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アンギオ(血管造影)とは?検査でわかることや導入メリットなど徹底解説

「アンギオとは具体的にどのような検査なのだろう……」
「アンギオ検査の導入を検討しているけど、メリットを知りたい……」

 

アンギオ検査は、高度な医療機器と専門医が必要になるため、循環器専門病院や大学・総合病院などで導入されています。

 

主に血管の流れや形状などがわかりますが、具体的にどのような治療ができるのか把握していると、病院に合っているか判断しやすいでしょう。

 

そこで本記事では、アンギオとはどのような検査なのか、種類やわかることについて解説していきます。

 

導入するメリットや検査の流れを含めて解説しているので、アンギオ検査が気になっている方は参考にしてみてください。

この記事の内容

アンギオとは

アンギオとは

アンギオとは、血管内に造影剤を注入し、X線やCT・MRIなどで血管の状態を映し出す検査方法のことを指します。

 

たとえば、血管の形や詰まり、破れなどを可視化できるため、問題が起きている場所を把握しやすいです。

 

脳卒中や心筋梗塞などの緊急診断や治療には不可欠で、必要に応じて他の疾患の治療中に行う場合もあります。

 

ただし、造影剤によるアレルギー反応や腎機能障害、血管を操作するため出血・感染リスクなどがある点は理解しておきましょう。

アンギオ検査の目的

アンギオ検査の主な目的は、3つあります。

  • 血管の状態を正確に把握する
  • 治療の必要性・方針を決定する
  • 検査と同時に治療を行う

 

アンギオ検査を行うことで、血管の構造や流れを詳細に把握できるため、診断目的や治療方針の決定に役立ちます

 

たとえば、手術が必要なのか、カテーテル治療をするべきなのかの判断材料として役立つでしょう。

 

また、治療の前後で効果を確認できるため、状態確認の意味でも実施されることが多いです。

 

出血の原因調査や病気の原因追求に役立つので、多くの病院におすすめです。

アンギオと心カテの違い

アンギオと心カテは、対象部位に大きな違いがあります。

 

心臓カテーテルは、心臓の血管をみるための検査で、アンギオ検査の中の一種です。

 

一方、アンギオ検査は心臓だけでなく、脳や肝臓、腎臓や下肢など全身の血管を確認できます

 

心臓カテーテルは、狭心症や心筋梗塞の原因となる、血管のつまりを診断するときに実施される機会が多いです。

 

アンギオ検査は、どこかの血管で破れ・詰まりがないかを確認できるため、疾患の原因追究及をしたい場合に向いています。

 

どちらも血管の状態を確認できる検査ですが、対象となる部位や目的が変わる点を把握しておきましょう。

アンギオでわかること

アンギオでわかること

アンギオ検査でわかることは、3つあります。

  1. 血管の流れや形状
  2. 目的の臓器の血流動態
  3. 腫瘍の状態

それぞれのわかる内容について解説していきます。

血管の流れや形状

アンギオ検査は、血管が狭くなっていたり、詰まっていたりなどの、血管の流れや形状を確認できます

 

たとえば、狭心症や心筋梗塞などの疑いがある場合、冠動脈で血流が不足している場所がないか様子をみることが可能です。

 

ほかにも、動脈硬化の原因となっている、細くなったり蛇行していたりする血管がないかチェックできます。

 

また、アンギオ検査をする際に服用する造影剤が血管外に漏れた場合、出血している場所の特定が可能です。

 

血管の流れや形状から疾患の原因を解明しやすいため、専門的な診断を必要とするときに役立つ検査です。

目的の臓器の血流動態

アンギオ検査は、目的の臓器の血流動態がわかります。

 

たとえば、血液が目的の臓器にスムーズに届いているかチェックすることが可能です。

 

目的の臓器に到達する際に、血管が破れていたり詰まっていたりする場所がないか確認したいときに向いているでしょう。

 

血液が不足している場所もわかるため、詳細な情報を知りたいときにアンギオ検査がおすすめです。

腫瘍の状態

アンギオ検査は、造影剤で腫瘍の血流の多さや状態を確認したい場合に向いています

 

たとえば、がん治療のターゲットとなる血管がどこにあるか判断したいときにおすすめです。

 

