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クリニック向けの電子カルテとは?メリット・デメリットやおすすめのクリニック向け電子カルテも解説

「クリニックで使える電子カルテはあるのか?」

「クリニックで電子カルテを導入するメリットはあるのか?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

そこで、この記事ではクリニック向けの電子カルテとは何か、クリニック向けの電子カルテを導入するメリット・デメリットを解説します。

記事の後半では、クリニック向けの電子カルテを5つ紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

クリニック向けの電子カルテとは?

ここでは、クリニック向けの電子カルテがどういうものか解説します。

クリニック向けの電子カルテは、主にクラウド型電子カルテで、安価かつ高性能なものが多くなっています。

オンプレミス型とクラウド型という2種類の電子カルテがありますが、オンプレミス型は導入費用が高く、5年に一度の買い替えも必要なため、運用するのに手間がかかります。

しかし、クラウド型は安価に利用でき、買い替えも必要なく、システムの更新などもする必要がありません。

このように、手間をかけずに利用できる電子カルテがクリニック向けとして販売されています。

クリニック向けの電子カルテを導入するメリット

クリニック向けの電子カルテを導入するメリットは3つあります。

  • 情報活用の利便性向上
  • 業務の効率化
  • ミスの削減

1つずつ見ていきましょう。

情報活用の利便性向上

1つ目は、情報活用の利便性が向上することです。

電子カルテを導入すると、情報が一元化されるほか、検索もできるようになるため、今までよりも必要な情報が即座に探しやすくなります。

このため、カルテに記載された情報を確認しやすくなるため、情報活用の利便性が向上するでしょう。

また、遠方にいても簡単にカルテの内容を確認できるようになるため、出先でもカルテの閲覧・使用ができます。

業務の効率化

2つ目は、業務の効率化につながることです。

電子カルテを利用すると、迅速に検索できるようになり、入力も自動で行われるため、紙カルテを探したり情報を転記したりする手間が省けます

これにより、業務の効率化が図られ、院長は診療に専念でき、スタッフの負担が軽減されます

本来やるべきことに集中できるようになるため、医療の質が向上し、患者満足度が向上することも見込めるでしょう。

ミスの削減

3つ目は、ミスの削減ができることです。

紙カルテでは、文字が読みづらいことにより伝達ミスが起きたり、転記する際に間違えて入力したりしてしまうことがあります。

しかし、電子カルテでは自動で入力されるため、文字の読み間違いや転記でのミスがなくなります

これにより、ミスが大幅に削減され、円滑に医院を運営できるようになるでしょう。

クリニック向けの電子カルテを導入するデメリット

クリニック向けの電子カルテを導入するデメリットは、以下の3つです。

  • 絵・図の書き込みが不便
  • 操作に手間取る可能性がある
  • 停電・システムダウンにより業務停止

1つずつ見ていきましょう。

絵・図の書き込みが不便

1つ目は、絵・図の書き込みが不便なことです。

しかし、タブレット端末と専用のタッチペンを使えば、紙と同じような感覚で絵や図の書き込みができます。

タブレット端末に対応した電子カルテも多く開発されているので、ぜひ確認してみてください。

操作に手間取る可能性がある

2つ目は、操作に手間取る可能性があることです。

導入当初は電子カルテの使い方がわからなかったり慣れていなかったりすると、操作に時間がかかってしまうことがあります。

操作に手間取ると、逆に業務の効率性が落ち、患者さんを待たせてしまうことにもなりかねません。

しかし、サポートの充実している電子カルテを選べば、このような心配をしなくても大丈夫です。

サポートが充実していれば、導入する際に使い方をレクチャーしてもらったり、導入後も質問したらすぐに回答してもらえたりします。

多少、費用は多くかかりますが、スムーズに電子カルテを運用するためにも、ぜひサポートの利用を検討してみてください。

停電・システムダウンにより業務停止

3つ目は、停電・システムダウンにより業務停止する可能性があることです。

停電やシステムダウンが起きてしまうと、電子カルテが使用できず、業務に大きな影響を及ぼします。

最悪の場合、業務を進められず、患者さんに多大な迷惑をかけてしまう可能性もあります。

そうした場合に備えて、紙でも対応できるようにしておくことが大切です。

予備の紙カルテや請求のための書類などを準備しておけば、一時的にトラブルを回避できます。

