「ホワイトニングが気になっているけど、照射器によってメリット・デメリットが違うって本当……?」
「ホワイトニングを受けたいけど、どの照射器が良いのだろう……」
歯科医院で行われるホワイトニングは、照射器によってメリット・デメリットが異なります。
そこで、本記事では、ホワイトニングで使用される照射器の種類や、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
照射器を使ってホワイトニングを受けるメリットや、注意点を解説しているので、参考にしてみてください。
この記事の内容
ホワイトニングで使用される照射器の種類は4種類
ホワイトニングで使用される照射器の種類は、以下の4種類です。
- LEDライト(発光ダイオード)
- ハロゲンライト
- プラズマライト
- レーザー(YAGレーザー・ダイオードレーザー)
それぞれどのような照射器になるか、特徴を解説していきます。
LEDライト(発光ダイオード)
LEDライトは、近年主流となっている照射器です。
青色のLED光を使用し、過酸化水素などの薬剤の漂白反応を促進させます。熱はほとんど発生しないため、歯や歯茎へのダメージが少ない点が魅力です。
ほかにも、照射時の不快感が少ないので、初めてホワイトニングを受ける方に向いています。
ハロゲンライト
ハロゲンライトは、従来からあるホワイトニング照射器です。
可視光線を多く含むハロゲンランプで、薬剤を活性化させます。
やや熱があるため、照射時間や距離の調整などが必要で、照射器を取り扱う人の技量が重要になります。
熱による刺激や不快感を覚えることがあり、長時間の照射で歯に負担がかかる可能性があるでしょう。
プラズマライト
プラズマライトは、高温のプラズマ・ガスにより、光エネルギーを発生させます。
照射器の中でも高い照射強度を持ち、短時間で効果を得やすいです。エネルギーが強く、難しい変色にも対応できる点も魅力としてあげられます。
ただし、熱を持ちやすいため、冷却装置などの対策が欠かせません。
短時間で高いホワイトニング効果を得たい場合は、プラズマライトを利用してホワイトニング施術を行っているクリニックをチェックしましょう。
レーザー(YAGレーザー・ダイオードレーザー)
YAGレーザー・ダイオードレーザーは、特定の波長のレーザー光を照射し、薬剤の反応を促進させる照射器です。
非常に強力な光エネルギーを持ち、医療用として使われています。歯周治療などの医療的な処置との併用も可能で、ホワイトニング効果も高いです。
ただし、歯の神経に刺激を与えるリスクがあり、照射器を使用する方の技量が重要になります。
ホワイトニングで使用する照射器別のメリット
ホワイトニングで使用する照射器別のメリットを解説します。
- LEDライト(発光ダイオード)
- ハロゲンライト
- プラズマライト
- レーザー(YAGレーザー・ダイオードレーザー)
それぞれのメリットについて解説していきます。
LEDライト(発光ダイオード)
LEDライト・発光ダイオードのメリットは、以下の3つがあげられます。
- 熱の発生が少なく安全性が高い
- 肌や唇への刺激が少ない
- 多くの歯科医院で受けられる
LEDライトは、ホワイトニング用照射器の中でも、普及率が高く、比較的安価で通いやすいメニューが多いです。
また、多くの歯科医院で受けられる点も魅力で、肌や唇への刺激も少ないです。
熱がほとんど出ないため、知覚過敏の方でも痛みを感じにくい点もメリットとしてあげられます。
ハロゲンライト
ハロゲンライトのメリットは、以下の3つがあげられます。
- 一度に広範囲を照射できる
- 昔から利用されている照射器で施術に安定感がある
- コストを抑えたプランに使用されることが多い
ハロゲンライトは、上下の歯を同時に照射できることが多く、ホワイトニングの時間が短時間で済みます。
また、長年使われている照射器になるため、施術の実績が豊富です。