がんが、どの血管から栄養をもらっているか確認できるため、血流を止める計画に活かせます。

 

腫瘍の大きさや血管分布、栄養血管などを判断できるので、がん患者などにアンギオ検査が実施されています。

アンギオ検査を導入するメリット

アンギオ検査を導入するメリット

アンギオ検査を導入するメリットは、5つあります。

  1. 血管の異常を詳細に把握できる
  2. 治療方針の決定に役立つ
  3. 外科手術を避けたり手術の負担を軽減したりできる
  4. 身体の状態に左右されずに治療が可能
  5. 再検査や治療効果を確認しやすい

それぞれのメリットについて解説していきます。

血管の異常を詳細に把握できる

アンギオ検査は、血管の異常を詳細に把握できる点がメリットです。

 

CTやMRIではわかりにくい血管の内部の状態や形状を、リアルタイムで詳細に観察できます。

 

たとえば、心臓の血管がどのくらい狭くなっているのかを詳細に把握し、どの部位に異常があるか特定できます。

 

ほかにも、脳動脈瘤の位置や大きさをミリ単位で確認でき、破裂リスクを評価可能です。

 

血管の異常を詳細に把握でき、リスク評価や危険の特定に役立ちます

治療方針の決定に役立つ

アンギオ検査は、治療方針の決定にも役立ちます。

 

検査結果をもとに、手術・薬・カテーテル治療などの選択肢を判断しやすいです。

 

たとえば、肝がんの場合、カテーテル治療が適しているか、全身化学療法にするべきかの判断ができます。

 

症状の重症度や、他の検査結果を元に総合的に治療方針・治療法を判断できるため、より正確な診療をしたい場合にアンギオ検査がおすすめです。

外科手術を避けたり手術の負担を軽減したりできる

アンギオ検査は、外科手術を避けたり手術の負担を軽減したりできる点がメリットです。

 

アンギオ検査は、血管の状態や流れを詳細に確認できるため、開腹手術・開胸手術が必要なのか、カテーテル治療だけで完了するのかを判断できます。

 

ほかにも、事前に血管の状態を詳しく確認できるので、手術にかかる時間を短縮できるでしょう。

 

カテーテル治療で済むか判断できる点や、手術時間の短縮で体への負担を軽減できる点が大きな強みです。

身体の状態に左右されずに治療が可能

身体の状態に左右されずに治療ができる点は、アンギオ検査のメリットです。

 

アンギオ検査は、高齢者や体力が低下している人でも、局所麻酔を利用して検査・治療が行えます

 

また、高齢者の心不全患者に対しても、全身麻酔がない状態で治療ができるため、幅広い患者に対応できるでしょう。

再検査や治療効果を確認しやすい

アンギオ検査は、再検査や治療効果を確認しやすいです。

 

たとえば、アンギオ検査を実施して血管が破れていたり、詰まっていたりする部分を特定し、治療方針を決めます。

 

決めた治療方針に従って治療を進め、治療によって状態が改善されたかアンギオ検査で再確認することが可能です。

 

追加処置の判断や治療効果があったか再検査で判断できるので、多くのシーンで活躍してくれます。

アンギオの種類

アンギオの種類

アンギオの種類は、3つあります。

  1. カテーテル血管造影法
  2. MR血管造影法(MRA)
  3. CT血管造影法(CTA)

それぞれの種類について解説していきます。

カテーテル血管造影法

カテーテル血管造影法は、手首や足の付け根から細いカテーテルを血管内に挿入し、造影剤を注入してX線撮影を実施する検査法です。

 

一般的なアンギオ検査の方法とされ、異常がある場合は、その場で治療もできる点が魅力となっています。

 

たとえば、冠動脈に異常があった場合、造影直後にステントを挿入して治療を行うことが可能です。

 

柔軟に対応できるほか、高齢者や体力が低下している方にも対応しています。

MR血管造影法(MRA)

MR血管造影法は、MRIの技術を活用して血管画像を取得する方法です。

 

ガド造影剤を使用し、放射線を使わないため、腎機能が弱い方や放射線を避けたい場合に向いています

 

また、造影剤なしでも画像取得が可能な点も魅力です。

CT血管造影法(CTA)

