断結果の画面などで商品やサービスの宣伝をして集客に繋げているようです。
お客さんはほとんどの場合、エステサロンについての情報を求めているため、「美容に関する悩み」にフォーカスした内容をゲームやクイズとして配信するのがおすすめです。
ヘアサロン
A’z hair
A’z hairは大阪に店舗を展開しているヘアサロンで、美容を通してお客さんにとってベストなスタイルを提案してくれます。
このサロンでは、これまでは電話や予約サイトを利用してお客さんと連絡を取っていましたが、コロナウイルスの影響で休業することになった旨を連絡する際に手間を感じ、そこからLINEを活用するようになりました。
サロンの予約やオンラインショップへの誘導としてはもちろんですが、緊急連絡網として公式アカウントを利用しているようです。メッセージを手軽に一斉送信できる機能を活かせば、急な休業などの際にも時間や場所を問わずにお知らせできるでしょう。
脱毛サロン
ミュゼプラチナム
ミュゼプラチナムは脱毛サロン業界大手のサロンで、全国に186もの店舗を展開しています。
運営しているLINE公式アカウントでは、LINE限定のクーポンやキャンペーンの情報について発信しています。業界大手ならではのセールや無料のオンライン診療を行っており、初めての方も気軽に利用できるでしょう。
【補足】オンラインサロンもLINEで運用できる?
LINE公式アカウントには「LINE公式アカウントメンバーシップ」という機能があり、誰でも簡単にオンラインサロンを運営できます。
メンバーシップ機能はサブスクリプションサービスなので、顧客から会費をもらえるため直接的な収益も期待できます。メンバー限定のメッセージ送信や特典の配信ができ、オンラインでコンテンツを発信しつつ収益を得たいという方におすすめです。
サロンの予約システムにLINEを活用するメリット
サロンの予約システムにLINEを活用するメリットは大きく以下の3つです。
- ユーザーが多くの客の情報を蓄積できる
- メッセージの送信が手軽で、すぐに見てもらえる
- いつでも予約や問い合わせを受けられる
ユーザーが多く客の情報を蓄積できる
LINE公式アカウントでは、友だち一人ひとりの情報を蓄積できます。友だちのチャット画面で、以下のような情報を入力しておくことで簡単に確認・管理可能です。
- LINE名
- タグの付与
- 担当者の設定
- ノートの追加
これらの情報を確認しながらやり取りすることで、それぞれの顧客に合わせたメッセージを送れるでしょう。また顧客への対応状況をラベルとして付与しておけば、「早急に対応するべき顧客なのか」など顧客をわかりやすく管理できるのも特徴の1つです。
メッセージの送信が手軽で、すぐに見てもらえる
LINEは老若男女が使いやすい仕様でメッセージを手軽に送信でき、すぐに見てもらえるのもメリットです。
昨今では、メールの確認する習慣が無かったり他のメールに埋もれてしまうといったケースが多くなっているのが現状です。しかしLINEは通知がプッシュされるのに加え、多くの人が日常的に利用する連絡ツールのため、友だちがメッセージを受信してから短いタイムラグで見てもらえます。
また一斉送信で多数の友だちにメッセージを送れるので、情報発信にかかる手間を最小限に抑えられます。この一斉送信の際には、友だち登録されている期間や性別、年齢などの「属性」によって顧客を絞り込み可能です。
属性による分類に合わせてクーポンやキャンペーンの情報を発信することで、それぞれの顧客に適した情報を配信できるでしょう。
いつでも予約や問い合わせを受けられる
LINE公式アカウントでは、個人アカウントと同様に友だちと1対1でやり取りできます。この機能を活用すれば、お客さんからいつでも予約や問い合わせを受けられます。
従来の電話やメールでの問い合わせは、時間や場所を選んだり手間がかかると感じる方も多いでしょう。しかしLINEは、メッセージの送信が容易かついつでも好きなときに利用できるので、手間がかかりません。
また予約や問い合わせに対応する公式アカウント側も、手すきの際に返信できますし業務の効率化を図れるでしょう。
サロンの予約システムにLINEを活用するデメリット
サロンの予約システムにLINEを活用するデメリットは、主に以下の3つです。
- 客側から返信がないとやり取りできない
- メッセージに文字数制限がある
- アカウントが停止すると顧客情報も消える