コストを抑えたプランに使われていることも多いので、安価でホワイトニングを受けたい方におすすめです。
プラズマライト
プラズマライトでホワイトニングを受けるメリットは、以下の3つです。
- 短時間で効果をしっかりと実感しやすい
- 濃い着色でも落とすことが可能
- 施術回数を減らせる
プラズマライトは、短時間で効果を実感しやすい点が大きなメリットです。
たとえば、結婚式前に写真映えするように1回で歯をかなり白くしたいという方に向いているでしょう。
ほかにも、コーヒーや赤ワイン、タバコなどの頑固な汚れを落としやすいです。
また、ホワイトニングの効果が高いため、ホワイトニングのために何度も通う手間が少ない点もメリットといえるでしょう。
レーザー(YAGレーザー・ダイオードレーザー)
YAGレーザー・ダイオードレーザーのメリットは、3つあります。
- どのような歯でも高い効果が期待できる
- 施術時間が短く負担が少ない
- 歯科治療と並行できる
薬や加齢による変色など、普通のホワイトニングでは白くなりづらい歯にも有効的です。
また、ピンポイントで効果的に照射できるため、施術時間が短く、負担が少ないです。
さらに、歯周病や虫歯治療などの他の歯科治療と並行できるため、他の治療と組み合わせて通院回数を減らすこともできます。
ホワイトニングで使用する照射器別のデメリット
ホワイトニングで使用する照射器別のデメリットを解説します。
- LEDライト(発光ダイオード)
- ハロゲンライト
- プラズマライト
- レーザー(YAGレーザー・ダイオードレーザー)
それぞれのデメリットを解説します。
LEDライト(発光ダイオード)
LEDライト(発光ダイオード)のデメリットは、以下の3つがあげられます。
- 効果が緩やかで白さの実感に時間がかかる場合がある
- 濃い着色には物足りない場合がある
- 効果の差が出やすい
LEDライト(発光ダイオード)は、手軽に行える一方で、熱が少ない分、薬剤の反応がややゆっくりです。
そのため、1回だけの施術では、思ったほど白くならなかったという状態になる可能性があります。
また、タバコやコーヒーなど、長年の着色には効果が薄い傾向があります。
さらに、歯の状態によっては、想像よりも白くならない場合もあるため、歯の状況や着色度合いによって差が出やすい点を把握しておきましょう。
ハロゲンライト
ハロゲンライトのデメリットは、以下の3つがあげられます。
- 照射時に熱を感じる場合がある
- 知覚過敏のリスクがやや高い
- 古い機器が使われていることがある
ハロゲンライトは、昔から使用されており、古い機器が使われることが少なくありません。
古い機器は最新技術と比べて、性能が劣る場合があります。
また、熱が薬剤に反応して、神経を刺激して知覚過敏のリスクを招いてしまう可能性があります。
プラズマライト
プラズマライトのデメリットは、3つあります。
- 熱を感じやすくやや刺激が強い
- 施術費用が高め
- 一部の医院でしか取り扱っていない
プラズマライトは、導入コストが高いため、取り扱っている医院が限られています。
また、高性能である一方、1回あたりの費用が高額になりやすいです。さらに、出力が高いため、人によっては痛みや違和感を覚えやすいでしょう。
そのため、プラズマライトでホワイトニング治療を受ける際には、痛みや違和感を覚える場合がある点を考慮しておくのがおすすめです。
レーザー(YAGレーザー・ダイオードレーザー)
YAGレーザー・ダイオードレーザーのデメリットは、以下の3つです。
- 強力すぎて刺激を感じやすい
- 高額で特別な技術が必要
- 受けられる医院が少ない
YAGレーザー・ダイオードレーザーを使用してホワイトニング治療を行う歯科医院は、限られており少ないです。
また、エネルギーが強いため、一時的に歯が染みる場合があります。
たとえば、レーザー照射後に、しばらく冷たいものが染みるというケースがあるため、施術後は食事をする際に気をつけましょう。
