多くのユーザーがエステサロンを選ぶ際にSNSを使い、情報を収集したうえで比較検討します。
日常的に利用するInstagramやTik Tokで流れてくる短い広告動画につい見入ったり、施術後の写真を見て自分もエステに行きたくなるというケースも多いようです。
エステサロンで新規顧客を獲得し、リピーターを増やすには、SNSを上手く活用して認知や信用度を高める必要があります。
本記事では、エステサロンにおけるSNSの運用方法を徹底解説します。サロンの集客に役立つSNSツールや活用のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
エステサロンの集客におすすめのSNS
エステサロンの集客におすすめの5つのSNSを紹介します。
- Tik Tok
- YouTube
- X(Twitter)
- LINE
ちなみに、Facebookを利用した集客方法もありますが、利用には実名登録が必要なため個人情報が特定されやすく、顧客が躊躇しやすいというデメリットがあります。
不特定多数のユーザーを確保し、新規顧客の獲得につなげるエステサロンの集客には、あまり向かないでしょう。
Instagramは日本国内でも広く利用されているSNSで、ユーザーは写真や動画を投稿できます。他のSNSとも連携可能で、Instagramを利用していない人たちとも内容を共有できるというメリットがあります。
Instagramにはハッシュタグをフォローする機能があり、特定のアカウントをフォローしていないユーザーでも興味のあるキーワードで投稿を見つけやすくなっています。
エステサロンの場合、店舗の特徴や提供するサービス、地域名などをハッシュタグと共に投稿し、サロンの雰囲気や需要のある情報をアピールします。
また、エステや美容に関心のあるユーザーを積極的にフォローすることも重要です。これによりサロンの認知度が向上し、フォローバックを通じてInstagram上での信用も高まるでしょう。
エステサロンでInstagramを効果的に活用するには、ビジネスアカウントの利用がおすすめです。ビジネスアカウントでは電話番号やメールアドレス、来店方法をプロフィールに記載できるため、顧客がサロンを検索しやすくなります。さらに、予約システムや公式サイトへのアクセスもスムーズに促せます。
Tik Tok
TikTokは、15秒から3分の短い動画を投稿できるSNSツールです。短時間で大量の動画を消費する傾向にある10代〜20代の若者に特に人気があります。
アプリ内ではトレンドの音楽に合わせて動画を作成したり、テキストを挿入したり、アフレコを加えるなどして、簡単に編集できます。短時間の動画で情報を的確に伝えられれば、他の動画への関心も高まり、エステサロンそのものの認知度を向上させる効果も期待できるでしょう。
発信内容としては、施術中の様子や自宅でできるケアの方法、サロンで販売している商品の紹介などのコンテンツがおすすめです。
TikTokは比較的新しいSNSツールであり、競合するサロンが少ないため、差別化を図る絶好のチャンスです。ただし、ターゲット層が若年層に限られる可能性もあるため、サービス内容や価格設定については慎重に分析しましょう。
YouTube
YouTubeは世界最大の動画共有サービスで、さまざまな年齢層のユーザーが多いことが特徴です。動画のアップロードや閲覧ができるだけでなく、ショート動画やライブ配信のサービスも充実しています。
エステサロンでYouTubeを活用する場合、無料で利用を開始できる点が魅力です。必要な長さの動画を投稿できるため、ターゲットに合わせて複数の動画を効果的にアップロードできます。
サロンの概要や施術内容の説明、販売する商品の紹介動画などを幅広く発信することで、店舗やスタッフの雰囲気も伝わります。
また、YouTubeアナリティクスと呼ばれるデータ分析機能が備わっているため、視聴者の年齢層や性別、視聴時間を把握できます。視聴率が高い動画の傾向や離脱時間も把握できるため、動画内容の改善、強化につながるでしょう。
切り抜きや共有機能を使えば、ほかのSNSへの連携や公式サイトへの埋め込みもできるため、より充実したホームページを用意できるのも魅力です。
X(Twitter)
X(旧Twitter)は1投稿140文字以内の短文を投稿できるSNSツールであり、世界的にも利用者が多い特徴があります。
何気ない日常のつぶやきから、企業のプロモーション、アンケート機能、写真や動画の投稿まで幅広く発信できます。
また、エステサロンでのXの活用は、広告費をかけずに宣伝効果を高める手段としても有効です。サービスの内容や商品の詳細を投稿することで、それらに興味を持ったユーザーによって情報が拡散され、より広い層から注目を集められます。さらに、ダイレクトメッセージ(DM)機能を使って特定のユーザーと直接会話できるため、質問に答えたり悩みに対応したり、キャンペーンを宣伝することも可能です。