アンギオ検査の中には、腕の静脈からヨード造影剤を注入し、CTスキャンで3D画像を撮影するCT血管造影法もあげられます。

 

1回の息止めで、広範囲かつ高画像で撮影できる点が大きな強みです。

 

また、放射線がある代わりに、身体への負担が少なく済むため、少しでも負担が少ない施術を受けたい方に向いているでしょう。

 

胸痛があるものの、ストレス検査や心電図で不明確な場合にもおすすめです。

アンギオ検査で確認できる部位と疾患

アンギオ検査で確認できる部位と疾患

アンギオ検査で確認できる部位と疾患は、以下の4部位があげられます。

  1. 心臓
  2. 腹部
  3. 下肢

部位ごとに対応している疾患について解説していきます。

アンギオ検査は、脳を確認することが可能で、どの血管が詰まっているか、どこにこぶがあるかを正確に把握できます

 

たとえば、脳動脈瘤や脳動静脈奇形、脳梗塞などの疑いがある場合に向いているでしょう。

 

脳梗塞やくも膜下出血のリスク評価もできるため、疑いがある患者にはアンギオ検査の実施がおすすめです。

心臓

アンギオ検査は心臓にも対応しており、冠動脈造影が可能です。

 

主に、以下の3つの疾患に対応しています。

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 冠動脈奇形

アンギオ検査を行うことで、冠動脈のどの位置が詰まっているのか明確にわかります

 

また、アンギオ検査時に、必要であればその場でステント治療を行える点も魅力です。

 

血管が狭くなっている場所の把握もできるため、狭心症の疑いがある場合にもおすすめです。

腹部

アンギオ検査は、腹部の血管を調査したいときにも役立ちます。

 

たとえば、消化管出血が起きている原因の小さな血管破裂や、腫瘍に栄養を与えている血管を特定できます

 

胃や腸の出血部位を探すだけでなく、血流パターンを調べて、出血止めをすることも可能です。

 

ほかにも、お腹の大動脈がこぶ状に膨らむ腹部大動脈瘤にも対応しており、破裂するリスクを確認できます。

 

胃や腸の調子が悪い場合は、アンギオ検査で腹部の血管の状況を確認すると良いでしょう。

下肢

アンギオ検査は、足の血管が詰まっている場合にも対応しています

 

足の血管の詰まりや、狭くなっているかを明確に判断し、バルーンやステントで血流の回復を促すことが可能です。

 

たとえば、以下の疾患の疑いがある場合におすすめです。

  • 閉塞性動脈硬化症
  • 深部静脈血栓症
  • 下肢静脈瘤

歩く際に足に痛みがある場合は、足の血管が動脈硬化で狭くなっている可能性があるため、アンギオ検査を行うのが向いているでしょう。

アンギオ検査をもとに対応する治療例

アンギオ検査をもとに対応する治療例

アンギオ検査をもとに対応する治療例は、以下の7つがあげられます。

  1. 心臓カテーテル検査・治療
  2. 不整脈治療
  3. 腹部血管造影検査・治療
  4. 脳血管造影検査・治療
  5. 末梢血管の検査・治療
  6. 小児カテーテル検査・治療
  7. ステントグラフト内挿術

それぞれの治療例について解説していきます。

心臓カテーテル検査・治療

アンギオ検査は、心臓カテーテル検査や治療を行いたいときにおすすめです。

 

静脈または動脈からカテーテルを挿入し、冠動脈の血管を確認します

 

血管が狭くなっている場合は、風船を膨らませて拡大したり、ステントを留置する治療をしたりすることが可能です。

 

ほかにも、血行動態や心臓の機能などの検査にもアンギオ検査は対応しています。

不整脈治療

アンギオ検査をもとにした治療法として、アンギオ検査時にカテーテルを使って心臓の電気信号の流れを調べる方法もあります。

 

不整脈の原因になる異常な電気の流れを見つけることが可能で、発作性上室性頻拍や心房細動などの病気を見つけることが可能です。

 

異常な電気信号がある場所は、焼くことによって不整脈を根本から直せる可能性があります。

 