また、機器も施術も専門的で、費用が高くなりやすい点にも注意が必要です。
照射器を使ってホワイトニングすると効果が高い理由
照射器を使ってホワイトニングをすると効果が高い理由は、2つです。
- 特殊なライトで漂白作用を促す
- エナメル質の深部まで浸透しやすくなる
それぞれのホワイトニング効果が高い理由について解説します。
特殊なライトで漂白作用を促す
照射器でホワイトニング効果が期待できる理由は、照射器の光がホワイトニングの薬剤の化学反応を早める役割があるためです。
ホワイトニングの薬剤は、過酸化水素や過酸化尿素の化学反応を利用します。
光によって薬剤が活性化され、歯の表面や内部の着色成分をより効率的に分解できます。
たとえば、家で薬剤だけ使用する場合と、照射器を利用してホワイトニングをする場合では、効果の出方が大きく異なるでしょう。
照射器の光を当てることで、ホワイトニング薬剤の力を最大限まで引き出しているため、漂白作用が期待できます。
エナメル質の深部まで浸透しやすくなる
ホワイトニングの照射器を使用することで、熱や光エネルギーによって薬剤が歯の表面だけでなく、内部まで浸透しやすくなります。
歯の黄ばみは表面だけでなく、内部にもあるため、深部に届くことで自然かつ透明感のある白さを得やすいです。
たとえば、タバコやワインの着色が歯の中まで入り込んでいる場合は、家で薬剤を使用するだけでは着色が落ちにくいです。
一方で、照射器を使うことで、ホワイトニングが内側からできるため、透明感のある白さが出やすいでしょう。
照射器でホワイトニングをするメリット
照射器でホワイトニングをするメリットは、以下の3つがあげられます。
- 即効性が高い
- プロによる処置でトラブルを予防しやすい
- 自身では届きにくい奥歯なども丁寧に処理できる
それぞれのメリットについて解説します。
即効性が高い
ホワイトニングを照射器で行うと、即効性が高いという点がメリットです。
照射器によってホワイトニングの薬剤の漂白反応が加速するため、短時間でも効果を実感しやすいです。
たとえば、結婚式などのイベントや面接などがあり、すぐに歯を白くしたいという方に向いているでしょう。
短期間で効果が出やすいため、スケジュールに余裕がない方にもおすすめです。
プロによる処置でトラブルを予防しやすい
歯科医院で受けられるホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士などの専門スタッフが施術を行うため、安全性が高く、薬剤の扱いも的確という点がメリットです。
薬剤の濃度や照射時間、保護処置などを適切に管理してくれるので、知覚過敏や炎症などのリスクが少ないでしょう。
たとえば、自宅でホワイトニングをした際に、歯がしみて辛かったという経験がある方におすすめです。
自分でホワイトニングを試すよりも、安全かつ確実で快適に白くできます。
自身では届きにくい奥歯なども丁寧に処理できる
ホワイトニングを照射器で行うメリットは、自身では届きにくい奥歯でも丁寧に処理ができる点です。
自分自身で行うホームホワイトニングは、どうしても奥歯や裏側などが難しく、ムラのある状態になってしまいやすいです。
一方で、照射器を使ったプロの施術であれば、細かい部分まで均一に光と薬剤を届けられます。
仕上がりにムラがなく、美しい口元にできるため、照射器でホワイトニングを行うのはおすすめです。
照射器でホワイトニングをする際の注意点
照射器でホワイトニングをする際の注意点は、3つあります。
- 一時的に知覚過敏が起きる場合がある
- 食事制限が必要
- 効果が永久的ではない
それぞれの注意点について解説していきます。
一時的に知覚過敏が起きる場合がある
ホワイトニングは、薬剤が歯の内側にまで作用するため、人によっては施術後に歯に染みるという感覚が出る場合があります。
知覚過敏が起きる状態は、一時的なもので、数時間や数日で収まるケースが多いです。知覚過敏が心配な場合は、事前に歯科スタッフに伝えると、ケアしてもらえるでしょう。