しかし一方で、Xには実名登録しているユーザーが比較的少ないため、批判的な口コミを受けやすいというデメリットもあります。また、情報が拡散されることで不特定多数に不適切な内容が広がり、炎上に繋がるリスクもあります。事前に運用マニュアルを周知して、誤投稿や言葉遣いに細心の注意を払うよう心がけましょう。
LINE
LINEはほとんどのユーザーが日常的に利用するコミュニケーションアプリであり、昨今では電話やメールよりも利用者数が多い傾向にあります。
エステサロンでは、LINEの公式アカウントを作成して予約システムと連携したり、ユーザーと直接つながることができます。メールマガジンよりも高い確率でメッセージを読んでもらいやすく、クーポンやポイントなどの魅力的なサービスを周知することでリピート率の向上も期待できます。
一方で、過剰な広告や不要な情報が多すぎる場合にはユーザー側が簡単に受信拒否できるブロック機能もあります。対策としてLINEの運用方法をしっかり分析し、ユーザーにブロックされないような工夫が必要です。
エステサロンでのSNSを活用した集客のコツ
エステサロンでのSNSを活用した集客のコツは次のとおりです。
- 定期的に新規情報を更新する
- 他のアカウントでバズった投稿内容を真似する
- オリジナルの内容を投稿する
- ハッシュタグを活用する
- サロンの情報を正しく掲載する
- 地域にある別業態の店舗をフォローする
- 予約システムへの導線を作る
それぞれ解説するので、内容を確認してみてください。
定期的に新規情報を更新する
SNSツールは、定期的に新しい情報を更新することでユーザーのおすすめリストに表示されやすくなり、注目を集めやすくなるという仕組みがあります。
そのため、顧客ニーズや季節感に合わせた情報発信をしたり、興味を引くような表現方法を使ったり、テーマを絞って統一感を持たせるといった工夫が必要です。
また、コンテンツのネタ切れを防ぐためにはトレンドを常に把握し、ターゲット層の分析を行うことが求められます。
他のアカウントでバズった投稿内容を真似する
同業種でバズった他のアカウントの投稿内容を真似てみることで、顧客のニーズやトレンドを掴みやすくなります。
完全に真似た内容は、もちろん盗作なのでNGです。
情報を追加したり、動画にして分かりやすくするなど、店舗の独自性を加えて発信することが大切です。
オリジナルの内容を投稿する
競合と同じようなサービスでは、SNS発信を頻繁におこなってもスルーされやすく、認知の拡大につながりません。サロン独自のサービスやキャンペーンを載せることで、ほかの競合エステサロンとの差別化を図れます。
また内容だけでなく、どのように情報を提供するかも重要です。ユーザーに合わせた投稿時間やハッシュタグの付け方などを分析することで、知名度や集客の向上につながります。
すでに成功しているエステサロンのサイトを参考にして、ユーザーが求める施術内容やサービスの特徴を投稿するとよいでしょう。
ハッシュタグを活用する
SNS運用において、ハッシュタグの活用はきわめて重要です。
ハッシュタグとは「#(ナンバー)」のマークのことで、キーワードやトピックを分類するタグを指します。ハッシュタグをつけて検索することで、フォローの有無に関わらず、キーワードを含む投稿をチェックできます。
XやInstagramなどでは、複数のハッシュタグを同時にアップロードすることでより多くの人の目に留まりやすくなります。
また、店舗オリジナルのハッシュタグを作成すれば、施術を実際に受けたユーザーの口コミや顧客からのお悩み相談なども閲覧されやすくなります。サロン特有のコミュニティを作りたい場合に有効です。
サロンの情報を正しく掲載する
実際に運用を始める前に、GoogleビジネスプロフィールやSNSに掲載するエステサロンの情報が正しいか確認しましょう。
エステサロンがSNSを運用する際には、複数のアプリを連携して使用するケースがほとんどです。この場合、サロンの住所や電話番号、営業時間などの基本情報が正確に表示されているかどうかしっかりと確認し、どのサイトから検索しても公式サイトへアクセスできるように設定しておきましょう。
また、Googleビジネスプロフィールを登録してMEO(地域検索エンジン最適化)対策を行うことで、地域に合った新規顧客を獲得しやすくなります。施術を受けたユーザーからの口コミが拡散されることも多く、サロンの信用度アップにもつながるでしょう。
地域にある別業態の店舗をフォローする
同じ地域にある別業態の店舗をフォローすれば、アクセス面で有利な顧客の集客率を伸ばす効果が期待できます。
