「電子カルテにタブレットは使えるの?」
「電子カルテでタブレットを使うにはどんな方法が考えられるの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では電子カルテにタブレットが使えるのかを解説します。
記事の後半では、タブレットが果たす役割も解説するので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の内容
電子カルテにタブレットは使える
タブレットは電子カルテに使えます。
スマートフォンやパソコンと並んで、電子カルテの端末として挙げられ、非常に便利に使えます。
多くの方は、電子カルテの利用にはパソコンを使うことを想像されると思いますが、場合によってはタブレットのほうが便利に使える場合もあるのです。
それは、主に以下の3つの場合です。
- 持ち運び
- 手書き
- 出先でのキーボード入力
それぞれ詳しく確認してみましょう。
持ち運びに便利
1つ目は、持ち運びに便利なことです。
ノートパソコンに比べ、タブレットは小さくて軽いため、ノートパソコンよりも持ち運びやすいです。
訪問診療や学会、自宅などで電子カルテを操作したい場合には、タブレットのほうが便利に使えます。
性能が劣るのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には画面こそ小さいもののパソコンと同等の作業ができるので、タブレットでも問題ありません。
タッチペンで手書きのように
2つ目は、タッチペンで手書きのように操作できることです。
電子カルテに絵や図を書き込みたい場合、パソコンではマウスで絵や図を描くことになるため、非常にやりにくい場合が多いでしょう。
しかし、タブレットでは手を使ったり専用のタッチペンを使ったりすることで、スムーズに絵や図を書き込めます。
患者さんとのやりとりで、視覚的に情報を伝えたい場合は、とても重宝するでしょう。
Bluetoothでキーボード接続
3つ目は、Bluetoothでキーボード接続できることです。
タブレットは手書きには向いているもののキーボードが付いておらず、文章の入力には不向きなのでは?とお考えの方もいらっしゃることでしょう。
しかし、タブレットには、付属のキーボードを装着したり、Bluetoothのキーボードを接続したりできます。
キーボードさえ接続できれば、パソコンと大差なく文章の入力ができます。
キーボードを持ち運ぶ分、少し容量が増えてしまいますが、薄型で軽量タイプのキーボードも多く売られており、ほとんど気にならないでしょう。
タブレットが果たす4つの役割
電子カルテを運用する際、タブレットは4つもの役割を果たします。
- サポート用
- 検査入力・指示確認用
- 患者閲覧用
- 情報管理用
それぞれ、どのように使うのかを1つずつ解説します。
サポート用
1つ目は、サポート用です。
患者さんのもとへ説明にいく際、紙カルテを持っていく必要がなくなり、タブレット1台で十分まかなえるようになります。
また、パソコンを使って説明することもありますが、この際もタブレットで代用することで、患者さんとより近い距離でコミュニケーションが取れるようになります。
タブレットであれば、図や絵も簡単に描けるので、情報共有がとてもしやすくなるでしょう。
検査入力・指示確認用
2つ目は、検査入力・指示確認用です。
リハビリや処置を行う際に、入力や指示を確認する目的でもタブレットを使えます。
電子カルテと連動しているため、その場で入力した値がそのまま電子カルテに自動で入力されるため、業務の効率化にもつながるでしょう。
患者閲覧用
3つ目は、患者閲覧用です。
受付や問診も電子化する流れがあり、患者さん自身に電子機器を操作してもらう場面が増えます。
この際、患者さん自身のスマートフォン等を利用することもできますが、医院でタブレット端末を用意すれば、スマートフォンを持っていない患者さんへの対応も問題なくできるでしょう。
また、スマートフォンだと画面が小さく操作に手間取る患者さんがいることも考えられるため、画面が大きくて操作しやすいタブレットが向いているといえます。
情報管理用
4つ目は、情報管理用です。
特に在宅医療においては、タブレット端末の利用が不可欠だといえる場面も増えています。
パソコンよりも小さくて軽いタブレットは、在宅医療など持ち運びが必要な場面で重宝します。
タブレット端末さえあれば、ほとんどの業務ができることも増えているため、持ち運ぶ荷物が減り、身軽な状態で在宅医療にのぞめるようになるでしょう。
キーボードさえ接続すれば、パソコンと同じように使えるため、とても便利に活用できます。
他にも、学会に出席するために外出する際や自宅で電子カルテを確認したい場合にも、タブレッ1台あれば問題ないため、出先用としても十分活用できます。
まとめ
今回は、電子カルテにタブレットが使えるかを解説しました。
電子カルテにタブレットは使うことができ、持ち運ぶ場合、絵や図を描く場合ではパソコンよりも便利に使うこともできます。
電子カルテの利用において、タブレットは4つの役割を果たすため、状況に応じた使い方を理解しましょう。