客側から返信がないとやり取りできない
LINE公式アカウントでは、客側からの返信がないとサロン側からはやり取りを始めることはできません。いくら手軽にメッセージを送れたり顧客に合わせた情報発信ができるといえど、まずは友だち登録して返信してもらう必要があるのです。
まずはサロンでLINE公式アカウントを運営していることを認知してもらうのが大切でしょう。
メッセージに文字数制限がある
メッセージには文字数制限があるため、送信する内容をよく考える必要があります。
LINE公式アカウントのメッセージの文字数は、1つの吹き出しにつき500文字までと制限されています。この文字数には、全角・半角や数字、ローマ字、絵文字などに関係なく、1文字として数えられるため注意が必要です。
メッセージを発信する際には、文字数や発信したい内容を鑑みて、文章を十分に校正しなければならないでしょう。
アカウントが停止すると顧客情報も消える
アカウントが停止すると、せっかく蓄積した顧客情報が消えてしまうので注意しましょう。
自主的にアカウントを削除した場合はもちろんですが、利用規約に違反した場合や審査で未認証アカウントとして利用不可と判断された場合にも、アカウントが停止してしまいます。
こういった事態を避けるためには、利用規約の確認を徹底し、発信する内容が不快に感じられるものでないかを十分吟味しておきましょう。
サロンのLINE公式アカウントを友だち追加してもらうには?
サロンの集客にLINE公式アカウントを活用するためには、まずは友だち追加してもらわないといけません。
ここでは、サロンの公式アカウントを友だち追加してもらうためのコツとして以下の3つを紹介していきます。
- 顧客側のメリットを用意する
- LINE公式アカウントがあることを宣伝する
- LINE運用代行サービスに任せる
顧客側のメリットを用意する
お客さんに「友だち追加したい」と感じてもらえるようなメリットを用意しておくことが重要です。
サロン側がアピールできる内容としては、主に以下のようなものがあります。
- お得にサロンを利用できるクーポンを受け取れる
- 定期的にキャンペーン情報を受け取れる
- 時間や場所を問わず、簡単に予約・問い合わせができる
- セルフケアなどの役立つ情報を受け取れる
これらのメリットについてサロンに訪れたお客さんに宣伝することで、友だち追加に繋がるでしょう。
中でも、クーポンが受け取れる特典は非常に有効です。公式アカウントの機能で簡単に作成できるので、まずはクーポンを発行してみましょう。
LINE公式アカウントがあることを宣伝する
LINE公式アカウントの存在を知ってもらうために、まずは宣伝をしましょう。どんなにお客さんにとって魅力的な公式アカウントでも、存在を知ってもらわなければ元も子もありません。
LINE公式アカウントを宣伝する効果的な方法は以下の通りです。
- 来店した際に、スタッフが直接声かけする
- ショップカードやチラシに掲載する
- ホームページに掲載する
来店時に直接声かけする場合には、レジ横など見えるところにQRコードを載せたポップなどを設置するのが効果的です。またショップカードやチラシ、ホームページで宣伝する場合にも、公式アカウントのQRコードと一緒に友だち追加のメリットなどを掲載しておくと誘導につながるでしょう。
LINE運用代行サービスに任せる
公式アカウントの運用には、どうしても手間がかかってしまいます。メッセージの送信やクーポン・キャンペーン内容の思案など、少なからず負担がかかります。
そこで、LINE運用代行サービスを利用しアカウントの運営・管理や宣伝などを任せることで、業務負担を軽減しながらより集客効果を高められるでしょう。費用はかさんでしまいますが、集客効果の分析や改善を行ってくれるLINE運用代行サービスもあるので、公式アカウントの運用に不安がある場合はおすすめです。
まとめ:サロンの集客にLINEを活用してみよう
本記事では、サロンの集客にLINEを活用するメリット・デメリットや業種別の活用事例などについて解説してきました。
サロンの集客にLINE公式アカウントを活用することで、サロン側も客側も多くのメリットを得られます。利用規約や発信する内容に注意して、公式アカウントを上手く活用してみましょう。
サロンの集客にLINE公式アカウントの活用を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。