他店舗に投稿をリツイートしてもらうことで別業態のユーザーにも認知され、エステサロンに興味を持つきっかけを作れます。
またネタ切れ防止にも役立ち、運用がしやすくなる点もメリットでしょう。
地域名のハッシュタグを共有し、他業種同士で協力し合うことで、地域のコミュニティを大切にできます。
予約システムへの導線を作る
目に留まった気になるサロンをすぐに予約してもらえるよう、予約システムへの導線を確保するとよいでしょう。
YouTubeやXの概要には公式サイトのURLを掲載して、興味があるユーザーがサイト内のリンクから予約サイトへ移動できる仕組みがあります。
また、InstagramやLINEはSNS上で予約を完了できるシステムも備わっています。顧客の来院意欲をなくさない工夫も、SNS運用においては重要な工程です。
エステサロンのSNSで成功する投稿事例
エステサロンのSNSで成功する投稿事例を3つ紹介します
- 施術のビフォーアフターを掲載
- スタッフ紹介
- 有益な情報を提供
それぞれ紹介するので、エステサロンのSNS運用の参考にしてみてください。
施術のビフォーアフターを掲載
エステサロンでは、施術のビフォーアフターの写真や動画の掲載をおすすめします。
施術前後でこうなりたいというイメージがつきやすく、顧客のニーズに合った施術ができます。また、施術者のイメージと実際の仕上がりの相違がなくなるため、施術後のトラブル回避にもつながるでしょう。
施術内容はもちろん、施術にかかる時間や費用、カウンセリングの内容、施術後の経過観察、サロンやスタッフの雰囲気などを具体的に掲載していくとよいでしょう。
スタッフ紹介
スタッフ紹介もサロンの雰囲気を伝える方法のひとつです。丁寧な言葉遣いや清潔感は、店舗を検討する重要なポイントになります。
サロンを選ぶユーザーの中には、明るく話が弾む環境で施術を受けたい方や、静かで落ち着いた空間を好む方もいるでしょう。
スタッフの雰囲気が伝われば質問や悩みを相談しやすくなり、顧客の満足度を高めて、より質の良いサービスを提供できます。
有益な情報を提供
SNS運用は、実際にエステサロンを利用するユーザー以外の目にも留まります。検索数や閲覧数を伸ばし、フォロワーを増やす為には、不特定多数が求める有益な情報を提供することが重要です。
サロンへの来院を訴求する内容はもちろん、季節に応じたお悩みの解決方法や正しい美容情報を解説する教育的コンテンツを積極的に発信しましょう。
エステサロンを利用するユーザーに向けたキャンペーンやお得情報も添えて、オリジナリティを持たせることで競合との差別化を図ります。
SNS以外でのエステサロンの集客方法
SNS以外でのエステサロンの集客方法は、次の2項目です。
- ホットペッパーに掲載する
- MEO対策する
それぞれ解説するので、内容を確認し活用してみてください。
ホットペッパービューティーに掲載する
ホットペッパービューティーは、国内のエステサロンやヘアサロンなど、美容に特化した店舗の情報を掲載したサイトです。地域や求める施術内容で検索でき、20~30代の女性の利用者が多い傾向があります。
とくに開業直後やSNS運用が軌道に乗るまでは、集客が難しいため、ホットペッパービューティーのサービスを利用するとよいでしょう。
24時間の予約やサロンの写真掲載が可能なため使いやすく、メリットも多くあります。
エステサロン以外の美容院やネイルサロンなどをホットペッパービューティーから利用している顧客は、同時にポイントを貯められるため、お得感が増すでしょう。
MEO対策する
SNS運用と合わせて、MEO対策で検索した際の上位表示を目指すことで、顧客の目に留まりやすくなるでしょう。
MEO対策とは、Googleマップと連動させて地域性に特化した情報を発信する検索エンジン向けの対策です。
位置情報を登録しているユーザーが検索した際に、通える範囲内で表示されるため、SEO対策よりスピーディに集客できます。
Googleビジネスプロフィールに店舗の正しい情報を掲載し、良質な口コミ数を増やすことで、店舗の認知度や信頼性が向上します。
SNS運用と同様、マーケティングをおこなうターゲット層に絞り、サービスの質の向上や店舗の雰囲気をイメージしやすい写真の掲載が重要です。
まとめ:エステサロンこそSNS活用して新規集客を図ろう
顧客が日常的に利用するInstagramやYouTubeなどを使い、それぞれのツールの特徴に応じた投稿で、サロンを利用したいと思わせることが重要です。
SNSを上手く運用するには、定期的な新規情報の投稿やハッシュタグを活用したキーワード検索、閲覧数を伸ばす投稿方法の理解を深めましょう。
サロンに興味を持ったユーザーがスムーズに予約できるシステムの構築も同時におこなうことをおすすめします。
時代にあわせたSNSを上手く利用し、競合のエステサロンとの差別化を図りましょう。