自動精算機を導入すれば、歯科・クリニックでの受付業務負担を軽減できます。
しかしスペースが限られると設置できるか心配だったり、種類が多いと何を基準に選べばいいか迷ったりしてしまうでしょう。
そこで本記事では、歯科・クリニックにおすすめの自動精算機8選を紹介していきます。選び方や導入するメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
歯科・クリニック向け自動精算機の正しい選び方
まず、歯科・クリニック向けの自動精算機を選ぶポイントを5つ紹介していきます。
- 患者が使いやすいか
- 設置スペースに合うサイズであるか
- 電子カルテと連携できるか
- 導入コストが予算規模と合うか
- レジ以外の機能が搭載されているか
患者が使いやすいか
まず、患者にとって使いやすい自動精算機を導入しましょう。
患者が使いづらいと不便な印象を与えてしまい、クリニックの評判につながりかねません。
また、患者一人ひとりに都度説明が必要になり、業務効率化は図れないでしょう。
高齢者や機械の操作に苦手意識を持つ患者でも簡単に使えるように、直感的操作が可能かどうかの確認が必要です。
設置スペースに合うサイズであるか
自動精算機は卓上で使用できるコンパクトなものから、床に設置する自立型までサイズも実にさまざまです。
卓上タイプは受付に設置できますが、自動精算機が場所を取り受付業務を妨げないようスペースに余裕があるかを確認しましょう。
自立型は待合室に設置しますが、サイズが大きくなるため待合室が狭くならないか、患者導線を妨げないかを確認してください。
電子カルテと連携できるか
電子カルテと連携できる自動精算機を選べば、カルテの患者情報と会計情報の紐付が可能になります。
例えば、電子カルテ内にある会計情報を連携できれば、わざわざ入力する必要はありません。
患者さんが多いと入力業務は煩雑化するため、業務効率化にもつながります。
導入コストが予算規模と合うか
歯科・クリニック向けの自動精算機は、200万円~450万円と高額になる傾向があります。
さらに保守メンテナンス費用や、キャッシュレス決済を導入する場合は手数料などのランニングコストもかかるでしょう。
自動精算機の導入で得られるメリットは多いですが、自院の予算規模と合うかをしっかりと確認してください。
レジ以外の機能が搭載されているか
メーカーや機種による違いはありますが、自動精算機には会計以外にさまざまな機能が搭載されているものもあります。
主な機能は次の通りです。
- 自動会計
- 領収書・診療明細書発行
- 電子カルテ・レセコンとの連携
- 初診登録
- 再来受付
- 保険証確認
- キャッシュレス決済など
機能が充実しているほど、受付機能の効率化を実現できます。
歯科・クリニック向け自動精算機のおすすめ8選
それでは、歯科・クリニック向けの自動精算機のおすすめ8選を紹介しましょう。
- NOMOCA-Stand
- PLUM CONNECT PS-3
- FIT-A
- SMA SEL
- セルフォート
- クリニックキオスク
- ハヤシレジスタンド
- セミセルフレジ
NOMOCA-Stand
運営会社 | 株式会社GENOVA |
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価格 | 要問い合わせ |
主な機能 | 自動再来受付 領収書・明細書発行 既存の診察券対応 レセコン連携 |
サイズ | 高さ142×幅460×奥行298cm |
公式HP | https://nomoca.net/ |
NOMOCA-Standは、タッチパネルで操作が簡単な自動精算機です。
クリニック専用に開発されているので、機能性も充実しています。電子カルテとの連携や90%以上のレセコンに対応しているのもポイントです。
サイズはウォーターサーバーと同じくらいであり、圧迫感もなく患者導線を妨げる心配もありません。
また導入後は、各院に合わせた運用サポートや、トラブル対応などサポート体制も充実しています。
PLUM CONNECT PS-3
運営会社 | 株式会社NNG |
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価格 | 要問い合わせ |
主な機能 | 受付機能 完全セルフ会計 診療ごとの満足度調査 運営システムとの連携 |
サイズ | 幅44cm×奥行40cm×高さ178cm (ベースの奥行は50cm) |
公式HP | https://plum-connect.info/ |
PS-3は、現役歯科医が業務効率化を図るために開発に携わった、歯科医師による歯科医院のための自動精算機です。
受付機能はもちろんのこと、完全セルフ会計なので会計時のヒューマンエラーも防げます。さらに電子カルテやレセコンなど、多様な運営システムとの連携も可能です。
アンケート機能を活用すれば、患者の満足度調査やスタッフマネジメントなどにも役立ちます。
<h3>FIT-A
運営会社 | 株式会社 アルメックス(ALMEX INC.) |
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価格 | 要問い合わせ |
主な機能 | 無人決済 キャッシュレス決済 領収書発行など |
サイズ | 高さ 150.3cm×奥行き35cm×幅65cm (突起物含まず) |
公式HP | https://www.almex.jp/ |
FIT-Aは、小規模医療施設向けの薄型コンパクトな自動精算機です。
奥行がわずか35cmなので、スペースが限られる場所にも設置しやすいでしょう。
タッチパネルの指示に従うだけなので操作も簡単です。クレジットカード・電子マネーなどのキャッシュレス決済にも対応しています。
SMA SEL
運営会社 | 株式会社インテクア |
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価格 | 要問い合わせ |
主な機能 | 主な機能 入金操作 レセコン連携 領収書・明細書・処方箋引換券発行 管理機能など |
サイズ | 幅53cm×奥行34.5cm×高さ43cm (SMA SEL Q1) |
公式HP | https://www.intequa.jp/index.html |