染み止めのジェルや保護処置をしてくれる医院が多数あるため、知覚過敏が心配な方は歯科スタッフに伝えてみてください。
食事制限が必要
ホワイトニング後は、歯の表面が一時的に脱水しているため、食事制限が必要です。
脱水状態で色の濃い食べ物や飲み物を摂取してしまうと、着色しやすくなります。
たとえば、施術直後に、コーヒーを飲んだ場合、前歯が薄っすらと茶色くなりやすいです。
コーヒーや紅茶、赤ワインなどの着色しやすい食事は、施術後から24~48時間は避けるようにしましょう。
効果が永久的ではない
ホワイトニングは、効果が永久的ではない点に注意しましょう。
ホワイトニングは、半永久的ではなく、数か月~1年程度で色戻りをすることがあります。色戻りしてしまう理由は、飲食や加齢による再着色が原因です。
白さを保ちたい場合は、定期的なメンテナンスをしたり、普段から色の濃いものを避けたりしましょう。
照射器を使ったホワイトニングを受ける際のクリニックの選び方
照射器を使ったホワイトニングを受ける際のクリニック選びは、5つのポイントを意識しましょう。
- ホワイトニングの実績・症例数
- ホワイトニングの薬剤・機器の種類
- 医師・スタッフの対応や資格
- 費用の明瞭さ
- 痛みや知覚過敏への対策
それぞれのポイントについて解説します。
ホワイトニングの実績・症例数
クリニックを選ぶ際には、ホワイトニングの実績や症例数を確認しましょう。
症例数や実績が多いクリニックは、さまざまな歯の状態やニーズに対応できるノウハウがあります。
また、施術の技術や判断力にも信頼性が高く、失敗のリスクが低いでしょう。
たとえば、症例写真の掲示やHPでの症例紹介、SNSや口コミでの過去の施術例を確認するのがおすすめです。
ホワイトニングの薬剤・機器の種類
ホワイトニングを行う際のクリニック選びでは、ホワイトニングの薬剤や機器の種類に注目しましょう。
照射器の種類や使用する薬剤によって、効果や刺激の強さが異なります。
たとえば、敏感な歯でホワイトニングをしたい場合は、LEDライトやプラズマライトを使用しているクリニックがおすすめです。
使用機器の種類をHPで確認したり、カウンセリング時に薬剤の濃度や特徴について質問したりすると良いでしょう。
医師・スタッフの対応や資格
医師やスタッフの対応・資格は、クリニック選びで重要なポイントです。
国家資格を持つ歯科医師・歯科衛生士が対応してくれるかや、丁寧に説明してくれるかという点は、安心して施術を受けるうえで重要なポイントになります。
たとえば、カウンセリング時にホワイトニングの仕組みやリスクも丁寧に説明してくれると、安心して施術を受けられるでしょう。
事前相談や無料カウンセリングなどを活用して判断するのがおすすめです。
費用の明瞭さ
クリニックを選ぶ際には、費用の明確さにも注目しましょう。
ホワイトニングは保険外治療になるため、費用の設定が自由です。たとえば、追加料金ナシや事前見積もりの提示など、料金体系が明確なクリニックがおすすめです。
追加オプションの有無を事前に確認し、初診料や再診料が別途かかるかもチェックすると良いでしょう。
痛みや知覚過敏への対策
ホワイトニングを受けるクリニックを選ぶ際には、痛みや知覚過敏への対策を確認しましょう。
たとえば、予防的な保護処置や染みたときの対策がしっかりとしてるクリニックは、安心して施術を受けられるでしょう。
知覚過敏対策について事前に説明があるか、染みやすい人に向けたコースがあるか確認するのがおすすめです。
まとめ:照射器の特徴を把握して歯や目的にあったホワイトニングを受けよう!
ホワイトニングの照射器を利用すると、ホームホワイトニングと比べて美しい歯の状態を作りやすいです。
照射器の特徴を把握し、歯や目的に合ったホワイトニングを受けると良いでしょう。
また、染みやすさや技量がクリニックによって変わるため、公式HPや口コミ・SNSなどをチェックして症例や実績を確認するのがおすすめです。