不整脈の可能性がある方は、アンギオ検査で調べると良いでしょう。

腹部血管造影検査・治療

アンギオ検査は、腹部血管造影検査・治療にも役立ちます。

 

腹部血管造影検査は、カテーテルを肝臓や子宮などの血管まで進めて造影剤を注入し、腫瘍や血流を確保する検査方法です。

 

主に、肝臓がんや子宮筋腫などの疾患を見つけられます。

 

アンギオ検査を行い、腫瘍に栄養を送っている血管を塞ぐことで、腫瘍を壊死させたり、収縮させたりすることが可能です。

脳血管造影検査・治療

アンギオ検査では、脳血管造影検査・治療として活用されています。

 

脳血管造影検査は、脳の血管にカテーテルを入れ、動脈瘤や詰まり、奇形などをチェックします

 

アンギオ検査を行うことで、くも膜下出血や脳梗塞などの原因を探ることが可能です。

 

たとえば、動脈瘤がある場合は、コイルで中を埋めて破裂を防ぎます。

 

脳梗塞の可能性がある場合は、詰まった血栓を取り除く血栓回収術を行う治療を実施できます。

末梢血管の検査・治療

アンギオ検査は、末梢血管の検査や治療を行う際に利用されることも多いです。

 

足の血管などに造影剤を注入し、血流の悪くなった部分を確認します

 

足が冷たくなったり、歩くと痛くなったりする閉塞性動脈硬化症などを、見つけることが可能です。

 

血流が悪い場合は、細くなった血管にバルーンを入れて広げたり、ステントを留置して血流を改善したりします。

小児カテーテル検査・治療

アンギオ検査をするときの治療例として、小児カテーテル検査・治療があげられます。

 

生まれつき心臓に穴が空いていたり、血管が細かったりする子どもに対し、治療・検査の一環としてアンギオ検査の活用がおすすめです。

 

動脈管開存症や、心房中隔欠損症などを見つけることができます。

 

疾患が見つかった場合は、コイルや閉鎖器具を入れて穴を塞いだり、細い血管をバルーンで広げたりします。

ステントグラフト内挿術

アンギオ検査は、ステントグラフト内挿術の検査・治療の一環として取り入れられています。

 

ステントグラフト内挿術は、主に大動脈瘤の治療時に選ばれている治療法で、破裂しそうな部位がないかアンギオ検査を通して確認することが可能です。

 

瘤(こぶ)は放って置くと破裂する恐れがあるため、足の血管からステントと人工血管を中に通し、瘤の中に血流がいかないように治療します。

アンギオ検査をするときの流れ・手順

アンギオ検査をするときの流れ・手順

アンギオ検査をするときは、7つの流れで進みます。

  1. 患者に検査内容やリスクなどを説明する
  2. 検査前に排出を促す
  3. 医師の指示で検査前に鎮静目的の投薬をする
  4. 点滴を行いアンギオ検査台で心電図や血圧計を装着する
  5. 局所麻酔やカテーテルの挿入を行う
  6. レントゲンを撮影する
  7. 圧迫止血後に帰室し、4時間ほど仰向けの状態で安静にしてもらう

それぞれの流れについて解説していきます。

STEP1.患者に検査内容やリスクなどを説明する

アンギオ検査を実施する場合は、まず患者に検査内容やリスクを説明しましょう。

 

ほとんどの患者は、アンギオ検査がどのような検査になるのかわかっていません。

 

そのため、血管のつまりなどを確認する検査という点を伝えましょう。

 

また、まれにアレルギー反応や出血の可能性があるため、リスクについて説明し、内容を理解したうえで同意書にサインをしてもらうようにしましょう。

STEP2.検査前に排出を促す

アンギオ検査を実施する際には、検査前に排出を促しましょう。

 

検査中は、体を動かすことができないため、トイレを済ませておく必要があります

 

また、造影剤は腎臓から尿にかけて排出されるので、排尿も重要です。

 

お腹をスッキリとさせた状態にすると、検査中にお腹の張りを感じにくくなります。

STEP3.医師の指示で検査前に鎮静目的の投薬をする

検査前に排出を促したあとは、医師の指示によって、検査前に鎮静目的の投薬をしましょう。

 