SMA SELシリーズは、スペースに合わせて3つの機種を用意しています。
卓上タイプに専用台を組み合わせれば自立式にカスタマイズも可能です。釣り銭は全機種1円・5円にも対応している大容量設計なので、釣り銭切れの心配もほとんどありません。
補充時に自動で枚数を計算するので数える手間もなく、オプションで自動音声案内を付けることもできます。
セルフォート
運営会社 | 株式会社日立製作所 |
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価格 | 要問い合わせ |
主な機能 | 自動受付 タッチパネル |
サイズ | 幅56cm×奥行65.9cm×高さ58cm |
公式HP | https://service.hitachi-ch.co.jp/ |
セルフォートは日立が開発した、クリニック向けの自動精算機です。
大きく見やすい画面にはイラストが表示され操作をサポートするので、初めての方や高齢者の方でも簡単に操作できます。
また、オプションを追加すればタッチレス操作が可能なため、感染症対策になるのもポイントです。
お釣りセットや個々の清算業務に加えて、診療終了後の会計締めまで全て自動で計数するので業務効率化に役立ちます。
クリニックキオスク
運営会社 | 株式会社クリニックキオスクBIZ |
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価格 | 要問い合わせ |
主な機能 | 電子カルテ・レセコン連携 領収書・明細書発行 日次会計履歴集計発行 自動再来受付 クレジットカード・QRコード決済対応など |
サイズ | 奥行29.5㎝×横幅49.0㎝×高さ146㎝ |
公式HP | https://clinickiosk.biz/ |
クリニックキオスクは、診療所やクリニック専門に開発された自動精算機です。
機能をクリニック向けに特化したことで、従来の自動精算機よりも低価格を実現しています。操作説明付き画面とタッチパネルで、誰でも簡単に操作できるのがポイント。
電子カルテやレセコンとの連携以外にも、各院の課題に合わせたオプションも多数搭載されています。
ハヤシレジスタンド
運営会社 | ハヤレジ株式会社 |
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価格 | 要問い合わせ |
主な機能 | 領収書発行 バーコード読み取り 売上金のみ回収 両替など |
サイズ | 幅53.6cm×奥行49cm×高さ140cm ※突起部:奥行約12cm |
公式HP | https://hayaregi-stand.com/ |
ハヤシレジスタンドでは、セミセルフ式にも対応できるPOSレジシステムを提供しています。
多様化するニーズに合わせて、患者自身が精算するセミセルフレジ・スタッフが精算する自動釣銭レジなどにも対応するのが特徴です。
電子カルテやレセコンとの連動や、バーコードでの運用もできます。さらに、オンライン決済端末を連動させることで、キャッシュレス決済での精算も可能です。
セミセルフレジ
運営会社 | 株式会社ビジコム |
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価格 | 979,000円(税込)~ |
主な機能 | POSレジアプリ搭載 自動釣銭機連動 キャッシュレス決済 レセプトバーコード連携 NSIPS連携 商品在庫・本部管理など |
サイズ | 15インチタッチパネル:約幅49cm×高さ46.3×奥行60cm 10インチタッチパネル:約幅49cm×高さ31.2cm×奥行60cm |
公式HP | https://www.busicom.co.jp/ |
ビジコムのセミセルフレジは、クリニックや調剤薬局向けの自動精算機です。
レセコンから出力したQRコードやバーコードを読み取れば、会計業務の効率化を図れます。さらに複数のキャッシュレス決済端末にも対応しているので、多様な決済方法に対応できるのも魅力です。
機種によっては、POSレジとオンライン資格確認の併用にも対応しているものもあります。
歯科・クリニック向け自動精算機のメリット
では、歯科・クリニックが自動精算機を導入する4つのメリットを紹介します。
- 会計待ち時間を短縮できる
- 会計時のヒューマンエラーを防げる
- 接触機会を削減できる
- スタッフの業務負担を軽減できる
会計待ち時間を短縮できる
最大のメリットは、会計待ち時間を短縮できること。
歯科・クリニックの受付業務は煩雑貸しやすいですが、自動精算機であれば会計や金銭授受まで一括で対応できます。キャッシュレス決済対応モデルであれば、現金精算よりもスピーディな会計の実現も可能です。
患者自身が会計を行うため、待ち時間が少なくなればストレスも軽減できるでしょう。
会計時のヒューマンエラーを防げる
会計時に電話がかかってきたり、同時に複数の作業をこなす必要があったりすると会計ミスが起きる可能性があります。
自動精算機であれば、会計時のヒューマンエラーを防げるので安心です。
接触機会を削減できる
歯科・クリニックでは、口腔内を診療するため、手袋やマスク、滅菌器や空気清浄機など院内の感染症対策が必須です。
しかし受付業務では、診察券の受け渡しや金銭の授受などがあるため、どうしても接触機会が増えます。
自動精算機の導入により、接触機会の削減が可能になるのはメリットと言えるでしょう。
スタッフの業務負担を軽減できる
1日に何十人という患者を受け付けているクリニックなら、会計処理にかかる時間も多くなります。その分、スタッフの業務負担も大きくなるでしょう。
自動精算機の導入により、会計処理にかかる時間やヒューマンエラーを防げると同時に、スタッフの業務負担の軽減にもつながります。
歯科・クリニック向け自動精算機は補助金を活用して導入がおすすめ
歯科・クリニックの受付業務負担が大きいと感じているなら、自動精算機の導入は大きな選択肢の一つです。
歯科・クリニック向けの自動精算機は、感染対策・業務効率化・労働環境の改善効果が期待でき、さまざまな恩恵が得られます。
また、自動精算機は補助金の対象でもあり、導入を検討しやすいでしょう。
この機会に、医療に関わる業務効率化を図るために、ぜひ導入を検討してみてください。