システムを使う以上、トラブルはつきものなので、あらかじめ対策をしておきましょう。

おすすめのクリニック向け電子カルテ5選

最後に、おすすめのクリニック向け電子カルテを5つ紹介します。

  • エムスリーデジカル
  • Medicom-HRf
  • CLINICSカルテ
  • きりんカルテ
  • CLIUS

それぞれの特徴を確認してみてください。

エムスリーデジカル

項目 内容
特徴 5年連続クラウド電子カルテシェアNo.1(m3.com調査 2022年1月)
主な機能 M3 DigiKar モバイル
検査結果ビューアー
適応症の自動学習(AI)
iPad手書きカルテアプリ
処置行為自動学習(AI)
処方監査オプション
初期費用 無料
月額費用 税抜9,800円〜
運営会社 エムスリーデジカル株式会社
ホームページ https://digikar.co.jp/

1つ目は、エムスリーデジカルです。

スマートフォンやiPadでも電子カルテの閲覧、記入ができるため、移動中や訪問診療の際にも電子カルテを簡単に閲覧できます。

また、AIにより、自動で記入される項目が増えるため、業務の80%を削減できる点も特徴の1つです。

公式HPはこちら

Medicom-HRf

項目 内容
特徴 40年以上の実績を誇るシェアNo.1カルテ((株)矢野経済研究所調べ 2021年9月)
主な機能 リアルタイムチェック
病名予測と自動置換・照合
算定アシスト標準搭載
時系列・分割表示
複数条件・テキスト検索
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 PHCホールディングス株式会社
ホームページ https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/mchrf

2つ目に紹介するのは、Medicom-HRfです。

誕生から40年以上が経過したメディコムが運営しているため、数多くの実績や知見により、医師にとって使いやすい電子カルテになっています。

正確で迅速に業務を遂行するための機能が多数搭載されているので、便利に利用できるでしょう。

公式HPはこちら

CLINICSカルテ

項目 内容
特徴 予約・問診・診察・会計を一元管理
主な機能 受付管理
患者登録
テンプレート・セット登録
ファイル管理
適応症・投与量チェック
会計
初期費用 要問い合わせ
月額費用 税込40,000円〜
運営会社 株式会社メドレー
ホームページ https://clinics-cloud.com/karte

3つ目に紹介するのは、CLINICSカルテです。

予約から会計までを1つのツールで行うことができるため、各システム間での情報の転記が必要なくなります。

これにより、業務のスピードが上がるほか、人的ミスが減らせるため、業務の効率化につながるでしょう。

公式HPはこちら

きりんカルテ

項目 内容
特徴 豊富な機能が追加費用なしで標準搭載
主な機能 日レセクラウドとの連携
予約機能
在宅機能
自由診療機能
画像撮影アプリ
初期費用 無料 ※別途「日レセクラウド」の初期費用がかかります
月額費用 無料 ※別途「日レセクラウド」の月額費用がかかります
運営会社 PHC株式会社
ホームページ https://xirapha.jp/

4つ目に紹介するのは、きりんカルテです。

日レセクラウドと連携した電子カルテであり、電子カルテの分は全て無料で使えます。

きりんカルテには、便利な機能が多く搭載されていますが、日レセクラウドの利用料金のみ支払えば電子カルテも使えるので、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

公式HPはこちら

CLIUS

項目 内容
特徴 Mac・Windows・iPadで自由に操作できるクラウド型電子カルテ
主な機能 WEB問診
予約機能
オンライン診療/在宅診療
バックアップ
薬用量機能
初期費用 200,000円
月額費用 12,000円
運営会社 株式会社DONUTS
ホームページ https://clius.jp/

5つ目に紹介するのは、CLIUSです。

オンライン診療機能を搭載したクラウド型電子カルテで、WindowsでもMacでも操作できます。

問診機能や予約機能も搭載されているため、非常に便利に使えるでしょう。

公式HPはこちら

まとめ

今回は、クリニック向けの電子カルテについて解説しました。

クリニックにおいても電子カルテを導入するメリットは多数あり、有効に活用できるでしょう。

電子カルテの導入にはデメリットもありますが、それぞれ対策ができるため、1つずつ対応していくのが望ましいでしょう。

ぜひ、今回の内容を参考に、クリニックでも電子カルテを導入してみてください。