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眼科向け電子カルテおすすめ10選!選び方や導入メリットを解説!

電子カルテを新たに導入したいと考えている眼科の医師の方はいらっしゃいませんか?

本記事では、おすすめの電子カルテと共に、選び方や導入のメリットについて解説していきます。

それぞれの病院に適した電子カルテを選ぶ参考にしてみてください!

眼科向けの電子カルテとは

眼科向けの電子カルテには、以下の2種類があります。

  1. 眼科専用型
  2. 汎用型

ここでは2つのタイプの機能や特徴について解説します。

汎用型

汎用型の電子カルテとは、複数の診療科に対応できる機能を備えた電子カルテです。そのため、診療科が複数ある病院に向いていて、別々の診療科同士のスムーズな情報共有が可能です。

しかし、眼科には特有の検査機器やシステムがあるので、電子カルテがそれに対応しているかを確認し、扱いやすいようにカスタマイズする必要があります

眼科専用型

眼科専用型の電子カルテとは、眼科特有の診療や検査に特化した機能を備えた電子カルテです。

例えば、スマホやタブレットなどで撮影した画像データをワンタップで取り込めたり、検査結果の数値データを直接取り込めるといった機能です。

また眼科の診療に欠かすことのできないシェーマ(絵図、スケッチ)機能が充実した電子カルテもあります。

電子カルテを導入するメリット

聴診器を首にかけた医師がタブレットを操作している

眼科で電子カメラを利用するメリットについて解説していきます。

主なメリットは下記2点です。

  1. リアルタイムな情報共有が可能
  2. 紙ならではのミスの削減

リアルタイムな情報共有が可能

従来から活用されている紙のカルテでは、直接の受け渡しが必要でした。しかし、電子カルテを導入することでPCやタブレットなどから時間や場所に関わらずスムーズな情報共有が可能となります。

カルテには医師だけでなく、看護師や事務員など様々な職員が関わるため、1件の処理ごとで効率化される時間は小さくてもそれらが積もることで業務全体の迅速化を実現します。

紙ならではのミスの削減

これまでの紙のカルテでは、手書きによって情報を記入していたため、読み間違いによる伝達ミスが生じることがありました。

しかし電子カルテではその心配がないのに加え、カルテへの情報の追記が瞬時に反映・共有されます。これにより、アナログならではのミスが防止でき、業務の正確性が上昇します。

電子カルテの選び方

電子カルテを新たに選ぶ際に注意して欲しいポイントは主に下記5点です。

  1. 院内にサーバーを置くタイプかクラウドタイプかで選ぶ
  2. シェーマ機能の使いやすさや充実度
  3. カルテの入力補助が付いているか
  4. 眼科特有の検査や検査機器に対応しているか
  5. 診断・診療以外の業務も効率化できるか

以下詳しく説明します。

院内にサーバーを置くタイプかクラウドタイプかで選ぶ

電子カルテには、院内にサーバーを置いて運用するタイプとパソコンとネット回線で運用するクラウドタイプがあります。

院内にサーバーを置く場合、オンプレミスタイプと呼ばれ、院内のみでデータを保存できるためセキュリティが強力です。しかしこのシステムを使うには、サーバーの設置スペースの確保や設置作業など大がかりな準備が必要となります。

それに対し、クラウドタイプはパソコンとネット回線があれば運用が可能です。こちらは特に大きな準備は不要ですが、製品によって使用できるメニューの範囲が制限されているというデメリットがあります。