緊張や不安になっている状態や、検査中の体動を防ぐために、軽い鎮静剤や抗不安薬を投薬します。

 

患者によっては使用しない場合もありますが、緊張しやすい方や、不安を抱きやすい方は、リラックスできる鎮静剤を投薬しましょう。

STEP4.点滴を行いアンギオ検査台で心電図や血圧計を装着する

患者の準備が整ったあとは、緊急時に対応できるように、点滴を確保して心電図や血圧計などを常にモニタリングしましょう。

 

心電図や血圧計などのバイタル系は、冷たかったり締めつけ感があったりする場合があるため、装着する際に患者に声がけするのがおすすめです。

 

事前にどの部位に点滴・装置の装着をするか伝えると、患者も検査内容をイメージしやすいです。

STEP5.局所麻酔やカテーテルの挿入を行う

点滴や心電図・血圧計を装着したあとは、局所麻酔やカテーテルの挿入を行いましょう。

 

主に、手首や足の付け根の動脈に局所麻酔をします

 

注射をする際には事前に消毒を忘れずに行い、細い管を血管に入れて造影剤を流す点を伝えましょう。

 

必要であれば、レントゲン撮影後に治療を行う点も伝えておくのがおすすめです。

STEP6.レントゲンを撮影する

局所麻酔やカテーテルの挿入を行ったあとは、レントゲンを撮影しましょう。

 

造影剤をカテーテルに注入し、血管の流れをリアルタイムで確認します

 

カメラが動いたり、造影剤で体が熱く感じたりすることもあるため、説明しておくと良いでしょう。

STEP7.圧迫止血後に帰室し、4時間ほど仰向けの状態で安静にしてもらう

レントゲンを撮影したあとは、カテーテルを抜いたあと、出血を防ぐために圧迫止血をしましょう

 

圧迫止血後に、出血が起きないように安静にしてもらいます。

 

また、圧迫止血後に帰室したあとは、4時間ほど動かずに仰向けの状態で安静にしてもらうように説明しましょう。

 

出血や痛みがあった際には、ナースコールで教えてもらうようにしてみてください。

【タイミング別】アンギオ検査で重要な看護ポイント

【タイミング別】アンギオ検査で重要な看護ポイント

アンギオ検査は、カテーテルを挿入するため、合併症や副作用のリスクがあります。

 

患者に納得してもらった状態で施術を受けてもらうほか、患者の少しの異変も見逃さない状態を作ることが大切です。

 

検査前・検査中・検査後に意識したい看護ポイントについて解説していきます。

検査前

アンギオ検査を実施する前には、検査方法や当日の流れ、目的などを説明しましょう。

 

検査の流れだけでなく、合併症や併発症などのリスクについても説明を行い、同意書にサインしてもらう必要があります。

 

また、患者によって体質が異なるため、薬物や食物アレルギーがある場合、鎮静剤が使用できない場合があります。

 

そのため、ヒアリングもしっかりとするようにしましょう。

検査中

検査中の看護ポイントは、バイタルチェックなどを行う際に、声掛けをしましょう

 

患者は検査に慣れていない方も多く、不安を抱えているケースが少なくありません。

 

声がけをすることで安心感を与えやすいほか、患者の異変にも気づきやすいです。

 

そのため、検査を実施する際には声がけをするように意識してみてください。

検査後

アンギオ検査後は、血圧や体温、呼吸状態などのバイタルサインを検査前と検査後で比較します。

 

検査後も異常が継続した場合は、速やかに医師に報告して対処しましょう

 

また、検査後の結果だけでなく、副作用や合併症が起きていないか確認することも大切です。

 

ほかにも、カテーテル挿入部位が出血などをしていないか観察してみてください。

まとめ:アンギオ検査で血管の不具合を見つけ的確な処置を取ろう

まとめ:アンギオ検査で血管の不具合を見つけ的確な処置を取ろう!

アンギオ検査は血管の状態を映し出す検査で、血管の形や詰まり、破れなどを可視化できます。

 

大きな問題に発展する前に気づけるため、不調を感じている方におすすめです。

 

ただし、造影剤によるアレルギー反応や腎機能障害、血管操作による出血リスクなどもあるので、リスクなどを説明して納得してもらったうえで検査を行いましょう。