透析システムのおすすめ9選！導入するメリットや選ぶポイントを詳しく解説

透析クリニックにおいて、1施設あたり平均30～50床、多いところでは200床ものベッドを有するところもあります。

透析管理は迅速かつ正確に行う必要があるため、透析システムの構築が欠かせません。

しかし透析システムにも種類があるため、何を基準に選べばいいか迷ってしまう担当者も多いことでしょう。

本記事では透析システムのおすすめ9選と、選び方や導入前におさえておきたい注意点について解説していきます。

透析システムとは？

透析システムは、患者さまのプロフィールや透析状況などを管理するものです。

正確な透析業務を行うために必要不可欠な、前回からの申し送り事項などを確認できる機能も搭載されています。

透析システムを選ぶうえで知っておきたい3つのポイント

それでは、透析システムを選ぶにあたって知っておきたいポイントを3つ紹介します。

1. メーカーの実績が豊富であるか
2. 既存システムとの連携が可能か
3. 導入コストと予算が合っているか

メーカーの実績が豊富であるか

2020年に日本透析医会が発表した透析施設数は4,493件ですが、透析システムを導入しているのはわずか15%と言われています。

透析システムを扱うメーカーは多数ありますが、自院に導入する際はメーカーの実績確認が欠かせません。

新たに透析システムを導入する際は、メーカーの実績をしっかりと確認しましょう。

参照：日本透析医会｜わが国の慢性透析療法の現況

既存システムとの連携が可能か

自院に電子カルテ・レセコン・オーダリングシステムなどを導入している場合は、透析システムが既存システムに対応しているかを確認しましょう。

透析システムの多くは、電子カルテやレセコンなどの医事システムに対応していますが、中には非対応のものもあります。

導入コストと予算が合っているか

透析システムを導入する際にかかる費用は、月額利用料以外にも登録料や初期費用などトータル費用を確認しましょう。

また既存システムとの連携がオプションの場合は、別途費用がかかるケースもあります。

透析システムを導入する際は、導入コストと予算が合っているかを確認してください。

透析システムのおすすめ9選

それでは、透析システムのおすすめを9つ紹介していきます。

1. 株式会社ノーザ
2. 東レ・メディカル株式会社
3. 日機装株式会社
4. 株式会社エムビーテック
5. 株式会社ライラ
6. 株式会社システムリサーチ
7. 株式会社トマーレ
8. ゼロシステム株式会社
9. 株式会社レゾナ