シェーマ機能の使いやすさや充実度

眼科は他の診療科に比べシェーマを描くことが多いため、特に必要な機能です。ペンの太さや色、修正などといった機能が簡単に扱えるかどうかが重要です。

その他にもグラデーションを付けたり、画像への書き込みなどの機能が充実しているかも確認しておくとよいでしょう。

カルテの入力補助が付いている

カルテの入力補助が備えられているかも重要です。

感覚的にシェーマを書けたり、シンプルな操作でカルテを書けるかどうかを確認しましょう。これらの機能の有無で、機能性・利便性に大きな差が出てきます。

眼科特有の検査や検査機器に対応しているか

眼科には眼圧検査や屈折検査など他の診療科では行わないような検査が多く、それらで使用する機器に電子カルテが対応しているかどうか確認が必要です。

検査を行った場合、簡単にデータを読み込めるかも、電子カルテを選ぶ重要なポイントになります。

診断・診療以外の業務も効率化できるか

電子カルテにはレセコンと連携させることで、レセプト作成などの診療以外の業務の効率を向上させられるという機能があります。

それにより診療から検査や事務作業、会計まで全ての業務を一律で行うことで、よりスムーズな業務を実現できます。

眼科向け汎用型電子カルテおすすめ5選

エムスリーデジカル

出典:エムスリーデジカル

対応施設 眼科、一般クリニック
導入形態 クラウドタイプ
初期費用 無料
月額 レセコン一体型プラン:24,800円~

ORCA連動型プラン:11,800円~

デモの有無
システムとの連携 90以上の機器やサービスと連携
レセコンとの連携 一体型と連動型で選択可
サポート コールセンター、リモートメンテナンス

エムスリーデジカルは、クラウドタイプの汎用型電子カルテです。眼科の医師には欠かせない、シェーマ機能を追加も可能で、専門型の電子カルテよりコストを抑えて導入できます。

またAI機能によって過去の事例から学習し、検査に対する傷病名の入力や頻繁に使用する処置行為を自動入力してくれるので業務の効率が大幅に上昇します。

iPadにシェーマを描く方法で利用することで、紙のカルテのような使い方も可能です。

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CLIUS

出典:CLIUS

対応施設 眼科、一般クリニック
導入形態 クラウドタイプ
初期費用 200,000円~
月額 12,000円~
デモの有無
システムとの連携 110社以上の連携実績
レセコンとの連携 分離型(ORCA)
サポート 電話、メール、リモート

CLIUSは、クラウドタイプの汎用型の電子カルテで、オンライン診療やWeb問診など患者さんが自宅で医療を受けられる機能が整っています。

Webで予約機能や順番管理・患者呼出も可能で、診療以外の業務を効率化し職員の負担を軽減してくれます。

基本的には一般的なクリニックでの使用が主ですが、用途や機能的に気にならなければ眼科での使用も可能です。

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Medicom-HRf

出典:Medicom

対応施設 眼科、一般クリニック
導入形態 オンプレミスタイプ、クラウドタイプ
初期費用 問い合わせ必須
月額 問い合わせ必須
デモの有無
システムとの連携 約170社の機器や眼科検査システムと連携可
レセコンとの連携 一体型
サポート 全国120カ所にサポート体制を設置、リモートサポート

Medicom-HRfは、オンプレミスとクラウドのハイブリッド型の汎用型電子カルテです。従来のオンプレミスタイプにクラウドタイプの技術を応用し、院内外などの場所に関わらずカルテへの入力が可能になっています。

様々な機器との連携ができるため、予約や受付、診療などの業務をより効率的に行えます。

この電子カルテは眼科向けのテンプレートが使用できるだけでなく、眼科検査システムとの連携も可能なので眼科への導入も十分に可能です。

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きりんカルテ

出典:きりんカルテ

対応施設 眼科、一般クリニック
導入形態 クラウドタイプ
初期費用 WebORCA初期設定費用:100,000円~

WebORCA導入サポート費用:200000円~

月額 WebORCA保守・サポート費用:22,800円~
デモの有無
システムとの連携 画像ファイリングシステムなど
レセコンとの連携 分離型(ORCAクラウド)
サポート 代理店が対応

きりんカルテは、クラウドタイプの汎用型電子カルテで、タブレットと電子ペンを用いることで、まるで紙カルテのように扱えます。タイピングが苦手な方や電子カルテに乗り換えるという方におすすめです。

またきりんカルテは電子カルテの利用料が無料で、WebORCAの利用料と保守・サポート費用のみで導入できます。それにより、他の電子カルテよりも導入コストを抑えることが可能です。

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Dynamics

出典:Dynamics

対応施設 眼科、一般クリニック
導入形態 オンプレミスタイプ
初期費用 220,000円
月額 11,000円
デモの有無
システムとの連携 画像ファイリングシステムなど
レセコンとの連携 一体型
サポート 電話、メール、ファックスといったヘルプデスクが対応

Dynamicsは、オンプレミスタイプの汎用型の電子カルテであり、医師が開発した現場での業務に特化したソフトです。

月額が1万円とかなり安価で、低コストで導入することができます。受付から会計までの業務が統合して行えるため、作業効率が大幅に上昇します。

また汎用型でありながら、眼科に欠かせないシェーマ機能が基本機能として備わっており、加えてレフケラといった検査結果の記録も行えます。

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眼科専用型電子カルテおすすめ5選

CLIPLA Eye

出典:CLIPLA

対応施設 眼科向け
導入形態 クラウドタイプ
初期費用 1,380,000円(2017年時)
月額 49,800円(2017年時)
デモの有無
システムとの連携 ORCAなどの20の医療機器とサービス
レセコンとの連携 分離型
サポート サポート窓口
平日:9:30~18:00
土曜:9:30~13:30

CLIPLA Eyeは、クラウドタイプの眼科専用型の電子カルテです。クラウドタイプはインターネット回線があればいいので、大がかりなシステムが必要なく初期費用を抑えられます

またレセコンと連携させることで、診察だけでなく受付や会計といった業務の効率化を図れます。

そしてスマホやタブレットなどで撮影した検査画像から保険証などのあらゆる画像やデータを、容易に取り込み情報共有が行えます。

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Medius CL

出典:ビーライン

対応施設 眼科向け
導入形態 オンプレミスタイプ
初期費用 問い合わせ必須
月額 問い合わせ必須
デモの有無 問い合わせ必須
システムとの連携 問い合わせ必須
レセコンとの連携 分離型
サポート コールセンター、リモートによる点検

Medius CLは、オンプレミスタイプの眼科専用型の電子カルテです。

シンプルな画面レイアウトなため、簡単かつ少ない操作で扱うことができます。また受付から会計までの一連の業務を一挙に管理しており、業務の効率化を図れます。

新機能として、医師がそれぞれ使いやすいよう画面をレイアウトできる「MY Room」や急な連絡事項を瞬時に共有できる「チャット機能」なども備えています。

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IMAGEnet eカルテ V5クラウド

出典:トプコンヘルスケア

対応施設 大学病院、総合病院、眼科向け
導入形態 オンプレミスタイプ、クラウドタイプから選択可
初期費用 お問い合わせ必須
月額 お問い合わせ必須
デモの有無 お問い合わせ必須
システムとの連携 各社眼科医療機器との接続可
レセコンとの連携 分離型
サポート コールセンター、リモート・オンサイトメンテナンス

IMAGEnet eカルテ V5クラウドは、眼科専用型の電子カルテであり、病院の設備に合わせてオンプレミスタイプとクラウドタイプから選択が可能です。

オンプレミスタイプの場合、大学病院や総合病院のシステムと連携し、利用できます。そしてクラウドタイプの場合は、院内にサーバーの設置が不要で、インターネット回線があれば院外からの利用も可能です。

画面の視認性が高く直感的な操作に長けていて、受付から会計まで一連の業務を様々な機能でサポートしてくれます。

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eyemet’s

出典:eyemet’s

対応施設 眼科向け
導入形態 オンプレミスタイプ
初期費用 お問い合わせ必須
月額 お問い合わせ必須
デモの有無 お問い合わせ必須
システムとの連携 ORCAなどのいくつかの医療機器やサービス
レセコンとの連携 分離型(ORCA)
サポート ソフトウェアサポート、ハードウェアサポート、パートナー会社からのアフターサポート

eyemet’sは、オンプレミスタイプの専用型電子カルテです。シンプルで扱いやすいシステムで、画面のレイアウトなどを好きなように自由に配置を換えることができます。

電子カルテとファイリング機能を統合したシステムなので、医療機器を接続することで取り込んだデータをカルテに自動貼り付けしてくれます。

またアフターサポートが充実していて、全国各地でハードウェアやソフトウェアどちらのトラブルにも対処しています。

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Medius Plus

出典:ビーライン

対応施設 眼科向け
導入形態 オンプレミスタイプ
初期費用 問い合わせ必須
月額 問い合わせ必須
デモの有無 問い合わせ必須
システムとの連携 HISや各種検査機器
レセコンとの連携 分離型
サポート コールセンター、専門スタッフのリモート点検

Medius Plusは、オンプレミスタイプの専用型電子カルテです。眼科専用システムが導入されたことにより、HISとの連携をスムーズに意識せず、運用ができるようになっています。

Web上でレポート記載や検査画像・数値をファイリングしHISで転送することで、リアルタイムでの情報共有が可能です。

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まとめ:それぞれの病院に適した電子カルテを選ぼう!

ここまで眼科向けの電子カルテの種類や導入するメリット、選ぶ際のポイントなどについて解説してきました。

電子カルテには様々な機能があります。ですので、良いものを導入するというよりそれぞれの病院の用途に適した電子カルテを選ぶとよいでしょう。

電子カルテの導入を検討している方々はぜひ参考にしてみてください。