株式会社ノーザ

株式会社ノーザが提供する透析システムは、透析前・透析中・透析後までの情報を一括で管理できます。

プランによって導入コストは変わりますが、患者基本情報管理や処方一括DO機能、透析指示作成といった基本機能は標準装備されています。

電子カルテや医事システムとの連携の他、衛生的に患者さまの本人確認ができるよう顔認証や静脈認証も可能です。

院内のサーバースペースが不要なクラウド型は、コストダウンも実現します。

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東レ・メディカル株式会社

東レ・メディカルが提供する透析システムは、スタッフにやさしい操作性を実現しているのが特徴です。

透析装置とタブレットの連携や、最新の認証デバイスで患者さまの識別性も向上しています。

透析記録や指示などを作成したり、院内システムと連携したりできるのもポイントです。

Web機能を活用すれば、施設内のPC端末で情報を共有できます。

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日機装株式会社

日機装株式会社は、透析アシスタントという操作が簡単なエントリーモデルを提供しています。

シンプルな機能と構成で、直感的操作が可能なのも嬉しいポイントです。

患者さま情報や透析中のデータなどを記録した用紙の発行や、自動転記により業務効率化が図れます。

前回測定した体重とDWから自動で除水量と除水速度を算出するので、ヒューマンエラーを防止できるのも特徴です。

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株式会社エムビーテック

株式会社エムビーテックが提供しているのは、透析システムに電子カルテやオーダーリングシステムなどを包含させたオールインワンシステムです。

透析センター向けのシステムですが、入院診療にも対応しており、透析室から病棟まであらゆる記録を一括管理・共有できます。

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株式会社ライラ

株式会社ライラが提供するのは、Di-Viewという透析看護支援システムです。

透析施設で働く看護師のサポートを主な目的としているため、時間や場所を選ばず全ての情報を共有できます。

またカルテには記載されない医療行為以外の情報も共有できるので、患者さまが自分を理解してくれているという安心感の提供も可能です。

電子カルテやレセコンとの連携にも対応しています。

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株式会社システムリサーチ

株式会社システムリサーチは、e3透析という透析管理システムを提供しています。

多様化しがちな透析業務に対応できるよう、直感的操作と柔軟性を実現しました。

透析業務にまつわる全ての記録を一括管理・共有できるので、治療部門を一体化させ業務効率化を図れます。

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株式会社トマーレ

株式会社トマーレが提供するのは、業務以外にも患者さま向けアメニティを充実させた透析情報共有システムです。

透析業務にまつわる情報管理はもちろんのこと、テレビ・インターネット・VODの利用により患者さまが透析中も快適に過ごせます。

体重計や電子カルテとの連携も可能ですし、透析条件や透析記録の管理などスタッフを支援する機能も充実しているのが嬉しいポイントです。

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ゼロシステム株式会社

ゼロシステム株式会社は、ZEROHDという透析業務支援システムを提供しています。

患者さま情報や透析条件をデータベース化して管理したり、透析スケジュールを元にパターンを自動作成したりなどの業務サポート機能が充実しています。

検査データも一括で管理できますし、透析記録のベッドサイド入力機能によって記録紙のペーパーレス化になるのもポイントです。

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株式会社レゾナ

株式会社レゾナでは、DiMsという電子カルテとオーダリングを連携させた透析システムを提供しています。

患者さまの基本情報管理から、オーダリングや電子カルテとの連携まで全てシステム内での管理と共有が可能です。

透析条件なども電子カルテから指示・閲覧できるので、手書きよりも業務効率化が図れます。

さらにベッドレイアウトのカスタマイズが可能なので、自院に合った透析スケジュールの登録も可能です。

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透析システムを導入するメリット

では最後に、透析システムを導入する事により得られるメリットについて解説していきます。

• スタッフの負担軽減・業務効率化が図れる
• ヒューマンエラーを防止できる
• 患者さま情報を一元管理できる

スタッフの負担軽減・業務効率化が図れる

透析業務においては、透析記録の確認や検索結果の管理は最重要事項です。

しかし透析記録を確認するために、紙カルテを別室まで確認しに行ったり、検査項目を確認しに行ったりするのは時間も手間もかかります。透析施設では同時に複数の患者さまを管理するため、スタッフにかかる負担も大きくなるでしょう。

透析システムは、患者さまの透析記録の確認や検索目の管理を一括で行えるため、スタッフの負担軽減や業務効率化を図れるのが最大のメリットです。

ヒューマンエラーを防止できる

透析業務においては、正確性だけでなく安全性の担保も欠かせません。

しかし手作業では、どうしてもオーダーミスや記入ミスなどのヒューマンエラーが起きる可能性があります。

透析システムを導入することで、そうしたヒューマンエラーを防止できます。

患者さま情報を一元管理できる

小規模の透析施設であっても、同時に数多くの患者さま情報を管理するのは負担が大きいでしょう。

しかし透析システムは、患者さまの人数に関わらず情報を一括管理できます。

また、透析に必要な資材や消耗品などの在庫管理ができる機能があれば、発注ミスを防ぎコスト削減につながるのもメリットです。

まとめ：透析システムを導入して業務効率化を目指そう

透析システムを導入することで、業務効率化を図れるだけでなく、正確性や安全性の担保も可能になります。

スタッフの負担も軽減されるため、現場のモチベーションアップに役立つでしょう。

透析システムにはさまざまな種類がありますので、自院に合う最適なものを選んでください。